「文スト」条野採菊(じょうのさいぎく)の異能を解説！死亡説の真相や声優情報まで紹介

軍警の最強部隊「猟犬」の1人、条野採菊(じょうのさいぎく)。盲目ですが「猟犬」のメンバーに相応しい強さを持ち、武装探偵社に対立する存在として登場しました。 本記事では、条野採菊の活躍や異能力、演じる声優について徹底解説します！ファンの間で流れる死亡説の真偽にも迫るので、ぜひチェックしてください。 ※この記事は『文豪ストレイドッグス』の重要なネタバレを含みます。

※画像左の人物

条野採菊(じょうのさいぎく)は5人しかいない猟犬部隊の1人。テトリストに仕立て上げられた武装探偵社と敵対しています。 白髪に常に閉じられた目が特徴的。端正な顔立ちをしており、常に笑顔を絶やさず物腰柔らかな態度は、女性ならときめいてしまうでしょう。 しかし、見た目とは裏腹に性格は生粋のドS。他人の苦しむ音が聞きたいと発言しており、心理的に追い詰めるのが得意です。作中でも、追い詰めるのに執着するあまり、目的がおろそかになっている姿が描かれていました。

実は、条野は目が見えません。そのため常に目が閉じられているんですね。 しかし、視覚がない分、他の感覚が鋭く発達しました。その能力は相手の発汗や体温などのわずかな変化を感じ取り心理状態を把握できるほど。 条野が相手を追い詰めるのが得意なのは、この能力があるからです。

条野はわずか5人で構成された軍警の最強特殊部隊「猟犬」のメンバーです。猟犬のなかでは鋭い感覚から「尋問の達人」と言われています。 猟犬のメンバーは生体手術で身体能力を強化されており、その能力は身体能力向上の異能を持つ宮沢賢治に匹敵するほど。条野ももちろん手術を受けているので、優れた感覚に強化された身体能力を持っています。

条野の異能力は自分と所有物を微粒子の群れに変える「千金の涙」。微粒子の大きさに変わるため、物理攻撃が効かなくなります。 また、わずかな隙間があれば、その場から撤退することも容易に可能。条野を捕獲するには完全な密室に閉じ込めるしかありません。攻撃に秀でた異能ではありませんが、かなり厄介な異能であるのは間違いないですね。 しかし、あくまでも微粒子の群れに変わるのであって体が縮むわけではありません。そのため、かえって表面積が増えてしまい、炎などの特殊攻撃には弱い一面があります。また、一定数変化した微粒子を失うと元の体に戻れません。

条野は同じ猟犬である立原の「嘘」の心音をきっかけに、猟犬の隊長である福地に疑念を抱くようになりました。それを察した福地は自身が天人五衰のトップであると明かし、条野を天人五衰に勧誘します。 もともと福地は条野の経歴や性格から、天人五衰に入れようと考えていました。確かに他人を追い詰めるのを好む条野なら、福地の手を取っても不思議ではありません。 条野は福地の勧誘を受けて頷きました。しかし、福地が油断した隙をついて刀を抜き、反旗を翻したのです。条野は猟犬に入り、市民を守る喜びを知り、他人が苦しむ音よりも、民を守ることに喜びを見出すようになっていました。

条野は異能を使いその場から撤退しようとしますが、吸血鬼化した芥川に阻まれます。芥川の異能と福地の炎の刀とは相性が悪く、条野は敗れてしまいました。そして、そのまま芥川によって吸血鬼化させられます。吸血化したため、結果として死亡は免れた状態に。 吸血鬼化してしまった条野ですが、事前に一手を打っていました。条野は幸田文にメモを渡し、自分が福地に殺されるところを目撃させていたのです。 文は福地の企みを知り計画の鍵であるブラムを背負って逃走。福地はブラムを失い、大指令の封印解除ができなくなりました。

条野の元ネタは幕末から明治にかけて活躍した条野採菊です。小説だけでなく歌舞伎の台本、新聞の発行などを手掛けたほか、議員にもなっています。 条野は史実でも福地と関りがあり、一緒に「江湖新聞」を創刊するほか、毎日新聞の全身となった「東京日日新聞」を条野が立ち上げ、福地を社長に迎えました。 条野の代表作は『三人於七花暦封文』などがあり、異能力の元となった「千金の涙」は条野が描いた歌舞伎の台本です。

「私はただ誰かの苦悶の声を聞きたいだけ。法の名の下に人を傷つけ、追い詰め、破滅する『音』を聞きたいだけなのです」 条野のサディストぶりがよくわかるセリフです。また、犯罪者だった条野がなぜ猟犬に入ったかわかるセリフですね。 しかし、考え方によっては犯罪行為を止めて、法の名のもとに自身の特技を生かせるなら、ある意味適職なのかもしれません。

「無辜なる民を守ることその愉悦、それに較べれば誰かの悲鳴など無音に等しい」 これは福地に反旗を翻した際に条野が言ったセリフです。もともと天人五衰にスカウトするために猟犬に入れたのに、猟犬での経験が誰かを守ることの喜びを教えました。 このセリフには普段の条野とのギャップに、思わず沼に落ちたかたも多いのではないでしょうか？

アニメで条野の声を演じるのは梶裕貴です！『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役や、『僕のヒーローアカデミア』の轟焦凍役が有名ですね。 梶裕貴は声の使い分けが特徴的な声優。過去に演じた10パターンの声を声紋鑑定したところ、全ての役が別人と判断されたほどです。 アニメで条野が初登場した時も、「「いい声だ」と思って声優を確認したところ梶裕貴だった」とSNSで話題に。事前に声優を知っていたファンからは、「解釈が一致すぎる」「ハマりすぎ」との声が上がっていました。

「文スト」は2023年7月からアニメ5期の放送が開始。5期では原作22巻までがアニメ化されるのではと噂されています。 もし、22巻までアニメ化されるなら、条野のが反旗を翻す名シーンが見られるかもしれません。条野のアニメでの活躍に期待ですね！