『葬送のフリーレン』勇者ヒンメルの生まれ変わりはある!?指輪エピソードや名言が尊すぎ……
勇者ヒンメルはもういない?アニメ化でも話題の『葬送のフリーレン』に登場する最高の勇者ヒンメルについて本記事で徹底解説!ヒンメルの強さや最期、生まれ変わりの可能性、フリーレンへの想いと指輪、勇者の剣にまつわる逸話、名言などをまとめて紹介します。 かっこよすぎて惚れてしまうと思うので、防御魔法で心臓を守りながら読んでください! ※この記事は『葬送のフリーレン』の重要なネタバレを含みます。
『葬送のフリーレン』ヒンメルのプロフィール
ナルシストだけど心は本物の勇者
ヒンメルは泣きぼくろが印象的な自信家でナルシストなイケメン勇者です。顔は実際に美形ですが、かっこいいポーズ集を作るような残念なところがあります。 彼はお調子者でノリが軽いところがあるものの、その心根はまさしく強く優しい勇者そのもの。困った人は放っておけず、各地で小さな人助けをしながら冒険をしていました。その行動は「ヒンメルならそうした」と、後のフリーレンの行動基準にもなっています。 過去にはその慈悲深さゆえに魔族に騙されたことも。その経験以降は、魔族であれば容赦なく切り捨てるようになり、勇者ヒンメルの名は魔族にも恐れられていました。
普段はボケキャラのヒンメルがマジなシーンは、めちゃくちゃギャップ萌えです!
【考察】ヒンメルが生まれ変わる可能性はある?
ヒンメルが生まれ変わる可能性は低いと考えます。仲間の死を見送ったことで始まるのがフリーレンの旅です。死が大きな意味を持つ物語なだけに、生まれ変わりが起こってしまうことで序盤のヒンメルの死の意味合いが軽くなってしまうのではないでしょうか。 またフリーレンの旅の目的は「魂の眠る地(オレオール)」でヒンメルの魂と再会することです。生まれ変わってしまうと、ヒンメルの魂はオレオールにはないはず。そうなるとフリーレンの旅の目的もなくなってしまいます。 ヒンメルの死が物語の根幹にある以上、生まれ変わりはないと考えるほうが自然です。
人間であるヒンメルの死は当たり前。物語的に転生も望めないけど、フリーレンとの再会はどうしても見たい……。
【恋愛】ヒンメルはフリーレンが好きだった?指輪エピに胸キュン……
ヒンメルが決して語らなかった想いとは
ヒンメルの言動からは、フリーレンを特別に大切に想っていたことが伝わってきます。各地にたくさんの自分の像を作ったのも、フリーレンを未来で1人ぼっちにしたくないという想いからでした。 ヒンメルが仲間に誘わなければ、フリーレンは孤独に生きていたはずです。だけどヒンメルは、フリーレンには笑って生きていってほしかったのでしょう。その慈愛に満ちた想いは、恋というより愛に近いのかもしれません。 そもそもパーティーに彼女を誘ったのも、ヒンメルが幼い頃にフリーレンに助けられていたからです。「フリーレンがいい」という言葉をみるに、ヒンメルの初恋だったのかもしれません。
ヒンメルが秘めた想いもフリーレンのための行動も、愛が溢れすぎてる……。
鏡蓮華の指輪の意味は……
ヒンメルがフリーレンに鏡蓮華の意匠の入った指輪をプレゼントしたことが4巻で語られます。 討伐のご褒美に好きに選ぶよう言われてフリーレンが適当に選んだものが、鏡蓮華の指輪でした。鏡蓮華の花言葉は「久遠の愛情」。一般的には恋人に贈るものです。50年後にその花言葉を知ったフリーレンは、ヒンメルも知らずに買ったのだろうと言います。 しかし回想シーンでのヒンメルは、鏡蓮華を見て一瞬驚いてから無言になり、少し切ない表情を浮かべました。そしておもむろに跪き、ヒンメルはフリーレンの左の薬指に指輪をはめます。その様子はまるでプロポーズのようでした。
ヒンメルの表情が切なすぎる!フリーレンが絶対花言葉を知らないってわかってるから、あんな泣きそうな顔にもなっちゃうよね。
故郷の花:蒼月草
フリーレンが「花畑を出す魔法」を披露した回でヒンメルは花冠を作り、愛しげな優しい表情でフリーレンの頭に載せています。「蒼月草」と呼ばれる故郷の花の存在を彼女に教えたヒンメルは、その後いつものふざけた態度は封印して真剣な眼差しで「いつか君に見せてあげたい」と告げるのでした。 このシーンが、ファンたちの間では「プロポーズにしか聞こえない」と話題に。確かにヒンメルの真剣な表情を見ると、そう言われても仕方ありません。
「いつか君に見せたい」というセリフはもう、遠回しなプロポーズすぎる!
【強さ】ヒンメルはどのくらい強かった?
能力 | 戦闘力 |
---|
ヒンメルは魔王討伐をなしているとあって、人間離れした戦闘力の持ち主です。魔王直下の大魔族・七崩賢の残党たちはヒンメルを恐れて行方をくらましていました。断頭台のアウラもその1人で、ヒンメルの死を待って活動を再開しています。 ヒンメルは幼少期から高い戦闘力を持っており、小刀1本で大きな魔物を倒したことも。持ち前のスピードで敵の魔法発動前に距離を詰める戦闘スタイルだったようです。 不死なるベーゼ戦では、ヒンメルを人間だと侮っていたベーゼがヒンメルに一刀両断されており、ヒンメルの強さが窺えます。
ヒンメルは「勇者の剣」を抜けなかった
「勇者の剣」を守る「剣の里」にフリーレン一行が立ち寄った際、かつてヒンメルが勇者の剣に挑むも抜けなかったことが明らかになります。 当時のヒンメルは「いいじゃないか偽物の勇者で」とひょうひょうとしており、改めて魔王討伐を宣言していました。実際に魔王を討伐すれば偽物の勇者でも本物の勇者でも関係ないと言い切って、実際に彼は本物の勇者になってみせたのです。
勇者の剣が抜けないヒンメルだけど、それで魔王討伐は強すぎる!
【死亡】ヒンメルはどんな最期を迎えた?
死亡 | 1巻1話 |
---|---|
享年 | 76歳(推定) |
ヒンメルは寿命を全うして老衰にて死亡しました。最期の瞬間は描かれていませんが、死を迎える少し前に、かつて一緒に冒険した仲間たちと最後の冒険に出かけます。 それは魔王討伐後に仲間と一緒に見た「半世紀(エーラ)流星」を、50年後に一緒に見ようという約束を果たすための旅でした。約束が叶ったヒンメルは、全員が揃うこの日を待ち望んでいたと語り、幸せそうに夜空を見上げます。 心残りだった約束を果たせたからか、それからほどなくしてヒンメルは亡くなりました。棺のなかの彼はとても満ち足りた顔をしており、幸せな人生を送れたことが伝わってきます。
大業を成し遂げ安らかに眠ったヒンメルの死が、フリーレンの人生を大きく左右することに……。
【過去】ヒンメルはなぜ勇者になった?
ヒンメルが勇者になろうと思ったのは、同じ村で育った僧侶ハイターの発言がきっかけです。幼いヒンメルは、魔物に襲われていた商人を助けたお礼にレプリカの勇者の剣をもらいます。 それに対してハイターは、偽物の剣しか持っていないから偽物の勇者にしかなれないと言ったのです。この言葉で、ヒンメルはじゃあ本物になってやろうと勇者になることを決意したのだと言います。 いつか本物の勇者の剣を抜いて魔王を討伐しようと誓い旅に出て10年後、ヒンメルはレプリカの勇者の剣で魔王を倒したのです。
【名言】ヒンメル、名言放ちすぎてる問題
- 君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな
- ほんの少しでいい。誰かの人生を変えてあげればいい
- きっとこんなことをしたって世界は変わらない。でも僕は目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ
- 撃て
ヒンメルは1話で亡くなっているにも関わらず、物語が進み回想シーンが登場する度に名言を放ち株を上げ続けている稀有な存在です。彼の名言に共通するのは、みんなが笑顔で楽しく過ごせることを心の底から願っているという点。 彼自身もいつもワクワクする冒険を楽しんでいて、常に前向きです。そのまっすぐなところが名言にもよく表れていますね。
君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな
原作 | 2巻 |
---|
ヒンメルは救った村などでしょっちゅう銅像を作ってもらっていましたが、その理由はなんと将来フリーレンが一人ぼっちにならないようにするため。 何十年、いや何百年経っても銅像が残り続ける限り、フリーレンはヒンメルたちとともに旅をしたことを思い出すのでしょう。この名言に、ヒンメルの優しさが詰まっていますね。
ほんの少しでいい。誰かの人生を変えてあげればいい
原作 | 5巻 |
---|
これはフリーレンがなぜ人助けをするのかヒンメルに尋ねた時に、彼が放った名言。誰かに覚えていてもらうためにほんの少しだけ人生を変える、というのがいかにもヒンメルらしいですよね。 その結果彼が死んで30年以上経っても彼をしっかり覚えている人がいたり、讃える声があったりするのは彼のそのような考えや行動があったからこそなのです。
きっとこんなことをしたって世界は変わらない。でも僕は目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ
原作 | 7巻 |
---|
ヒンメルは魔王を倒しに行く道中で、人助けを積み重ねていました。人によっては「意味があるのか」と思われても仕方ない小さなことまでおこなっていたため、そのことを疑問に思ったアイゼンがヒンメルに尋ねた際に彼が放った名言です。 今まさに困っている人を助けるのも立派な勇者の仕事だという、彼の信念が垣間見えるいい言葉ですよね。
撃て
原作 | 2巻 |
---|
フリーレンは森の中でアインザームという魔物と対峙し、すでに亡くなっているはずのハイターの幻影をみます。語りかけてくる幻影を撃つことを躊躇するフリーレンがふと振り返ると、そこにいたのはヒンメルの幻影。 ヒンメルの幻影はフリーレンに対し、「撃て」と一言。ヒンメルならそういうだろうと思ったフリーレンは迷いが晴れ、魔物を撃退することに成功します。
【声優】アニメ『葬送のフリーレン』ヒンメル役:岡本信彦
アニメでヒンメルを演じるのは岡本信彦(おかもとのぶひこ)です。『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己役や『鬼滅の刃』の不死川玄弥役など尖った役の印象もありますが、『会長はメイド様!』の碓氷拓海役や『はたらく細胞』の樹状細胞役など、幅広い役をこなします。 主人公ボイスが似合う声質とあって、勇者ヒンメルははまり役でしょう。ナルシストなコミカルな一面も彼ならちょうどいい残念具合で演じてくれそうです。
【かっこいい】ヒンメルのここが魅力!
ヒンメルの魅力は、なんといってもその勇者らしく優しい性格です。 彼は困っている人を絶対に見捨てない性格で、各地で様々な人を救ってきました。戦闘によって魔王を倒しただけでなく、護衛や荷物運びを必要としている商人の手伝いをしたことも。 彼の心根は本物の勇者で、各地には銅像が建てられ、ハイターやアイゼンもヒンメルを見習って行動しています。普段はナルシストな彼ですが、勇者としては十二分にかっこいい人物なのです!
ヒンメルはナルシストな時と、正義感溢れる時のギャップがイケメンすぎます!
故人なのが惜しいくらいヒンメルは最高の勇者だった
『葬送のフリーレン』ヒンメルは2話以降は回想でしか登場してきませんでしたが、本誌で動き始めた新章ではヒンメルたちが現役だった頃のエピソードがメインとなっています。ヒンメルのことをもっと知りたいという人は、ぜひ単行本で追いかけてみてください!