「文スト」中原中也は吸血鬼化し死亡！？低身長のポートマフィア幹部を徹底解説【文豪ストレイドックス】

実在した文豪をモデルに異能力バトルを繰り広げる人気アクション漫画『文豪ストレイドッグス』。そのなかでも絶大な人気を誇るのが、敵対するポートマフィアの幹部として登場した中原中也です。 本記事では、そんな中原中也について徹底解説します！2023年7月には第5期の放送も予定しているので、復習もかねてチェックしてくださいね。 ※『文豪ストレイドッグス』本編のネタバレを含む内容となっているので、未読の人はご注意ください。

中原中也は主人公たちと敵対するポートマフィアの幹部の1人です。好戦的ですが、部下思いの性格をしています。部下が殺された時には、激しい怒りを見せました。 常に黒い帽子を被っており、身長は160cmと小柄です。ですが、その見た目とは裏腹に、作中でも屈指の戦闘力を誇ります。その実力は、1人で探偵社を粉砕するのに十分と言われるほど。異能力はもちろんのこと、体術にも優れています。 しかし、その強さゆえか、いわゆる脳筋タイプです。そのため、太宰にいいように利用されてしまうこともあります。

中也の異能力「汚れつちまつた悲しみに」は、触れたものの重力のベクトルと強さを操ることができます。もちろん自分の重力も操ることができ、天井に立つことや、パンチやキックの威力を上げることも可能です。この異能力を得意な体術と組み合わせることで、強力な攻撃を繰り出します。 また、体術だけでなく、地面の重力を操れば宙に浮くことができ、銃弾の重力を操れば銃撃で攻撃することも可能です。応用次第でさまざまな攻撃ができるこの異能力はチート級といってもいいでしょう。

汚濁は中也の異能力を完全に解放した技です。自身の質量密度を上げることで、圧倒的な身体能力を手に入れます。その強さは、素手で鋼鉄の戦車を破壊できるほど。さらに、身体能力だけでなく、重力子を集約した重力弾を放つことも可能です。 しかし、一度使用すると理性が飛び暴走状態になってしまいます。そのため、自分でも制御できません。使用する場合は、異能力を解除できる太宰治がそばに居ないと、死ぬまで暴走してしまいます。

太宰はポートマフィアにいた時、中也とコンビを組んでいました。汚濁を止められるのは太宰の異能力だけということもあり、2人は相性抜群です。一晩で敵対組織を建物ごと壊滅させたことがあり、それ以来、2人は「双黒」と呼ばれるようになりました。 しかし、そんな2人ですが異能力の相性はよくても性格の相性は悪いのか、犬猿の仲です。嫌いなものにおたがいの名前をあげており、ポートマフィア時代も喧嘩ばかりでした。 そんな2人が一夜限定で「双黒」コンビを復活させたのが組合と戦った時です。「Q」を奪還するため、中也と太宰は「双黒」コンビを組み、スタインベックとラヴクラフトのコンビを圧倒しました。一夜限りというのが残念ですね。

中也が人間かは明言されていません。どちらとも取れる描写があります。 中也には昔の記憶がなく、人工異能の研究で生まれた「荒覇吐」を制御するための人格といわれていました。そのため、人格を失う汚濁こそが本来の姿といわれ、中也は人間ではないといわれていたのです。 しかし、『文豪ストレイドッグス STORM BRINGER』で、人工異能の研究では研究の元となったオリジナルの異能者がいることが明らかになります。しかも、中也がこのオリジナルの異能者であるかのような描写があったのです。 あくまで描写なので、中也が人間とはっきりと明言されたわけではありません。中也が人間なのかは個人の解釈に分かれるでしょう。

作中屈指の実力を誇る中也ですが、原作22巻で吸血鬼化していることが明らかになります……！芥川龍之介を始め多くのポートマフィアが吸血鬼化していますが、中也の吸血鬼化は誰も予想しておらず、衝撃の事実でした。 太宰は欧州の異能刑務所でドストエフスキーと対決するのですが、中也はドストエフスキーの手駒として登場します。吸血鬼化した中也の登場により、太宰&シグマvsドストエフスキー&中也という構図になりました。 なぜ中也が吸血鬼化したのかはまだ明らかになっておらず、多くの考察が飛び交っています。

吸血鬼化する条件は、始祖であるブラムに噛まれるか、吸血鬼化した他のキャラに噛まれるかの2つです。おそらく中也は、吸血鬼化した他のキャラに噛まれたと考えられます。 まず、ブラムが噛むとしたら、ブラムを監視している福地VS中也という展開が必要です。しかし、この2人には敵対する理由はないので、ブラムが噛んだ可能性は低いでしょう。 そのため、吸血鬼化した他のキャラに噛まれた可能性の方が高いと考えられます。しかし、高い戦闘力を誇る中也が簡単に吸血鬼化されたとは考えにくいです。そのため、仲間思いの中也が仲間をかばって吸血鬼化したと考えられます。 現在、吸血鬼から人間に戻れるかは明らかになっていません。人間に戻れることを祈るしかないですね。

「文スト」の中原中也のモデルは、実在した詩人の中原中也です。代表作には『山羊の歌』、『在りし日の歌』があり、『山羊の歌』には異能力の元となった詩『汚れつちまつた悲しみに』が収録されています。 現実でも中原中也と太宰治は関係がありますが、その関係は「文スト」とはまるで反対。中原中也は酒乱で、酒に酔えば太宰の家に押しかけて低俗な嫌がらせをしていました。そんな中也に太宰は怯え、布団を被って泣いていたそうです。「文スト」からは考えられない関係ですね。

「文スト」の中原中也を演じるのは、谷山紀章です！『進撃の巨人』のジャン・キルシュタイン役や、『うたの☆プリンスさまっ♪』の四ノ宮那月役が有名ですね。 谷山紀章は、クール系からおっとり系まで幅広い役をこなすことで有名です。その幅広さは「文スト」でも生かされており、普段のイケメンボイスの中也からお嬢様口調の中也まで見事に演じています。

本記事では、ポートマフィアの幹部である中原中也について徹底解説しました！ 中也が吸血鬼化してしまったのには衝撃的でしたね。吸血鬼化した理由や、吸血鬼から人間に戻れるのかは、まだ明らかになっていません。今後の展開に注目が集まります。