「テルマエ・ロマエ」シリーズの全キャスト・登場人物一覧 濃い顔俳優が勢ぞろい

同名の大人気コミックを実写化し話題となった「テルマエ・ロマエ」シリーズ。 本作は古代ローマ帝国の浴場設計士ルシウスが現代日本にタイムスリップし、日本の風呂文化を学んでいくコメディドラマです。斬新なストーリーはもちろん、ローマの「濃い顔集団」と日本の「平たい顔族」の再現度が異様に高いキャスティングも世間を騒がせました。 この記事ではハイクオリティな実写化を成功させたキャストたちを一挙紹介！役にぴったりの俳優ぞろいでびっくりすること間違いなしです！

ルシウスは古代ローマの浴場設計士です。突然タイムスリップし現代日本に飛ばされ、銭湯などの風呂文化に大きな感銘を受けることになります。日本人を「平たい顔族」と呼び、彼らの様々な技術を吸収しようと奮闘。 どんなときでも仕事のことを忘れない頑固で職人気質な性格で、自身の仕事やローマ人であることに大きな誇りをもっているようです。 演じる阿部寛はファッション誌「メンズノンノ」でモデル活動をしたのち、TVドラマ『TRICK』(2000年)などへの出演で俳優としての地位を確立します。ホリの深い顔がローマ人の「濃い顔」にぴったりの人物です。

ハドリアヌスは第14代のローマ皇帝です。実在する皇帝であり、ローマ「五賢帝」の1人。それまでローマがとってきた国を拡大する方針を転換し、属州の統治に力を注いだ軍事よりも内政に長けた聡明な人物。 ハドリアヌスは皇帝でありながら優れた建築家でもあり、革新的な浴場を生み出すルシウスに興味を持ち仕事を与えています。 演じる市村正親は映画やドラマ俳優としてはもちろん、過去には劇団四季の看板俳優として活動するなど幅広い分野で活躍。迫力ある雰囲気が皇帝の役にぴったりはまっています。

ケイオニウスはハドリアヌスの養子となり、次期皇帝候補の1人となった人物。ジェイオニウスはその兄にあたる人物です。 ケイオニウスは女好きで風呂文化に対する理解も乏しく、ルシウスは「女ぐせの悪い軟弱男」と呼び彼を軽蔑しています。ちなみにジェイオニウスは同性愛者であり、子孫を残せないとして家を追われて音信不通に。しかし2作目ではケイオニウスの偽物として利用されることとなります。 彼らを演じた俳優は北村一輝。数々のドラマや映画で怪しげな魅力を発揮する、言わずと知れた個性派俳優です。

アントニヌスは元老院議員の1人でありハドリアヌスの側近。彼もまた次期皇帝候補の1人としてハドリアヌスの養子になっています。 個性豊かな人物が揃う本作のなかでは数少ない良識人であり、ハドリアヌスの平和路線にも賛成している非常に思慮深い人物です。 演じるのはあの名優宍戸錠の息子としても知られる宍戸開。『マイフェニックス』(1989年)での映画初出演以降、様々な映画やドラマに出演しています。

マルクスはルシウスと浴場に出かけたり酒を酌み交わしたりするなど、ルシウスと親交の深い数少ない人物の1人です。明朗快活な性格でルシウスにとってはよき相談相手。石工兼彫刻家でもあり、ルシウスが現代日本から持ち帰った技術を再現するのにも一役買っています。 彼を演じた俳優は個性派俳優として知られる勝矢。実写版『あしたのジョー』(2011年)のマンモス西役で脚光を浴び、その後様々な映画を縁の下で支えるバイプレイヤーとして活躍しています。

館野は現代日本の人物であり、銭湯の常連客の1人です。高齢の常連客が揃うなか比較的若い人物。身体にはトラックにはねられた際にできた傷があり、それを見たルシウスは兵を率いる百人隊長だと勘違いしてしまいます。 古代ローマにタイムスリップしてしまうなどトラブルに巻き込まれますが、ローマでも兵と仲良くなってしまう不思議な魅力にあふれた人物。 彼を演じたのは迫力あるビジュアルでおなじみの竹内力。この見た目ならばルシウスが百人隊長と勘違いしてしまうのも納得です。

アケボニウスはコロセウムで活躍する人気のグラディエーターです。実は戦い続ける日々に疲れてしまっており、温泉を利用した平和的な娯楽を模索するルシウスの考えに共感。のちに現代日本から来た力士たちと協力し温泉の源泉を掘り当てることに成功します。 演じたのは元横綱の曙太郎。かつて角界で活躍し外国人初の横綱となった人物で、本作は彼の演技が観られる貴重な作品となっています。

コトオウシュヌスもアケボニウスと同じくグラディエーターです。本編ではアケボニウスと剣を交えることになります。 演じたのはこちらもかつて角界で活躍していた、元力士の琴欧洲勝紀。ドラマ・映画への出演は本作のみとなっています。

上戸彩が演じたのは、原作にいない映画オリジナルキャラクターの山越真実。温泉宿の実家で生まれ育った、漫画家志望の女性です。 もともとはショールームで派遣社員をしていましたが、ルシウスが現れたときに男を連れ込んだと誤解されてクビに。やがてルシウスをモデルとした漫画を描きます。 後半にはローマにタイムスリップしてしまいますが、当たり前のように古代ローマ人として受け入れられていました。平たい顔族ではありますが、古代ローマ人としても通じるほど上戸彩も顔が濃いようですね。

山越修造は現代日本でルシウスと遭遇する山越真美の父親です。温泉宿の経営者でありながら仕事はほとんど妻任せで、常連客と一緒にお風呂に入っているお気楽な人物です。しかしながら古代ローマに飛ばされたときにはその知識で湯治場作りに大きく貢献しました。 彼を演じた俳優は笹野高史。数多くの映画やドラマに出演し、確かな演技力で作品を支えるベテラン俳優です。

山越由美は山越修造の妻です。夫に代わって温泉宿を切り盛りしており、うだうだと行動する修造や常連客を怒鳴り飛ばす姿も見せるなど豪快なところもある人物。温泉宿の赤字を把握しており、真実にホテルの跡取り息子とのお見合いを勧めています。 彼女を演じたのは舞台出身の女優キムラ緑子。『極道の妻たち 最後の戦い』(1990年)で映画デビューしてからは、映画やドラマなどでも幅広く活躍しています。

個性派俳優たちが勢揃いしている映画「テルマエ・ロマエ」シリーズ。ビジュアルだけでなく、確かな演技力も魅力の素晴らしいキャスト陣。 これを機に実写映画「テルマエ・ロマエ」シリーズを見返して、彼らの素晴らしい演技を楽しんでみてはいかがでしょうか！