映画『TAR/ター』あらすじ・最速ネタバレ感想 2023年アカデミー賞ノミネート作品
ケイト・ブランシェットがアカデミー主演女優賞にノミネートされた映画『TAR/ター』。天才指揮者の苦悩を描いたドラマ作品で、日本では2023年5月12日に公開されます。 この記事では、『TAR/ター』のあらすじ、キャスト・スタッフなど基本情報に加え、結末までのネタバレや映画の感想にも触れていきます。
映画『TAR/ター』作品概要
映画『TAR/ター』のあらすじ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の女性初の首席指揮者に任命されたリディア・ター。指揮者としても作曲家としても高い評価を受けていましたが、今は新作の創作に悩み、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーに苦しんでいました。 そんな時、かつて彼女が指導していた若手指揮者の訃報が入ります。そこから「ある疑惑」をかけられたターは、次第に精神的にも立場的にも追い詰められていくのですが……。
キャスト一覧・登場人物解説
リディア・ター役/ケイト・ブランシェット
天才的な指揮者で、著名な作曲家でもあるリディア・ターを演じるのはケイト・ブランシェット。リディア・ターは架空の人物ですが、実在といわれても納得の存在感を放っています。 ケイト・ブランシェットはター役で5度目のアカデミー主演女優賞にノミネートされました。これまでアカデミー賞では『アビエイター』(2005年)で助演女優賞、『ブルージャスミン』(2014年)で主演女優賞を受賞しています。
フランチェスカ・レンティーニ役/ノエミ・メルラン
フランス・パリ出身の女優ノエミ・メルランが演じるのは、ターの個人秘書で指揮者志望のフランチェスカ・レンティーニです。 ノエミ・メルランは2016年の『ヘヴン・ウィル・ウェイト』で主演を務め、セザール賞の有望若手女優賞にノミネート。2019年の『燃ゆる女の肖像』で演じた主人公マリアンヌ役で高い評価を受けました。
シャロン・グッドナウ役/ニーナ・ホス
ドイツ出身の女優ニーナ・ホスが演じるのは、ターの同性婚の妻でありベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席ヴァイオリニストのシャロン・グッドナウです。2人の間には娘のペトラがいます。 ニーナ・ホスはクリスティアン・ペツォールト監督とのタッグで有名で、監督にベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)をもたらした『東ベルリンから来た女』(2012年)や『あの日のように抱きしめて』(2014年)の主演で知られています。
監督・スタッフ解説
映画『TAR/ター』の監督・製作・脚本を務めるのは、初の長編監督作『イン・ザ・ベッドルーム』(2001年)で作品賞・脚色賞などアカデミー賞5部門にノミネートされたトッド・フィールド。2006年には『リトル・チルドレン』で2度目のアカデミー脚色賞にノミネートされています。 映画『TAR/ター』は16年ぶりの長編監督作。アカデミー賞では作品・監督・脚本賞を含む6部門にノミネートされ、受賞が期待されています。
映画『TAR/ター』結末までのネタバレあらすじ
リディア・ターは同性婚の妻シャロンと養女の娘ペトラとともに家庭を築いていましたが、実は裏ではその地位と権力を使って若い女性音楽家に肉体関係を迫るといったセクハラを行っていました。 シャロンや周りの人々は見て見ぬふりをしていましたが、被害者の1人であるクリスタ・テイラーが自殺したことで、ついに彼女を告発する動きが。リディアはキャリアの危機を目の前にして精神的に追い詰められていき、心の均衡を失い始めます。 さらに、ジュリアード音楽院で教鞭をとっていた時の動画やクリスタの自殺の記事が出回り、話をしようとするシャロンを遠ざけることで彼女との関係もこじれてしまいました。 首席指揮者の座を奪われたリディアは、マーラーの交響曲第5番の録音を行っているステージに乗り込み、彼女の代わりである指揮者のエリオットを襲撃。ついに彼女は完全に自分の地位を失ってしまうのでした――。
映画『TAR/ター』ネタバレ感想・評価
まるで実在の天才指揮者の栄光と破滅のドラマを描いているようで、実は架空の人物のドキュメンタリーという演出手法。しかも後半からはどんどんサスペンス・ホラーな展開に。天才とはみな傲慢で小心者なのかも?と思ってしまう。
レズビアン役のケイト・ブランシェットは『キャロル』以来。しかも今回の役柄はエゴむき出しの天才で完璧主義のナルシスト、なのに強烈にカッコいい。リディアのような役柄を演じられるのは、確かに彼女だけかもしれない。
映画『TAR/ター』の公開日は2023年5月12日!
ケイト・ブランシェットが天才指揮者を演じる映画『TAR/ター』。日本での公開日は2023年5月12日に決定しています。アカデミー賞ノミネートの話題作をぜひ劇場で!劇中を彩るクラシック音楽も必聴です。