韓国ドラマ『結婚契約』最終回ネタバレ・全話あらすじ！2人の結末はハッピーエンド？

ドラマ『恋人』(2006年)のイ・ソジンと、アイドルグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバー・ユイが共演した韓国ドラマ『結婚契約』(2016年)。主演2人が「2016MBC演技大賞」を受賞し、韓国で同時間帯視聴率1位をキープし続けた作品です。 母親を救いたい御曹司と、借金を背負うシングルマザーが、それぞれの目的から契約を交わした偽装結婚 の行方とは……？本記事では韓国ドラマ『結婚契約』の最終回までのネタバレを紹介します！ ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

傲慢な性格の御曹司ハン・ジフン(イ・ソジン)は、経営するレストランの前で事故を起こしてしまいます。相手は、亡き夫の借金に追われながら1人で娘を育てるカン・ヘス(ユイ)。 最悪な出会いをした2人でしたが、ヘスはジフンの経営するレストラン「プロミス」で働きはじめます。 そんな中、ジフンの母親の持病が悪化し肝臓移植が必要に。現行法上、家族以外による臓器移植は認められていません。ジフンは適合者と“結婚契約”をして母親を救うという計画を思いつきます。 その話を耳にしたヘスは、借金返済のため、そして娘を守るために、「その結婚は私としましょう」と口走り……。

夫を事故で亡くしたシングルマザーのカン・ヘスは、夫が残した借金の取り立てに追われながら7歳の娘・ウンソンを育てています。ある日レストラン「プロミス」の求人に応募しに行ったヘスは、道へ飛び出して車に轢かれそうになったウンソンをかばって倒れ、病院に運ばれます。 その車を運転していたのは、「プロミス」の経営者であるハン・ジフンでした。流通業界のトップであるハンナム食品の名誉会長ハン・ソングクの愛人の子として生まれたジフンは、肝臓移植が必要な母親を救うため、適合者との偽装結婚を考えていました。 事故を機に精密検査を受けたヘスは、脳に腫瘍が見つかります。多額の借金だけでなく、娘を1人残して死んでしまうかもしれないという現実……。偽装結婚の話を偶然聞いてしまいジフンから話を持ちかけられていたヘスは、契約を引き受けることにします。

娘が成人するまで困らない額の報酬を条件に、“結婚契約”を引き受けたヘス。適合者ではあったものの、ドナーになるための結婚は犯罪で、バレると移植も不可能になります……。 ヘスとジフンはウェディング写真を撮影したりお互いのプロフィールを覚えたりして、以前から交際している本物の夫婦だと証明する準備をします。 ヘスは報酬の前金で借金を全額返済し、「プロミス」の休憩室を改造した部屋にウンソンと移り住みました。 病院での面接をなんとか乗り越えたヘスとジフンでしたが、担当者は2人を疑っており、娘ウンソンとの面接を要求してきます。ジフンはなんとかウンソンと仲良くなろうとするものの、母を取られると思ったウンソンは心を開かず……。

担当者にウンソンを会わせてなんとか誤魔化せた2人。そんな中、ジフンの母オ・ミランが2人の偽装結婚を知ってしまいます。手術を拒んだミランでしたが、なんとか説得に成功しました。 一方、ヘスがジフンの部屋を訪ねている時にジフンの元恋人ソ・ナユンが来て復縁を迫ります。ジフンは拒み、ヘスを婚約者だと紹介するのでした。 さらにジフンの父親ソングクと3人で食事をすることになってしまった2人。ヘスはジフンに買い与えられた高価な洋服に身を包み、暗記した偽のプロフィールで乗り切ります。ジフンのどこが良いのかというソングクの質問に対して、ヘスはジフンを「一見すると冷たくても、心は温かい人」だと語りました。 次第に距離が近づくヘスとジフン。ウンソンもジフンを認めて懐いていきます。

体調を崩したヘスは病院に運ばれますが、病気のことが知られると移植手術を受けられないと恐れて治療を拒否して帰宅します。高熱で苦しむヘスを一晩中かいがいしく看病するジフン。翌日には、レストラン「プロミス」で1人残業するヘスに、ジフンが手料理をふるまいました。 そんな中ソングクに結婚契約のことが全てバレてしまい、移植手術を中止させられてしまいます。ジフンが必死に説得すると、二度とミランとヘスに会わないこと、手術が終わったらすぐにヘスと離婚することを条件に手術の許しを得られました。 突然家に帰らなくなり会えなくなったジフンに、状況を知らないヘスは戸惑うばかり。ソングクはナユンをジフンのお見合い相手として会わせ、ヘスとの離婚が成立したら婚姻を進めるように命じます。

ソングクに「息子の未来を潰すな」「息子に依存するな」と言われたミランは、移植手術を受けずに故郷の島で死を待つことを決心します。ジフンは姿を消したミランの居場所を突き止めて、ヘスとウンソンを連れてミランの元へ。 頑なに手術を拒む母の意思を尊重し、ジフンはヘスに契約終了を言い渡します。「家族旅行みたいで楽しかったよ」「幸せになってくれ」。握手を交わしたヘスとジフンは、そのまま求め合うように熱いキスをして……。 頭痛や手の震えといった症状が出始めて病院を受診したヘスは、脳の腫瘍が大きくなっており、5年生存率は30%ほどだと診断を受けます。移植手術のために治療を延ばしていたヘスでしたが、ウンソンのためにも治療を開始することを決めるのでした。

島でのキスが本気だったと信じるジフンは、ヘスと離婚したくなく、全てを捨てる覚悟でした。しかしヘスはソングクから残金を受け取ってジフンの元から去ることを決意します。プロポーズも冷たく拒絶し、店を辞めて、部屋からも出ていくことに。 ミランが倒れたと聞いてヘスが訪ねると、ミランの兄ジンマンがドナーになることを決意していました。ホッとしたヘスは涙が止まらなくなり、ジンマンの前で号泣します。ジフンはヘスを追いかけて「離婚はするからそばにいてくれ」と告げますが、それでもヘスは「迷惑だ」と答えて去るのでした。 ヘスが治療後に病院に荷物を忘れ、それを拾った女性がスマホに残っていたジフンの番号に連絡したことで、ジフンはついにヘスの病気のことを知って……。

「俺が君を助ける」と言ってヘスを支える覚悟を伝えるジフンでしたが、ヘスは離婚を譲らず、2人は離婚に必要な書類を提出しました。ジフンはソングクに、ヘスと離婚はしたが別れないと宣言します。 「プロミス」を辞めたヘスは、ウンソンを義母に預けて1人で旅行へ。1人で泊まったペンションでいっぱいいっぱいになった彼女は、泣きながらジフンに電話して「私は壊れかけてる。あなたの知らない女になるかもしれないけど、それでもいい？」と尋ねます。 ヘスの病気は、進行すると記憶障害や視力低下などの症状が現れる可能性があるのです。ヘスの元へ駆け付けて「壊れたっていい」「どうなったって俺のヘスだ」と答えるジフンを、ヘスは強く抱きしめるのでした。

ヘスへのプロポーズと、3人で暮らす新居の準備を進めるジフン。しかしヘスの病気は進行が速く治療の効果も見られず、治療を中断せざるを得ない状況になってしまいます。 新居へ向かう途中で倒れたヘスは、脳圧を下げる手術を受けました。手術は成功しますが腫瘍はそのまま。会社を辞めて自分で転職先を探したジフンは、在宅勤務をしながらヘスを支えることを決めました。 退院の日、ジフンはようやくヘスにプロポーズし、新居で幸せな生活をスタートさせます。「プロミス」の送別会では結婚したことを元同僚たちに伝える2人。その頃にはヘスに、視力低下や味覚障害などの症状が強く出始めていました。 それでもヘス、ジフン、ウンソンの3人は、本当の家族として愛し合いながら毎日を楽しく過ごしていくのでした。

韓国ドラマ『結婚契約』では、ヒロインのヘスが病気で死ぬ描写はありません。とはいえ、最終回に近付くにつれ症状が強く出て、治療も受けられなくなったヘスは、余命がわずかであることは明らかです。 最後は家族で楽しい時間を過ごすシーンと、ジフンの「残された時間がどれくらいかわからないが、後悔しないよう生きると決めた」「俺にできることはひとつ。1分1秒休むことなく愛してる」というナレーションで終わり、切ないハッピーエンドとなりました。

はっきりとヒロインの死を描かず、この先の悲しい未来が予測できてしまうハッピーエンドとなった本作。ラストに対しては賛否両論あり、好みが分かれる結末と言えます。 否定的な感想としては、「終わり方が軽くて残念だった」「可もなく不可もなくな終わり方」という声が。一方で、「愛が奇跡を起こすのかもしれない、という期待もできる結末で素晴らしい」「はっきり描かない終わり方だからこそ心に残った」という肯定的な感想も多く見られました。

「愛だけが人間を救う」というテーマで作られた韓国ドラマ『結婚契約』。幸せはお金や名誉で得られるものではないというメッセージが、心に沁みるような作品です。 本記事を読んで、自分なら最終回の結末をどう感じるだろうと気になった方は、ぜひドラマを視聴してみてくださいね。