漫画『好きな子がめがねを忘れた』各巻ネタバレあらすじ＆感想！中学生の尊いゼロ距離ラブコメ

SNSから火がついた藤近小梅の『好きな子がめがねを忘れた』は、ヘタレ男子×天然女子の尊いピュア恋を描くゼロ距離ラブコメです。 2023年7月にアニメ化された「好きめが」は2023年8月現在11巻まで発売中。本記事ではあらすじや見どころを紹介しながら、とくに尊いエピソードを厳選して紹介します！

中学生の小村楓(こむらかえで)は、隣の席のちょっと天然な三重あいに片思い中です。ある日、三重さんがめがねを忘れて登校します。近眼ゆえに目を細め、あらゆるものに近距離で顔を近づける三重さん。 これをきっかけに、小村くんは初めて彼女と会話することができました。めがねを忘れた三重さんは全部の行動が超至近距離で、彼の心臓は高鳴り続けます。 三重さんのサポート要員になった小村くんは、休日にも呼び出されます。三重さんの手を引き、カフェではあーんで食べさせてあげ……。めがねをかければ、せっかくよく見えるからと顔を覗き込まれる小村くん。めがねを忘れても忘れなくても、小村くんは三重さんに翻弄されっぱなしです。

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クラスのイケメン・東くんにラブレターを渡した三重さんに、クラス中が色めき立ちます。だけど三重さん本人は、仲のいい小村くんのことではなく東くんのことを周りから聞かれる理由が分からない様子。実は三重さんは拾い物のラブレターを届けただけだったのです。 事情を知らない小村くんは、東くんのことを「普通に好き」と言う三重さんに1人でやきもき。そんな小村くんの気持ちを知ってか知らずか、三重さんは小村くんのことを「好き」と言います。 小村くんは結局その「好き」の意味は聞けずに終わるのですが、友達以上恋愛未満の「好き」でしか得られない栄養が摂取できる序盤の尊いシーンです。

3年に進級してまた同じクラスになれた2人は、同じ斑で校外学習へ。ここでも三重さんはドジっ子を炸裂させ、小村くんのお世話になりっぱなしです。 そんな迷惑をかけてばかりの自分を責める三重さんに、小村くんは「明日もめがね忘れればいいのにって毎日思ってるよ」「助けになれるのが嬉しいから」と、本当は知られたくなかった本音を打ち明けます。 本当の自分を見せて嫌われたかもと落ち込む小村くんに、三重さんは小村くんが優しすぎると言いながら「すっごく嬉しかったの」と顔を真っ赤にするのでした。バスの中でそっと手を重ねる描写もキュンとします！

夏休み前最後の帰り道、公園に寄り道した2人は恒例になったお互いの顔を見る儀式をします。この日の三重さんはめがねをしていますが、よく見えるからこそちゃんと小村くんの顔を見たいと相変わらずの至近距離でガン見です。 お互いに頬にふれあいながら見つめ合う関係性になれた小村くんですが、彼の中にはそれだけじゃ嫌だ、もっと隣にいたいという思いがあふれます。帰り際、小村くんは勇気を出して三重さんを呼び止め「明日も三重さんの顔が見たい」と伝えました。 「うん！」と答える三重さんの表情は、紛れもなく恋する女の子のそれで、尊い余韻を引きずったまま6巻は終わります。

10巻はまるっと1冊を使って告白を決意した小村くんの日々が描かれていきます。 早朝に2人で早起きして登校しながら、世界が2人きりのように感じて思わず「大好き」の「大」まで言いかけちゃう小村くんや、なにげない会話のなかでしみじみと「好きだなあ」と噛みしめる小村くんなど、小村くんの心の揺れ動きが丁寧に綴られていきます。 だからこそ、ラストでの告白の破壊力が抜群。小さな心の動きの積み重ねを10巻分見てきたので、最初は恋愛に疎かった三重さんが小村くんを好きになるのも納得で、等身大のきれいな恋に心が浄化されます。

「好きめが」は巻数が進んでも、変にひねくれることなく小村くんと三重さんがまっすぐでピュアで等身大です。 三重さんのめがね忘れ率が高すぎる点はとても漫画的ですが、周りのクラスメイトとの関係や、さりげない出来事で気持ちがあふれてしまうところなどは、思春期特有の甘酸っぱさを丁寧に捉えて描写していて爽やか。 いやな登場人物がいないので、気持ちよく読めました。唯一、かわいすぎる2人にニヤニヤしすぎて自分の顔が気持ち悪くなってしまう点だけが難点です！

主人公の小村楓は、メガネをしょっちゅう忘れる三重さんの隣の席の男の子。三重さんに恋心を抱いているので、無自覚にゼロ距離で接してくる三重さんの言動に日々翻弄されています。 同役を演じているのは伊藤昌弘(いとうまさひろ)。『ぼくたちのリメイク』の橋場恭也役や『アルゴナビス from BanG Dream!』の七星蓮役などが有名です。

ヒロインの三重あいは、口調や言動がちょっと変わっているマイペースな女の子。メガネがないと周りがほぼ見えなくなるのに、なぜかしょっちゅうメガネを忘れてきます。18時が門限の箱入り娘です。 同役を演じるのは若山詩音(わかやましおん)。『リコリス・リコイル』の井ノ上たきな役や『空の青さを知る人よ』の相生あおい役などを演じています。

東蓮は小村くんたちのクラスメイトで、学年1のイケメン。誰にでも優しく、クラスでも人気者です。小村くんと三重さんの気持ちに気づいていて、さりげなく2人の応援をしています。 イケメンな東くんを演じるのは木村良平(きむらりょうへい)。『東のエデン』の滝沢朗役で初主演を務めて以降、数多くのメインキャラを演じる演技派ベテラン声優です。

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2023年7月からアニメもスタートする『好きな子がめがねを忘れた』。中学生のフレッシュな恋にときめきたい人は、まずは漫画で2人の超至近距離を楽しんでみてください！