2023年2月28日更新

『千歳くんはラムネ瓶のなか』を全巻ネタバレあらすじ解説!“リア充側”の超青春ラブコメここに開幕

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千歳くんはラムネ瓶のなか

『千歳くんはラムネ瓶の中』はガガガ文庫から発行されている裕夢(ひろむ)原作のライトノベル、及び関連漫画です。通称は「チラムネ」。確実に狙った略称ですが、内容は実に「リア充」らしい青春ものとなっています。 また本作は『このライトノベルがすごい!2021』文庫部門堂々の1位を成し遂げており、主人公が「超絶リア充」という斬新な設定から人気を集めている話題作。ニートだったり隠キャが成り上がる系の作品がトレンドにありつつあるラノベ界に、新たなジャンル「リア充無双」を築いてくれました。 主人公・千歳朔(ちとせさく)は超絶リア充イケメン。言うなれば「俺ガイル」の主人公・比企谷八幡の対極に位置する存在でしょうか。比企谷が皮肉で問題解決するタイプなら、千歳は正攻法でそれを成し遂げる。でもやっぱりラノベ主人公なので、どこか捻りを効かせた言動をする彼に振り回されるヒロイン達との交流を描いた作品となっています。 今回は、そんな「チラムネ」をまとめてネタバレありで紹介しました。未読の方は十分に注意して読み進めてください。

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『千歳くんはラムネ瓶のなか』1巻ネタバレあらすじ解説

本作の主人公である千歳朔は自他共に認める「超リア充」。新学期早々流れで学級委員に任命されるなど、クラスの中心的な人物です。 そんな千歳と行動を共にしているメンバーの通称は「チーム千歳」。正妻ポジションである柊夕湖(ひいらぎゆうこ)や七瀬悠月をはじめとする超陽キャな面々が揃っています。 一見順風満帆な生活を送っている様に見える千歳ですが、学校の裏サイトでの彼の通り名は「ヤリチンクソ野郎」。クラスの中心人物として青春を謳歌している彼を憎らしく思う生徒も少なくないのでした。 そんな彼はある日、担任から引きこもりのクラスメイトの更生を頼まれます。渋々それを了承した千歳は、クラスメイトの内田優愛と共に引きこもりの山崎健太の元へ。行った先で出会ったのは、引きこもり生活でだらしない体型を手に入れたアニメオタク少年でした。 普通なら根気強く会話したり、説教したりして更生を促すものでしょう。でもこの作品の主人公は千歳朔なのです。彼はなんと、山崎の部屋の窓を文字通り破壊してしまいます。

リア充に対し「たまたま見た目がよく生まれただけで、非リア達を見た目で決めつけ見下している」と主張する山崎。それに対し朔は「お前もリア充を見た目だけで決めつけている」と正論パンチを浴びせました。一悶着あり千歳に心を開いた山崎は、自分が引きこもりになった理由を千歳に打ち明けます。 実は山崎が引きこもりになった理由は学校外にありました。彼が所属していたオタクグループの姫である女子に盛大にふられたことで、自信を失ってしまったのです。 千歳と夕湖に後押しされ、学校へくる決心をした山崎。「1ヶ月だけサポートしてやる」という千歳の協力の元、ダイエット&イメチェンに成功します。しかしある日、体育の授業で千歳の行動は馬鹿にしていると劣等感に苛まれた山崎は千歳に暴言を吐き、2人の関係はここで終わったかの様に見えました。 しかしこの後山崎は昔のオタク仲間とスターバックスへ。またしても見下され、泣き崩れそうになる山崎の前に現れたのは、「超絶リア充オーラ」を放つ千歳でした。千歳は山崎のオタク仲間に徹底的にマウントをとり、相手を圧倒。後から現れた夕湖と共に、山崎の「友達」としてその場を治めました。

『千歳くんはラムネ瓶のなか』2巻ネタバレあらすじ解説

2巻のメインキャラ・七瀬悠月(ななせ ゆずき)は容姿端麗で頭もよく、スポーツ万能な学園での1、2を争う美少女です。そんな彼女に突然告白された朔。彼が告白の理由を聞くと、悠月はストーカーに狙われているかもしれないと打ち明けます。 悠月を守るため、朔は偽の恋人になることに。最初は後をつけられている程度だった被害は、どんどん大きくなっていきます。またストーカー対策をする中で、悠月の過去に関わる事実も判明していきました。

悠月のストーカーはなんと2グループもいたことが判明します。1グループ目は谷近高校・通称ヤン高の生徒で、悠月はそのグループのボスである柳下と面識がありました。というのも、彼女は中学時代、柳下に暴力を振られた経験があったのです。スポーツ少女とはいえ、女の子にとって男子から振われる暴力ほど怖いものはありません。彼女はその出来事がトラウマとなっていたのでした。 しかし朔が以外にもフィジカルの強さを発揮し、柳下を成敗。そしてもう1人のストーカーだった成瀬智也も撃退し、ストーカーの問題は解決しました。こうした朔の活躍により、悠月の抱えていたトラウマは払拭され物語は幕を閉じます。

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『千歳くんはラムネ瓶のなか』3巻ネタバレあらすじ解説

3巻の主人公・西野明日風(にしのあすか)は朔よりも1つ年上の先輩です。高校3年生の彼女は進路に悩んでいました。親の願う進路と自分の叶えたい進路で板挟み状態の明日風。現実的には親の望み通りにこのまま福井に残ることが1番だとは理解しつつも、東京で叶えたい夢をあきらめることが出来ないでいました。 朔と明日風はデートを重ねていくうちに、朔は彼女の進路を大きく決めるきっかけを作ります。最終的に明日風は自分の将来を決める決意をすることができました。

明日風の夢は東京で編集者になること。そんな明日風の夢を後押しするため、朔は彼女を東京旅行に連れて行きました。そこで明日風は自分の夢を叶えるための進路を決断します。 2人で過ごす東京の夜では、朔と明日風がかつて出会っていて、お互いに憧れあっていたことも判明しました。 朔は明日風と一緒に彼女の夢に反対する父親を説得します。父親を説得した明日風は夢を叶えるため、東京に旅立っていきました。

『千歳くんはラムネ瓶のなか』4巻ネタバレあらすじ解説

朔は高校1年生のころは野球部に所属していましたが、あることがきっかけでその夏に退部しています。再び同じ夏が巡ってきたある日、朔は野球部のエースである江崎から野球部に戻ってほしいと懇願されました。 そんな中、インハイを終えた女子バスケ部では朔の友人である青海陽(あおみ はる)が新キャプテンに就任します。朔の止まってしまった時間は動くのか、陽は新キャプテンとしてバスケにどう打ち込んでいくのか……。

朔が野球をやめた理由は、朔の実力に嫉妬した周りの部員たちが彼の陰口を叩いていたためでした。それを知った陽は、朔を叱り飛ばします。 自分の全てを賭けたものをそんな簡単になぜ捨てられるのか、と諭す陽。その言葉を受けた朔は再び野球部に戻ることを決意しました。そして試合では力の限りボールに食らいつき、大活躍を果たします。 一方バスケ部は、一度も勝ったことのない芦葉高校との試合で負けてしまいます。それでも努力が無駄にならないことを朔は陽に語り、4巻は幕を閉じます。

「チラムネ」の超リア充な登場人物たちを紹介

千歳くんはラムネ瓶のなか

「チラムネ」の魅力はなんと言っても「超リア充」なキャラクターでしょう。主人公をはじめとするメインヒロイン達は、様々なジャンルの「学園カースト」トップに君臨する強キャラ。そんな彼女達を一挙に紹介します。

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千歳朔(ちとせさく)

千歳朔(ちとせさく)は本作の主人公。学園カーストトップに君臨する超絶リア充で、通称「チーム千歳」という仲良しグループのリーダー的存在です。しかし学校の裏サイトでは「ヤリチン糞野郎」と呼ばれ妬まれることも。 学園内の様々な問題を「超かっこいい」やり方で解決していく姿から、男女問わず読者人気が高いキャラクターです。

柊夕湖(ひいらぎゆうこ)

男子人気は学園1、2を争う程の美少女で、千歳の正妻ポジションに君臨するメインヒロインの1人。 千歳に対する好意を隠すことなく彼にアプローチしていますが、誰に対しても分け隔てなく接することから男子に「勘違い」されてしまうことも。天然なオーラが漂う、千歳曰く「天性のリア充」です。

内田優空(うちだゆあ)

内田優空(うちだゆあ)はいわゆる「後天的リア充」の少女で、「チーム千歳」の中では地味な方。ですがテスト前は深夜まで勉強したり、身嗜みに気を使うなどしてカーストトップに登りつめた努力家です。 チームではツッコミ役にまわることが多く、部活は吹奏楽部所属に所属しています。

青海陽(あおみはる)

青海陽(あおみはる)はバスケ部に所属するスポーツ少女。とても明るい性格の体育会系リア充です。他の女の子たちが体型を気にしてご飯の量を減らす中、いつももりもりとご飯を食べている大食いな一面も。

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七瀬悠月(ななせゆづき)

夕湖と人気を二分するリア充少女。千歳曰く、「自分と良く似ている」タイプで、クラスが一緒になったことで千歳と急接近。2巻では彼女がメインキャラとして活躍します。陽同様、バスケ部に所属しています。

西野明日風(にしのあすか)

西野明日風(にしのあすか)は千歳が河原で出会った本好きの先輩。千歳とは違う観点から物事を見ているところがあり、彼にとっては憧れの先輩でもあるようです。千歳は彼女のことを「明日姉」と呼んでいます。彼が唯一「カッコ良くない」自分を見せているキャラの様です。

『千歳くんはラムネ瓶のなか』漫画版も連載中!

漫画版『千歳くんはラムネ瓶の中』はマンガUP!で連載中です。漫画版での作画はボブキャが担当。小説版よりも丸みのあるフォルムのヒロイン達が楽しめます。 「チラムネ」は主人公達の「リア充」っぷりの作品なので、漫画の方が、千歳たちの陽キャ感が伝わってくるはず!

ラムネみたいにスカッとする『千歳くんはラムネ瓶のなか』をネタバレありで紹介しました

『千歳くんはラムネ瓶のなか』は、ただのイケメンリア充の優雅な日常を描いた作品ではありません。 学生時代の身近な悩みであったり人生の分岐点についてだったり、誰もが一度は悩んだであろう身近なテーマと真剣に向き合っている千歳くんの姿に、少し嫉妬しつつ魅了されてしまうのでは無いでしょうか。 ぜひこの機会に「チラムネ」の世界を覗き見してみてはいかがでしょう。