ライトノベル『天使は炭酸しか飲まない』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！恋の天使が少女たちの心を溶かす

打ち切りの危機を乗り越え最新刊が2023年6月に発売された『天使は炭酸しか飲まない』。 主人公で恋の天使は「頬を触ると想い人を読める」という能力で高校の恋愛成就に一役買っていました。しかし1人の少女にその正体がバレて……。恋愛はもちろん、恋する少女達の心の問題を解決する推理モノとしても秀逸なラブコメ作品です。 この記事では『天使は炭酸しか飲まない』最新話までをネタバレありであらすじ紹介していきます！

「久世山高校には恋の天使がいる」そんな嘘みたいな噂が囁かれていました。そして明石伊緒がその天使だったのです。彼は「頬に触れるだけで相手の想い人が分かる」という特殊な能力を持っていました。 ある時伊緒は自らも絶賛する久世高三大美女の1人・柚月湊の想い人を覗きますが20人以上も出てきてしまいます。さらに伊緒が詮索したことで柚月は彼が天使であると見抜きます。そして惚れグセを直してほしいと依頼されました。 ハイスペック美少女の日浦やプレイボーイの三輪といった仲間とともに柚月の惚れグセの理由探しが始まります。伊緒と柚月には隠された過去があり……。

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伊緒達の協力もあり惚れっぽいと言う柚月の噂も沈静化したある日、新たな依頼が舞い込みます。依頼人はバスケ部副キャプテンの創汰、相手は久世高三大美女でありながら親しい友達の少ない御影冴華でした。 しかし同時に冴華からも依頼が。彼女の想い人は創汰ではなく年上の響希だったのです。恋のキューピットとしてどちらかしか選べない状況で伊緒はどちらも受けることにしました。しかし創汰が部活で忙しくしている間に冴華と響希が付き合ってしまいます。 冴華に違和感を感じた伊緒が頬を触ると誰も浮かんできません。その裏にはこれまで無意識にコミュニティを壊してきたトラウマがあり……。

夏休み、今度は後輩の瀬名光莉が現れました。彼女は依頼を引き受けないと天使だとバラすとおどけながら恋愛相談を持ちかけます。彼女の想い人は同じクラスで不思議な雰囲気をまとった鷹村でした。 「告白は両思いの確認作業」と考える光莉と「やらない後悔よりやる後悔」という考えの伊緒は意見が対立しながらも恋の成就に向けて協力体制に。しかし鷹村の本心を掴めないまま夏祭りを迎えます。そこで鷹村が叶わぬ恋をしていると知るのです。 光莉の恋を見守りながら自らが過去に囚われているということを考え出す伊緒を柚月は優しく受け止めます。

恋愛関係はないものの伊緒と仲の良い日浦。彼女は所属するテニス部でイザコザに巻き込まれ孤立してしまいます。そんな彼女の状況を知った伊緒は彼女を助けようと動きました。 しかしドライな彼女に「あたしのこと見逃しとけ」と釘を刺されてしまうのです。それでも伊緒は「誰の助けもいらないお前を、それでも俺は助けるよ」と手を差し伸べました。 一方冴華とは水族館でデート、柚月とは日浦のテニスの試合を見に行くなど2人との関係性もゆっくりと、でも着実に前進していきます。

毎巻1つの大きな恋愛が展開される『天使は炭酸しか飲まない』はその過程の推理も大きな魅力です。 1巻では柚月の惚れっぽいという悩みの裏にある理由を探り、2巻では冴華への違和感から彼女の哀しい本心を聞き出す、など恋愛を成就させるという目的がありながら根底にある原因を推測する楽しさがあります。 最新の4巻でも一件恋愛とは関係ないテニス部のいざこざを紐解いていくと恋の天使にも繋がっていく見事なプロットが展開されています。

ファンの間で一時は打ち切りも噂されていましたが2023年6月に無事4巻が発売され、ファン歓喜となった『天使は炭酸しか飲まない』。ヒロインとの恋愛模様や三大美女の最後の1人などまだまだ見逃せない内容が多いだけに最後まで走り切ってほしいと切に願っています。 この機会に『天使は炭酸しか飲まない』をコミックシーモアで一気読みしてみてはいかがでしょうか。