漫画『アラガネの子』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！師弟の絆を紡ぐ王道ファンタジー

宝石や鉱石が特殊な力を持ち、石が人々の生活を支える世界を描いた『アラガネの子』。本作は、家族の仇討ちを目指す主人公と彼を見守る師匠が旅をする師弟バディもの！『少年ジャンプ＋』で話題を集めている王道のファンタジー漫画です。 この記事では、『アラガネの子』のあらすじを最新話までネタバレしていきます。

生活に必要な石のエネルギーを調整する鉱石職人の朱星(あけぼし)。石化獣を討伐しながら旅を続ける彼は、萩集落の地下で灰(かい)という少年を見つけます。 灰は3年前、家族と自らの左足を宝石に変えられ、その犯人を探したいと思っていました。その後、朱星は領主から珍しい「レッドダイヤ」が発見されたと知らされます。それは灰の左足のことで、激昂して石の力を暴走させた彼を弟子に迎えることに……。 師弟となった2人の前に、灰の家族の仇である「赤い石に三本線のピアスの男」が姿を現します。

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朱星を「鳩の血(ピジョンブラッド)」と呼んだ男は、鉱連盟を抜けた黒鳶だと判明。灰と朱星は黄(こう)ら連盟の援軍と共に東領支部へ向かい、支部長の無明に面会します。無明は黒鳶の捕縛を条件に2人の旅を許可してくれますが、実は裏があるようです。 黒鳶の仲間であり、石食族の少女・紫によって全身を石化させられてしまった灰。愛弟子を助けるために、朱星は青鈍鉱山の領主で石食族の鼓水(つづみ)と協力します。一方の灰は、すべての石の魂が集まる「鉱脈」で謎の竜の試練をこなしました。 鉱脈で出会ったレッドダイヤと朱星の力を借りて、灰は石化の解除に成功したのでした。

灰は石と人の狭間の存在「アラガネの子」となり、反射の上位互換「反転」の力を獲得します。さらに、朱星もレッドダイヤが使用可能になりました。 その後、灰と朱星が黒鳶を、黄と左紺(さこん)が紫を無事捕縛。黒鳶の言葉が真実なら、灰が完全なアラガネの子になることで家族を助けられるかもしれません。鼓水の後ろ盾を得て再び旅に出た師弟は、武器制作を頼んでいた鉄(くろがね)とその師匠・紅斗に再会します。 紅斗たちが合流し一行は龍神集落へ到着しますが、盗賊「ヒノスナ団」の毒矢に襲われた紅斗を助けるためたどり着いた遺跡の最奥部で、水宝石(アクアマリン)の特級原石を目にします。そして、ヒノスナ団による妨害は何者かの指示だったと判明しました。

鼓水から連絡が入り、黒鳶と繋がっていた無明が左遷されたことや、連盟がアラガネの子の本命を作り出していることが分かりました。 一行は龍神集落の領主・鼓道の情報をもとに、特級原石をまつる遺跡がある東風集落へ向かう道中、アラガネの子候補の潤(うるみ)と彼女を護る藤に遭遇します。その後やむなく、黄の兄・黄麻(おうま)が統治する集落で、潤らの目的地でもある銀鱗集落へ。 遺跡の紫水晶が灰と潤に課したのは決断の試練。潤の決断によって起こる火山の噴火を止め、彼女が呼んだ石化獣を対峙するため、それぞれが動き出します。黄麻は巨大な結界を作る導力を補うべく、地下で導力源になってきた石食族の集落を訪れ、彼らとの和解を果たすのでした。

主人公を導く先輩・お兄さんキャラはどの漫画でもお馴染みですが、『アラガネの子』は近年では珍しく、師弟の絆が物語の主軸になっています。 特にポイントなのが、閉所恐怖症＆暗所恐怖症で一見頼りない朱星のキャラクター。最強だけれど人間性が……とかではなく、実は強いという往年の少年漫画の師匠像です。普段は弟子の方がしっかり者なのに、大事な場面では師匠が弟子を導く朱星と灰のバディはもちろん、他にも様々なあり方の師弟たちが登場します。

『アラガネの子』は宝石が特殊な力を持つ、家族をもとに戻す、ダンジョン(遺跡)攻略など誰もが心をくすぐられる要素がつまった漫画です。鉱連盟も決して味方ではなく、アラガネの子を巡る争いが激化していくはずなので、今後のストーリーに注目しましょう！