漫画『マイホームヒーロー』最終回までネタバレ！1部〜3部全章を解説

アニメや実写版も好評を博した人気漫画『マイホームヒーロー』。娘を守るために裏社会の人間と対峙する父の姿を描いたクライムサスペンスで、息を飲む心理戦や善悪を考えさせられる深いテーマ性が魅力的な作品です。 この記事では、そんな本作の最終回までのあらすじをネタバレありで徹底解説！ざっくりとした展開を紹介していくので、ストーリーの予習や復習に役立ててくださいね。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『マイホームヒーロー』は2017年5月から『週刊ヤングマガジン』で連載がスタートし、2024年7月に完結を迎えたクライムサスペンス漫画です。 手に汗握るスリル満点のストーリーで人気を博し、2023年4月から6月にアニメ、2023年10月から12月に実写ドラマが放送され、2024年3月にはドラマの続編となる映画版も公開されました。

家族を愛する平凡なサラリーマン・鳥栖哲雄は、ひょんなことがきっかけで娘の彼氏を殺害してしまいます。その彼氏は半グレ組織の一員だったため、このままだと自分はともかく妻子の身にまで危険が及ぶことに。哲雄は大切な人たちを守るため、裏社会の人間と戦おうと決意します。 こうして一瞬で狂い始めた哲雄とその家族の運命。彼らはいつの日か平穏な日常を取り戻すことができるのでしょうか。

最終巻となる26巻では哲雄と裏社会の人間たち、彼らの最後の戦いが描かれます。 哲雄は自身の命を狙う窪の殺害に成功し、最後に残った敵・志野を殺そうと計画。様々な策略を張り巡らせて彼を追い詰めていきますが、協力者の裏切りなどもあり倒し損ねてしまいます。 森の中で銃撃戦を繰り広げる哲雄たち。志野は毒入りの弾を食らい、その影響により昏倒します。哲雄はトドメを刺そうと近付きますが、倒れたのは彼をおびき寄せるための罠だったのです。意識を失ったふりをしていた志野は体を起こし、哲雄に銃弾をお見舞いするのでした。

追い詰められた哲雄ですが、そこに彼を裏切った協力者のひとり明砂(あさ)が登場します。彼女は自身を騙した志野を殺そうと考えており、結果的に哲雄と共闘することに。彼らのコンビネーションにより形勢は大きく変わり、哲雄は明砂が使っていた鉈で志野の頭部に攻撃を加えました。 そのままトドメを刺そうとしますが、そこに零花と恭一が登場します。彼女たちは哲雄からのヒントをもとにこの場所を割り出し、何とか追いつくことに成功していたのです。それに続いてパトカーや救急車も集まり始め、事件は終幕へ向かっていきます。 零花は手錠を持ちながら、「お父さん大好き」と言って涙を流していました。長かった戦いの結末は、胸を締め付ける何とも切ないかたちに。そして、哲雄は警察病院へと収容され、裁かれる日を待つことになるのでした。

事件の終幕から3年後、裁判所では哲雄の罪に関する初公判が開かれようとしていました。世間からの関心度は非常に高いようで、一般傍聴席を求める人々が数え切れないほど集まっています。 その一方で、証拠不十分となり不起訴になった妻・歌仙は、息子の明と共にこれまで通りの生活を続けていました。また、零花は哲雄を捕まえた事件をきっかけに警察を辞めていたようで、現在は犯罪者と別のかたちで向き合うため司法試験の勉強に勤しんでいる様子。 哲雄が守った家族たちは、それぞれに生きる道を見つけしっかりと歩み始めているようでした。そして、ついに哲雄の起訴状が読み上げられます。彼はそれを深くうなずきながら聞き、自らの罪を真摯に受け止めるのでした。

それからさらに16年後、大人になった明はなるべく目立たぬよう、凡庸な社員を装い働いていました。彼には「犯罪者・鳥栖哲雄の息子」という負い目があったのです。 しかし、そんな彼に好意を寄せてくる後輩社員が登場。明は「後で傷付くのが怖い」と考え、自身の父について告白します。すると、その後輩は「そもそも哲雄の事件を知らない」という予想外のリアクションをしてきました。20年近く経過し、世間ではその事件が風化しつつあったのです。 明は彼女に「お父さんのことをどう思っているのか」と聞かれ、改めて哲雄のしてきたことを振り返ります。父は家族のために必死で戦い、自分たちを守り抜いてくれた。その事実と向き合った明は、「お父さんのこと好きなんだ」と涙ながらに語るのでした。

冴えない会社員が娘のために殺人犯になってしまうという、そのギャップの激しさとスリリングさが魅力的だった本作。ラストバトルはその集大成とも言える手に汗握る展開となっており、平凡な人間だった哲雄が裏社会の危険人物と渡り合う姿に釘付けになってしまいました。 そして、最終回では本作のもうひとつの魅力である、深いテーマ性を持つヒューマンドラマが描かれることに。哲雄はここで罪を償うことを選択しますが、世間からは様々な声が飛び交います。彼のしたことを肯定する者、否定する者、「正義とは何か」を改めて問うシーンが幾つも描かれていました。 また、父と向き合った結果、「犯罪者を捕まえる」ではなく「犯罪者と向き合う」道に進んだ零花の選択も印象的です。罪を犯すことは当然悪いことだが、その裏には大きな事情があるのかもしれない。彼女が思い至ったこの答えは、もしかしたら本作が伝えたかったメッセージそのものかもしれません。 そして、ラストで明が父への想いを吐き出すシーンは非常に感動的。無関係なひとから見れば犯罪者かもしれませんが、彼にとって哲雄は家族を守ってくれた最高のヒーローだったのです。完全なハッピーエンドとは言い難いものの、希望を感じさせてくれる結末に大きな満足感を感じることができました。

おもちゃメーカーの営業マンとして働くごく普通の中年男性・哲雄。彼は愛娘の零花が麻取延人というガラの悪い男と付き合っており、彼が過去に女性を殺した危険な人間だということを知ります。そして大切な娘を守るため、衝動的に延人を殺害してしまうのでした。 その現場に哲雄の妻・歌仙がやってくるのですが、彼女は彼女で事情を知った途端しれっと死体遺棄をすすめてくるのだから驚きです。ミステリー愛好家という一面を持つ哲雄は、彼女と協力しながら自分の知識を総動員して死体を処理します。 しかし延人は半グレのメンバーであり、組織の上層部である詐欺師・麻取義辰の息子でもあったため、仲間たちは血眼になって捜索。しかもリーダー格の恭一は哲雄のことを疑っています。 そこでなんと哲雄は恭一に「僕と組みませんか？」と持ちかけ、自分が殺した延人を一緒に捜すことに……！？

哲雄は組織に脅されて死体を解体している動画を撮られ、弱みを握られてしまいます。しかし彼のほうも負けてはおらず、恭一に延人殺害の濡れ衣を着せるため、いよいよ本格的に動き出すのでした。 緊迫感たっぷりの展開が続きつつ、あいだにはほどほどに気が抜けるコミカルなシーンもあって、そのギャップにまた惹きつけられてしまいます。 裏社会の人間とそれなりに渡り合う哲雄って一体……という感じですが、それをサポートする歌仙もなかなかに有能ぶりを披露していて、もうこの夫婦怖いです。

哲雄の作戦がうまくいき、恭一は延人殺害の犯人として組織の人間に拘束されてしまいます。しかし彼は隙をみて逃走すると、延人の父である麻取に哲雄の罪を暴露して行方をくらましました。 すべてを知った麻取は哲雄に家族もろとも殺してやると宣言。自分はともかく妻子だけは守りたい哲雄は、彼につかみかかります。腕っぷしの強くないふたりの喧嘩はグダグダ状態でしたが、麻取が哲雄を犯人に仕立て上げようと自殺することで終わりを迎えました。 哲雄は家族を守るため、麻取の死体を山に埋めに行きます。こうして彼はさらなる罪を重ねることになるのでした……。

零花に突然のモテ期(？)が到来し、4人の男に言い寄られます。そもそも彼女が延人に狙われたのは歌仙の実家の財産を狙ってのものだったのですが、今回も男たちのなかに半グレの人間が潜んでいるようです。零花、男運がなさすぎる……。 さらに哲雄は恭一から脅されて、4人のうちのひとり・信を1ヶ月以内に殺すことになってしまいます。そんな中零花が信に捕えられてしまいますが、果たして哲雄は可愛い娘を無事救い出すことができるのでしょうか。

旧知の刑事・安元に追及され、自分の逮捕を覚悟し始めた哲雄。彼は自首して捕まってからは、安元に妻子を守ってもらおうと考え始めます。そのためにも離婚を決意し、歌仙のいる彼女の生まれ故郷に向かうことに。 その道中、哲雄が零花に語るという形で夫婦のなれそめが語られますが、この内容がまた衝撃的です。実は歌仙の実家は閉鎖的な集落のカルト集団で、彼女は家出中に哲雄と運命の出会いを果たしたのでした。 事情を知った後だと、歌仙のあの妙に胆が据わったようすにも納得させられます。

紆余曲折のすえ、哲雄は歌仙と結婚することができました。あまりにも想像を絶する話だったせいで、零花は戸惑っているようす。しかし哲雄の話を聞く限り歌仙の村はかなりヤバそうで、今から行っても大丈夫なのかと心配になってしまいます。 そんな中、安元が殺されたことがわかり哲雄の計画は台無しに。さらに村に到着した哲雄と零花は、住人の狂気を目の当たりにすることになります……。 舞台が歌仙の実家である村に変わり、よりいっそう激しい展開が繰り広げられそうでハラハラドキドキです。さまざまな思惑が絡み合っていますが、最後に勝利をおさめるのは誰なのでしょうか。

半グレのリーダー格・窪が動き出し、組織と村の抗争が繰り広げられることになりました。哲雄は家族皆で無事に家に帰るためにも、両者がうまく潰し合ってくれるように仕向けます。 そんな中、哲雄は歌仙を守るために義父・郷一郎を殺害。教団は犯人が組織の人間だと思い込み、数の暴力で敵を追い詰めます。捕えられた零花もなんとか逃走に成功したようで一安心です。 結果的にいろいろと哲雄の思い通りになったのですが、彼がまた新たな罪を重ねたと思うと素直に喜べないですね……。

窪は過去は中東で傭兵をしていた経験があり、とにかく強い男でした。さらに殺しを楽しむ異常者でもあり、次々と村人たちを殺していきます。たったひとりで次々と人間を殺していく姿には、フィクションだとわかっていても底知れぬ恐ろしさを感じてしまいました。 ようやく歌仙が実家から解放されたと思いきや、それが取るに足らないことに思えてしまうくらいの惨劇が。この状況はある意味哲雄のせいともいえるわけで、果たして彼がすべてを知った後どんな行動をとるのか気になります。

窪の残虐な行為は留まるところを知りません。彼はどんな人間も無差別に殺しまくり、結果的に罪なき子どもまで命を落とすことになってしまいました。いろいろと後味が悪いです……。 哲雄は自分のせいで村がたいへんなことになっていると知り、トラップを駆使して窪を倒そうとします。かなりいい線まで行ったのですが、そこに警察が現れ窪は逃走。決着は持ち越しとなってしまいました。 重傷を負うも一命を取り留めた哲雄は、自分が殺人鬼に立ち向かった英雄として扱われていることを知ります。彼は周りからの称賛と事実とのちがいに罪悪感を抱きつつ、いつか逮捕されるそのときまでは家族と一緒に過ごすことを誓うのでした。

村での事件から7年後。零花は刑事になり、夫婦のあいだには明という男の子も生まれ、鳥栖家は表面上しあわせな日常を過ごしています。今更何があっても驚きはしないと思っていましたが、まさかの息子誕生には思わずページを二度見しちゃいました。 そんな中、哲雄は組織の差し金で不可解な事件に巻き込まれることに。しかも家まで燃やされてしまい、哲雄はまた大ピンチになってしまいます。 さらにここにきて零花は哲雄が延人を殺人した可能性にたどり着いてしまいました！開始早々いろいろ大変なことが起こっている第3部、今後の展開からも目が離せません。

7年前の事件において、村人を100人以上殺す大虐殺を起こした窪。彼はそこで戦った哲雄に強い執着を抱いているようで、「これから日本で起こす3つのテロを止めてみろ」というとんでもない注文をしてきました。哲雄はその挑戦を受け、警察と協力しながら犯行現場を示す問題を解いていきます。 ひとつめのテロは、マンションの貯水タンクに毒を混ぜることによる大量殺人。そしてふたつめは東京で稼働する火力発電所の機能を停止させることによる超大規模停電。哲雄がその頭脳を駆使して各テロの現場を導いていく、手に汗握る推理パートが展開していきます。 その一方、哲雄が犯した過去の罪に勘付いた零花は恭一と協力しながら、哲雄が関わる事件や窪のテロ事件を追っていました。彼女は「警察」という立場を顧みず無鉄砲な行動を繰り返しますが、それだけ父への想いが強いということでしょう。 そんな中、3つ目のテロ現場と思われるマンションで哲雄と零花が鉢合わせることに。ここで零花は哲雄と共に行動する先輩刑事に、とんでもないことを伝えます。なんと彼女は「一連のテロ事件は全て哲雄の自作自演である」と推理していたのです。

舞台は過去へとさかのぼり、窪と彼を従えていた志野の経歴が描かれます。志野は親の借金が原因で、叔父の所属していた間野会に入れられたヤクザでした。彼はそこで大いに苦しみ、「間野会を滅ぼす」ことを目的に動き始めます。 その過程で、彼が最強の味方として見つけ出したのが、当時イラクで傭兵をしていた窪でした。志野は彼と共に組でのし上がっていきますが、7年前の事件で窪が大量殺害を起こしたことで事態は急変。志野は哲雄に敗北してボロボロになった窪と共に、イラクへ逃亡することになったのです。 そして約7年後、時は現在へと移り、彼らは石油タンカーで日本へと帰還します。しかし、その港にはなんと、情報収集を重ね帰国のタイミングを読んでいた哲雄が潜んでいたのです。彼は窪への復讐を目論む青年・小沢と協力し、ここで窪を殺害しようとします。 手に汗握る攻防が続くなか、哲雄たちは毒を塗った銃弾を駆使し窪を追い詰めることに成功！さらに用意していたチェンソーで攻撃を加え、窪にトドメを刺します。予想外の展開が続く見応え抜群の戦いでしたが、その決着は思った以上にあっさりとしたもの。 哲雄は自らの手で長かった戦いに終止符を打ち、その事実を噛み締めながら涙を流すのでした。

哲雄からの電話で窪の死を知った零花ですが、そもそも窪を殺したのは「4ヵ月前」のことだったと判明。なんと一連のテロ騒動は零花の予想通り哲雄の自作自演で、窪のふりをしていたのは日本に潜伏する志野を誘き出すためだったのです。 この作戦は見事に的中し、志野は哲雄が潜んでいる山奥の廃キャンプ場へ向かいます。志野はその道中、哲雄の協力者に殺されそうになりますが、ベラベラとそれらしい理屈を並べ立てて生き延びることに成功。 キャンプ場へとたどり着き、ついに哲雄と志野が対峙する最終決戦の幕が上がりました。哲雄は改造銃で毒の弾丸を食らわせながら、相手を消耗させていきます。すると、時間経過により毒が全身に回ったのか、志野はそこで昏倒することに。 その隙を突いてトドメを刺そうとする哲雄ですが、なんとそれは志野が仕掛けた一世一代の罠でした。彼にはまだ動く体力が残っていたようで、そこで銃の引き金を引き哲雄に強烈な一撃をお見舞いします。 スリル満点の心理戦と銃撃戦が展開する、とんでもないラストバトル。その決着はこちらの見出しでチェックしてください。

本作の大きな特徴といえば、やはり全く落ち着けないストーリー！やっと問題を片付けたと思ったらすぐさま別の問題が出てきて、そのうえ同時進行で次の問題も進んでいて……、という息つく暇もない展開に翻弄されます。 しかも毎回「今度ばかりは絶体絶命だ！」と思わせるようなピンチばかりなので、手に汗握りながら読んでいる人も多いはず。そのうえ一向にラストの展開が予想できず、1度読み始めたら最後までイッキ読みしたくなりますよ！

桁違いの覚悟を持った夫婦が紡ぎだす、強く美しいヒューマンドラマも見どころ。主人公の哲雄は何としても家族を守りたいという思いが一挙手一投足から滲み出ていて、読んでいる方にも熱い気持ちが伝播してきます。 また夫の殺人を知っても彼を信じようと即座に決意し、協力までする妻・歌仙の覚悟も相当なものです。特に哲雄に向かっていった「また人を殺さなければならないときは自分がやる」というセリフからは、深い愛情と絆が感じられ思わずウルっとしてしまいました。

哲夫は娘を守るという名分で延人を手にかけました。そしてそんな哲雄への復讐を誓う義辰も、息子の無念を晴らすという名分を抱えています。 2人とも子どもを愛しているという思いは同じ。むしろ同じだからこそ、哲雄と義辰は激しくぶつかり合っているのです。 命がけでエゴをぶつけ合う2人の姿を見ていると、一体どこでボタンを掛け違えてしまったんだろうと少し切ない気持ちが込みあがってきます。

鳥栖哲雄はおもちゃメーカーで働く営業マン。娘の零花を溺愛しており、冷たい態度を取られようが金を巻き上げられようが気にしません。 零花を守るため殺人を犯してしまい、以降は半グレ組織とスリリングな戦いを繰り広げられることになりました。頭の回転が速く、趣味のミステリー小説執筆のなかで得た知識を総動員しながら、数々の危機を乗り越えていきます。

そんな哲雄の声を担当するのは、東京俳優生活協同組合に所属する諏訪部順一です。 近年の代表作には、『僕のヒーローアカデミア』のイレイザーヘッド役や『呪術廻戦』の両面宿儺役などがあります。

歌仙は哲雄の妻で専業主婦です。哲雄が延人を殺害した直後に現場を訪れるも、隠ぺいを提案し夫に協力することにします。 実は常軌を逸する閉鎖的な村の生まれで、哲雄と偶然出会うまで外の世界をまったく知りませんでした。実家の反対を押し切って結婚しましたが、それにはとある条件がつけられていて……。

そんな歌仙を演じるのは、東京俳優生活協同組合所属の大原さやか。 大人っぽい女性を演じることが多く、『Fate/Zero』のアイリスフィール役や『ゴールデンカムイ』の家永カノ役などで知られています。

零花は哲雄と歌仙の娘で、物語開始時点では女子大生。正義感が強く、また父親には冷たくあたっていますが心優しい子です。 知らない間に多額の遺産相続人となっており、そのせいで半グレ組織に狙われてしまいました。はじめは何も気づかずただ守られるだけの存在でしたが、物語が進むごとに彼女自身も動くようになっていきます。

そんな零花の声を担当するのは、81プロデュース所属の白田千尋。まだ出演作品の少ない新人ですが、どんな演技を見せてくれるのか楽しみですね。

哲雄を追う半グレ組織の幹部の1人で恭一が信頼し、尊敬している人物。任務を確実に終わらせるプロ意識があり、何事にも冷静に対処します。 また過去にはタイマンであればまず負けないどころか大概の人間を殺せると発言していて、実際作中に登場する人物の中で最も暴力に長けた男です。そして何よりもミスを侵した部下を即殺すほど冷酷な性格をしています。

窪を演じるのはベテラン声優の大塚明夫です。アニメの代表作は『ONE PIECE』の黒ひげや『BLEACH』の京楽、『僕のヒーローアカデミア』オールフォーワンなど。窪の渋さが引き立つ最高のキャスティングです！

半グレ組織の1人で、若手リーダー格でもある男。延人が失踪した際には誰よりも早く哲雄に目を付け、しつこく負いまわしていました。洞察力・推理力にも優れた人物です。 また部下とともに哲雄の自宅に押し掛け、歌仙の尋問も行っています。ただしこの尋問で有益な情報を聞き出せなかったため組織の中での立ち位置が危うくなってしまいました。

間島を演じるのは81プロデュース所属の伊東健人です。これまでに担当したキャラクターは「ヒプノシスマイク」の観音坂独歩や、『ヲタクに恋は難しい』の二藤宏嵩など。イケメンキャラの声に定評のある声優です。

半グレ組織の1人であり、零花の初めての彼氏。組織の力で証拠が隠蔽され逮捕されることはありませんでしたが、過去には元カノ2人を殺害しています。 組織の重要人物である義辰の息子ということで大抵のことは許されていますが、組織内にも不満が貯まっているようです。哲雄に殺害され表向きは失踪したことになっています。

延人の声を担当するのは81プロデュース所属の多田啓太です。最近の出演作品は『BAKUMATSU』の斎藤一や、『最響カミズモード！』のブロードロンなど。新人声優でまだ出演作は多くありませんが、今後の活躍が楽しみです！

哲雄が手にかけたチンピラ・延人の父親。凄腕の詐欺師として巨額の利益を挙げているため組織から重宝されています。また妻とはすでに離婚しており、息子だけが生きがい。大した躾もせず今まで好きなように暮らさせていました。 一件ほがらかなおじさんですが、内面は非常に冷酷。息子のためなら他人の命を奪うことも厭いません。

義辰を演じるのは数々の人気キャラに声を吹き込んできたベテラン、三木眞一郎です。代表作は『ポケットモンスター』のコジロウや、「鋼の錬金術師」のマスタングなど。声優アワードでも数多くの賞を受賞しています。

この記事では『マイホームヒーロー』のあらすじを最新巻までネタバレ解説してきました。 第1話からずっとスリリングな展開を繰り広げている本作。「ジェットコースタークライムサスペンス」と呼ばれることもある通り、そのスピード感にくらくらきてしまうほどの物語です。気になった人は、アニメ化を機会に第1巻から最新巻までチェックしてみてはいかがでしょうか。