漫画『WIND BREAKER』（ウィンドブレイカー）ネタバレあらすじ解説！町を守るヒーローの活躍にシビれる

『WIND BREAKER』(ウィンドブレイカー)は不良校・風鈴高校を舞台にしたヤンキー青春漫画。主人公の遥が「てっぺん」を目指して奮闘する姿が描かれます。 本記事ではそんな『WIND BREAKER』のあらすじを1巻から最新巻まで紹介。最新話のネタバレや感想も交えつつ解説していくので、どんなストーリーか知りたい人はぜひチェックしてみてください！ ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『WIND BREAKER』は2021年1月から、『マガジンポケット』で連載がスタートした作品です。本作は主人公たちが「正義の味方」という新感覚のヤンキー漫画となっています。 主人公・桜遥(さくらはるか)は「超不良校の風鈴高校で頂点に立つ」という目標を掲げますが、そこの生徒たちは彼がイメージする不良とはまったく違う存在でした。風鈴高校は「誰かを守るために喧嘩をする」という信条を持ち、地元民からも慕われている街のヒーローだったのです。 「防風鈴(ボウフウリン)」と呼ばれ頼りにされる彼らの影響を受け、遥は人間として少しずつ成長することに。彼は仲間と共に大切なものを守るために戦い、そのなかで熱い友情を育んでいくのでした。

ケンカにめっぽう強い少年・桜遥(さくらはるか)は、超不良校の「風鈴高校」に入学しました。実はこの高校は「防風鈴(ボウフウリン)」と呼ばれ、町を守る存在として知られています。ケンカは弱いけれど情報に強い同級生・楡井(にれい)という相棒も得て、遥は風鈴のてっぺんを目指すことにするのでした。 そんな中ちょっとしたトラブルから、隣り合うシマを支配する「獅子頭連(ししとうれん)」とタイマン勝負の団体戦が勃発！はじめの2試合はボウフウリンの圧勝で終わりますが、3試合目の柊(風鈴)VS佐狐(獅子頭連)は一筋縄ではいかず……。

激しいタイマンの末、3試合目もボウフウリンの勝利で終わり、続く4試合目では遥と獅子頭連の副頭取・十亀(とがめ)がぶつかり合います。 はじめバチバチしていたふたりですが、次第にただ純粋に殴り合いを楽しむように。彼らの清々しい表情には観客も思わず感動をおぼえてしまったようです。勝負の結果は……遥の勝利！ そしてついに最後の試合・大将戦に突入します。獅子頭連の兎耳山も十分に強くはあったのですが、ボウフウリンの梅宮は試合に勝ったうえ大将としての器も見せつけました。結果、両チームは和解して今回の試合も「親睦会」としてまとめることに。これにて一件落着です！

推薦を受けてクラスの級長を務めることになった遥。副級長は相棒の楡井と、謎めいた雰囲気を持つ蘇枋(すおう)です。あれこれ悩みつつ自分の役割を果たそうと頑張る遥は、クラスメイトの杏西(あんざい)がトラブルに巻き込まれていることを知ります。 杏西は悪い噂の付きまとうチーム「KEEL」から友人の長門を救い出そうとしており、個人的な問題だからと誰にも頼らず動いていたのです。 事情を知った遥たちはKEELのもとへ向かい、両チームのあいだで全面戦争が繰り広げられます。それぞれ全力をぶつけ合いますが、勝利の行方は果たして……？

全面戦争は大詰めとなり、風鈴高校2年1組級長・梶とKEELリーダー・名取の激しいバトルが繰り広げられます。両者譲らぬ戦いを見せますが、梶渾身の一撃が決まりボウフウリンの勝利！杏西も長門も見事に救い出されました。 その一方で、思うように行動できなかった遥は自身の不甲斐なさを感じることに……。しかしこの挫折感が、成長への大きな転機となります。遥はこれをきっかけに仲間たちを頼れるようになり、1年生の結束力は大きくアップしました。 そんななか遥の前にボウフウリン四天王・椿野が現れます。一見すると女性にも見える椿野は遥をいたく気に入り、なんと「アタシとデートしない？」ととんでもない発言をしてきて……。

とある歓楽街で大勢の男から追われるしずかという女性に遭遇し、成り行きから助けに入った遥たち。その喧嘩は難なく切り抜けたものの、なんとそこにかつて風鈴高校と敵対していた武闘派チーム・六方一座が現れます。 まさかここで抗争が始まるのか……と緊張が走りますが、リーダーの中村は仲間のしずかを助けてくれた恩義を感じそんなつもりは一切ない様子。しかも彼は椿野とも顔馴染みで、ボウフウリンのメンバーとどんどん仲を深めていきました。 ですが平和な時間は長続きせず、再びしずかを狙う男たちが現れます。彼らの名前はGRAVEL、治安の悪さで有名な砂把地区の超危険チームでした。

椿野の活躍もあり、一連の騒動は丸く収まりました。しかしそこにしずか誘拐の依頼を出していた黒幕・棪堂(えんどう)が現れます。なんと彼は元風鈴高校生徒で伝説と呼ばれているとんでもない人物でした。 この出会いは遥たちに大きな衝撃を与え、これをきっかけにボウフウリンは主要メンバーを集めた緊急会議を開きます。話を聞くと棪堂は梅宮たちの同級生で、在学時は少数精鋭のチームを作っていた武闘派だったとのこと。 しかも棪堂は自ら退学を選んでおり、梅宮も勝ったわけではないと言うのです。さらに棪堂サイドには梅宮が唯一勝てなかった男・焚石(たきいし)まで……。因縁深いこの争いは、本作史上最大規模の抗争へと発展していきます。

ついに幕を開けたボウフウリンVS棪堂軍の全面戦争。遥たちは街に入ろうとする棪堂の配下を要所で迎撃し、善戦を続けます……が。そこに棪堂たちとチームを組んでいた元風鈴生、通称「烽(のろし)」の面々が登場し戦況が大きく乱れ始めます。 烽のメンバーは全員が規格外の強さを持つ猛者たちです。遥の前に現れた柱尾もその1人で、圧倒的なパワーで猛攻を仕掛けてきます。追い詰められていく遥は杉下とのコンビネーションで持ちこたえますが、他の防衛拠点が次々と突破されてしまい大ピンチに……。 そのうえ棪堂や焚石まで参戦し、ボウフウリンはとんでもない窮地を迎えてしまいます。

追い詰められていくボウフウリンですが、そこに意外な助っ人が登場します。加勢に現れたのは獅子頭連の十亀、六方一座の中村、GRAVELの硯、かつて遥と関わってきた猛者ばかりでした。なんと遥は彼らに対し「力を貸して欲しい」と頼み込んでいたのです。 ここからは各チームが参戦し、戦況が大きく変化していきます。助っ人はもちろん、彼らの助力によりボウフウリンも息を吹き返し、戦いはどんどんヒートアップ！各メンバーはそれぞれの持ち場で激戦を繰り広げます。 ですが烽のなかでも最強と言われる盤杖に梶たちがやられてしまうことに……。ここに激怒した柊が登場し、戦いは佳境へと突入していきます。

橋を十亀に任せ、突破されてしまった商店街へと急ぐ遥と杉下。遥は森林公園を突破した棪堂と焚石が街に現れることを確信していたものの、彼らの真の目的は街を壊すことではなくボウフウリン総代である梅宮を潰すことでした。 棪堂たちに分があると思われていたところ、彼らの狙いを察知して手を打っていた水木。その計画に基づいて、椿野たちが彼らを迎え撃つことになりました。 梅宮が標的であることを知った遙と杉下は、学校へと急ぎます。そこへ元風鈴・烽のメンバー2人が攻撃を仕掛けてきますが、獅子頭連の頭取・兎耳山が援軍として助太刀をしてくれるのでした。

どんどん激化していくボウフウリンと烽の戦い。そしてついに、この激戦の命運を握る遥と棪堂の死闘が幕を開けます。遥はこれまで見せたことがないほどの集中力を発揮し、強敵・棪堂を相手に善戦！しかし、地力の差が出始め、遥は窮地に追い詰められてしまいます。 棪堂は自身の目的が「焚石と梅宮を戦わせることにある」と明言し、それ以外の人間はどうでもいいと冷酷な姿勢を示しました。それを聞いた遥は殺気を高め、なんとか反撃を試みます。ですがそれでも、棪堂の強さには及びませんでした。 彼は遥の首を絞め、その息の根を止めようとします。戦いはいよいよ最終局面へ。遥はここから勝利を掴むことができるのでしょうか。

棪堂の手でひん死状態となった遥の前に、蘇芳をはじめとするボウフウリンの仲間たちが現れました。信頼できる友人の登場に、遥は自身が抱えていた「自分が風鈴を守らなくてはいけない」という重荷から解放されることに。 遥は力を振り絞り、再び棪堂に攻撃を開始。そこでも敗北寸前まで追い詰められましたが、一瞬の隙を突き棪堂に強烈な一撃をお見舞い！これにより何とか勝利をもぎ取ります。棪堂は自身の敗北を認め、「風鈴高校には手を出さない」と約束しました。 しかし、これで戦いが終わったわけではありません。遥と棪堂が屋上へ向かうと、そこでは梅宮と焚石の激闘が繰り広げられていました。

普段の姿からは想像ができない、圧倒的な強さを見せる梅宮。しかし、激戦の末に立っていたのは焚石でした。このまま焚石の勝利で終わるか……と思いきや、桜の激励を受けて梅宮が復活！再度戦いの幕が上がり、最終的に梅宮が勝利を掴みました。 その戦いを通して、焚石の心に大きな変化が起こります。周囲の人間に興味を示していなかった彼が、梅宮や棪堂の名前を口にし、彼らを仲間と認識したのです。数多くの人々を巻き込んだボウフウリンと烽の戦いに、ここで終止符が打たれました。 一連の騒動が収まってから約1ヵ月後、ボウフウリンの面々は被害を受けた街の復興に尽力。それが終わったタイミングで獅子頭連・六方一座・GRAVELに声をかけ、勝利を喜ぶ宴を開くのでした。

激戦を終えた風鈴高校に平和な日々が訪れます。遥は協力してくれた面々に礼を言い、その信頼関係をより強固に。1年生をまとめる級長としての地位を盤石なものにしました。 しかし、そんな遥の活躍に杉下だけはどこか不満げな表情を浮かべます。彼は「自分の手で梅宮を助けたかったのに、どうして遥にその役目を任せてしまったのか」、そして「遥に対してなぜカッコイイと思ってしまったのか」と、自身のなかにある感情に戸惑っているようでした。 杉下はその気持ちに整理をつけるため、梅宮や楡井に相談。そこで「自分は遥に嫉妬している」と理解することに。彼はこれをきっかけに変わろうと決意します。孤高の存在として周囲から浮いていた杉下ですが、ここから改めてクラスメイトとの信頼関係を築いていくのでした。

本作はヤンキー漫画ですが、主人公の所属する風鈴高校の面々は不良というより、町を守るヒーローのような存在です。自分のためではなく誰かを守るために喧嘩をする彼らの姿には、思わず胸がアツくなります！ 主人公の遥はもともと自分のために戦っていましたが、仲間や先輩との出会いを通じて少しずつ変わっていくことに。そんな彼の成長ぶりも本作の見どころのひとつだといえるでしょう！

2024年4月4日より、アニメ『WIND BREAKER』が放送されています！アニメの制作を今をときめく制作会社である「CloverWorks」が手がけていることもあり、SNS上では「作画がいい」と話題になっていますよ。

この記事では漫画『WIND BREAKER』(ウィンドブレイカー)のあらすじを1巻から最新巻までネタバレ解説してきました。町を守る正義のヤンキーたちの活躍を描く本作。遥や仲間たちが絆を深め、強くなっていく姿から目が離せません！