『葬送のフリーレン』七崩賢(しちほうけん)を一覧で紹介!“魔王直属の大魔族”を解説します
長い長い寿命を持つエルフの魔法使い・フリーレンの旅を描く『葬送のフリーレン』。本作に登場する敵は「魔族」と呼ばれる存在ですが、その中でもケタ外れの力を持つとされるのが「七崩賢」です。 本記事ではそんな「七崩賢」について徹底解説していきます!現時点で生きているかどうかもまとめているので、情報の整理にぜひ役立ててみてくださいね。 ※この記事は『葬送のフリーレン』の重要なネタバレを含みます。
【七人の最強魔族】 七崩賢について解説
『葬送のフリーレン』に登場する「七崩賢」は、魔王直下の大魔族と呼ばれる者たちです。魔王はその他にも数多くの部下を抱えていますが、七崩賢はその中でもトップクラスの実力を誇ります。 その名の通り7名で構成されていますが、魔王の腹心である全知のシュラハトも込みで考えると8名です。それぞれが特殊かつ厄介な魔法の使い手であり、まさに人知を超えた恐るべき存在といえるでしょう。 以下ではそれぞれのメンバーについて、能力や強さ、生存状況などを解説していきます。
⓪リーダー・全知のシュラハト:南の勇者と相討ちになったが…?
生存状況 | 死亡 |
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初登場 | 7巻63話 |
能力 | 千年後の未来を見通す |
特殊魔法 | 未来視(名称不明) |
性別 | 男 |
年齢 | 不明 |
見た目 | 黒いマスクと黒いフードが特徴で怪しげ |
声優 | 不明 |
全知のシュラハトは魔王の腹心で、七崩賢の7名を束ねるリーダー的役割も担っています。白目の部分が黒いうえに黒いマスクをつけ、黒いフードをかぶっているという不気味な見た目です。 千年後の未来まで見通す能力を持っており、その精度は自身の死後にフリーレンが部下のマハトの記憶を読むことにすら気付くというレベル。 フリーレンが記憶を解析中、過去のシュラハトが彼女に向かって「悪いなフリーレン。お前に南の勇者との戦いを見せる訳にはいかん。」と話しかける場面も出てきました。
南の勇者に殺される
そんなチート能力を持つシュラハトですが、過去に南の勇者との戦いで相討ちとなり死亡しています。このとき彼は七崩賢を全員集めたうえで戦いに臨んでいるので、南の勇者はそれほどまでに強かったようです。 ちなみにシュラハトには当然自身の敗北の未来が見えていましたが、この戦いを「千年後の魔族のための戦い」としています。前述したようにフリーレンにその戦いを見られては困るという発言もあり、今後の伏線となっている可能性が高いです。
思わせぶりな発言もあるし、今後もきっと登場したりなんらかの形で活躍したりするんだろうな。
①断頭台のアウラ:己の強さを過信しすぎたせいで敗北
生存状況 | 死亡 |
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初登場 | 2巻14話 |
能力 | 自分より魔力量が劣る者を操ることができる |
特殊魔法 | 服従させる魔法(アゼリューゼ) |
性別 | 女 |
年齢 | 500歳以上 |
見た目 | 独特な形に結ったピンク髪と小柄な体格が特徴 , かわいい |
声優 | 竹達彩奈 |
断頭台のアウラは少女のような見た目をした魔族。顔立ちが整っているだけでなく、髪型や服装のディテールにもこだわりが感じられ、読者のあいだでは「かわいい」と話題になっています。 しかしそんな第一印象に反し、アウラは残虐かつ容赦のない性格です。自身と相手の魔力量を「服従の天秤」で測り、より魔力量が多いほうが相手を操れるという「服従させる魔法(アゼリューゼ)」を使用します。 相手の魔力が多ければ自分が操られてしまうデメリットもあるので、魔力量に自身があるからこそ使える魔法だといえるでしょう。
フリーレンに敗北し自害
フリーレンとの戦いでも「服従させる魔法(アゼリューゼ)」を使用したアウラ。彼女はフリーレンの魔力量が自身より劣っていると確信していましたが、それは相手の巧みな偽装によってそう思わされていただけでした。 こうしてアウラはフリーレンの支配下に置かれ、自害を命じられます。結果、涙を流しながら自分の首を斬り落とすというなかなかにショッキングな最期を迎えました。そのあまりの惨めさから読者に噛ませ犬扱いされてしまっている、ちょっとかわいそうなキャラクターです。
けっこうビジュアル好きだったから、あっさりやられちゃって悲しい。
②黄金郷のマハト:黄金化解除に動揺した隙をつかれ消滅
生存状況 | 死亡 |
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初登場 | 8巻77話 |
能力 | 人や物を黄金に変える |
特殊魔法 | 万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ) |
性別 | 男 |
年齢 | 600歳以上 |
見た目 | オールバックの長髪が似合うイケメン |
声優 | 不明 |
黄金郷のマハトは七崩賢最強の実力者とされており、作中でも強キャラぶりを遺憾なく発揮しています。オールバックの長髪がよく似合う、涼しげな顔立ちをしているイケメンキャラです。 他の魔族とは異なり人間を理解したいと考えているので、周りからは変わり者として見なされています。もちろん決して人間に優しいわけではなく、平気で殺人も犯しますが、無用な争いは好まないタイプです。 彼が使用する「万物を黄金に変える魔法」は、魔法として認識できず回避も防御もできないため「呪い」ととらえられています。おまけに黄金化はマハト本人にも解けないうえ、彼が死んでも解除されません……。
デンケンの攻撃で消滅
マハトはかつての弟子・デンケンと一騎打ちをすることになります。ここで死ぬ覚悟を決めすべてをぶつけてくるデンケンですが、やはりマハトの強さは圧倒的でした。激しい戦いを繰り広げながらも、デンケンを追い詰めていきます。 しかしそんな中、フリーレンが「万物を黄金に変える方法(ディーアゴルゼ)」を解除。それに気をとられた一瞬の隙に、マハトはデンケンに致命傷を負わされてしまいました。 最終的にはデンケンの攻撃で消滅させられてしまったマハトですが、最期にかつての親友・グリュックのもとへ向かい彼と会話を交わす場面は、名シーンとして評価されています。
いろいろ思うところあるキャラだけど、最期のシーンはすごいよかった…。
③不死なるベーゼ:舐めきっていたヒンメルに討伐される
生存状況 | 死亡 |
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初言及 | 7巻59話 |
能力 | 人類では破れない結界を作り出す |
特殊魔法 | 結界魔法(名称不明) |
性別 | 不明 |
年齢 | 不明 |
見た目 | 兜と鎧を身につけていて大柄 |
声優 | 不明 |
不死なるベーゼは強力な結界魔法を使うことで知られる魔族です。顔は兜で覆われているため見えませんが、がっしりとした体格からしておそらく男性であると思われます。 作中であまり詳しく描かれていないため謎が多いキャラではありますが、フリーレンの発言によればその結界魔法は“人類では決して破れない”とのこと。また通り名に不死というワードがあるからには、不死に近い体質、もしくは不死と言われるほどの圧倒的な強さを持っていたのではないかと思われますが、詳細は不明です。
ヒンメルに討伐される
ベーゼは最終的にヒンメルに刺されて死亡しています。彼は攻略不可能なはずの自身の結界術を破ったフリーレンばかりを警戒しており、ヒンメルをはじめとした他のメンバーのことはまるで眼中にありませんでした。 ベーゼを倒した後、「人間を舐めるな。」と冷たい表情で言い放ったヒンメルの姿が非常に印象的です。このときベーゼが油断せず戦っていたなら、まだ彼は生きていて猛威を振るっていたかもしれませんね……。
ヒンメルめっちゃかっこよかった!それにしても魔族、慢心して負けすぎでは…。
④奇跡のグラオザーム:今もどこかで生きているかも?
生存状況 | おそらく死亡 |
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初言及 | 10巻89話 |
能力 | 記憶操作系? |
特殊魔法 | 不明 |
性別 | 男 |
年齢 | 不明 |
見た目 | おかっぱ頭が特徴のミステリアス男子 |
声優 | 不明 |
奇跡のグラオザームはセンター分けにしたおかっぱ頭が印象的なキャラです。無表情かつ口数も少ないようで、どこかミステリアスな雰囲気が漂います。 戦闘シーンはまだ描かれておらず、どんな特殊魔法を使うのかもはっきりとは説明されていません。しかし作中での描写から、記憶を消す能力を持っているらしいとうかがえます。 またマハトはグラオザームを「俺との相性は最悪だ。」と評しており、彼にとって戦いたくないほど強い、もしくは能力の相性がよろしくないようです。
ヒンメル一行に倒されて死亡?
グラオザームが死亡したかどうかは描かれていません。しかし作中には、ヒンメル一行が七崩賢のうち2名を討伐したという説明があります。 南の勇者がシュラハトと詳細不明の3名を、フリーレンがアウラを、デンケンがマハトを倒した……という情報を踏まえると、ヒンメルたちが倒したのはベーゼとグラオザームである可能性が高いです。今後、彼の最期についても回想で描かれるかもしれませんね。 ただ記憶操作系の能力を持っているので、実はどこかで生きている展開もありえそうです。
死亡疑惑もあるけど、なんだか一筋縄じゃいかなさそうだし、今後も登場するかもね。
⑤~⑦不明:南の勇者によって討伐される
残る3名のメンバーについては、名前も能力も明らかになっていません。63話の七崩賢全員が描かれたコマでは、ボブカットの女、三つ編み?の女、ひょろりとした体型の男の姿が確認できます。 いずれも南の勇者によって討伐されたと説明されていますが、どのような戦いを繰り広げたかは不明です。
『葬送のフリーレン』七崩賢は壊滅状態に?
『葬送のフリーレン』に登場する「七崩賢」は、情報がはっきりしていない敵も含めると全滅したと思われます。 しかしシュラハトの意味深な発言があったり、グラオザームは生存している可能性も残されていたりと、まだまだ謎に包まれた部分も。今後どんな展開を迎えるのかますます気になりますね!