「ウィンドブレイカー」十亀条の過去と副頭取としての決意とは？桜遥との関係や声優も解説

十亀条(とがめじょう)は次世代のヤンキー漫画として話題の「ウインドブレイカー」に登場する獅子頭連の副頭取です。主人公・桜遥(さくらはるか)にとっては、ボウフウリンに入ってから初めて戦う強敵でもあります。 本記事では十亀条について解説。兎耳山丁子(とみやまちょうじ)との過去や髪型、強さなどについて紹介します。 ※この記事は『WIND BREAKER』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

十亀条(とがめじょう)は作中で最初にボウフウリンと全面対決したチーム・獅子頭連(ししとうれん)の副頭取です。三つ編みに色付き丸眼鏡がトレードマーク。ゆったりとした口調が特徴的です。 頭取の兎耳山丁子(とみやまちょうじ)とはチーム新人時代からの仲。2人で行動することが多く、兎耳山が頭取となってからは、十条は兎耳山の目指すチーム作りに尽力しています。登場時は仲間であっても弱い者には容赦しないシビアな面が目立ちました。

十亀条の声を演じるのは梅原裕一郎(うめはらゆういちろう)です。イケメン声優として脚光を浴び、その端正なルックスと低音イケボにはまる人が続出。 『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のウェザー・リポート役や『あんさんぶるスターズ!』の蓮巳敬人役、『ゴブリンスレイヤー』のゴブリンスレイヤー役などが有名です。

十亀はパワー、スピード、タフネスともに高い水準を誇っています。その強さは新入り時代から注目されていたそうで、ボウフウリンのトップ・梅宮一(うめみやはじめ)も獅子頭連の中で頭抜けて強い人物として、十亀と兎耳山のことを知っていました。 とくに瞬発力が作中でもトップクラス。下駄を履いていることを感じさせないほどのスピードがあり、将棋好きとあって頭も切れます。国崩大火編では、烽のメンバー・柱尾修士を倒しました。

人付き合いの苦手だった十亀にとって、兎耳山は自分の世界を広げて自由を教えてくれた太陽のような存在でした。強さは自由になるためのものだと語る兎耳山が頭取になれば、チームが良くなる。十亀はそう考えていましたが、頭取になった兎耳山は弱者排斥へと傾いていきます。 十亀はそんな彼を止めることが出来ず、同時に彼が仲間から嫌われてしまうことを恐れました。兎耳山にはみんなに愛されるリーダーであってほしい。そのために十亀は彼に代わって泥をかぶることを決意します。 十亀は率先して冷酷な副頭取を演じ、人知れず兎耳山を守っていたのです。

十亀は作中でも珍しい髪型が2度変わったキャラです。登場時は髪を後ろで短い三つ編みにしてました。これは泥をかぶることを覚悟するとともに始めた髪型。その呪縛から解放された際は、三つ編みをほどき髪をおろしたスタイルになります。 国崩大火編で助っ人として登場した際には短髪になっていました。サイドや後ろを刈り込んでさっぱりとした印象に。「もう縛るものもないからね」というセリフから、彼の心が自由になったことが窺えます。

ボウフウリンと獅子頭連とのタイマン対決では、桜遥(さくらはるか)と対戦。もう後戻りできないまま戦う十亀に対して、桜は本能的にそれが十亀の本当の姿ではないと感じ発破をかけます。 自分を貫く桜に触発され、十亀も「とことんやろう桜」と何かが吹っ切れた様子に。2人は笑顔で互角の戦いを繰り広げ、まさに拳で語り合っていきます。 拳を通して友情を育んだ2人は、お互いに名前を呼びあい、最後のパンチ対決に挑みました。十亀は過去の自分と決別すると同時に、わざと桜の拳を受けると、すがすがしい面持ちで降参します。

「ウインドブレイカー」の十亀条について紹介しました。主人公・桜にとっても、彼との戦いは拳で語り合うことの心地よさを教えてくれたひとつの転換期となっています。のちにそんな彼が助っ人として助けに来てくれる展開は、原作100話以降で楽しめるので、ぜひこちらもチェックしてみてください！