漫画『グッド・ナイト・ワールド』最終話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！アニメ化も決定した話題のダークストーリー

ネットゲーム内における「疑似家族」と、彼らが生きる現実を描いた漫画『グッド・ナイト・ワールド』。 この記事では本作の最終話までのあらすじをネタバレありで徹底解説！様々な謎が散りばめられた骨太なストーリーや個性豊かなキャラの関係性を紹介し、アニメ化も決定している本作の魅力をあますことなくお伝えしていきます。

ネットゲーム「プラネット」のなかで最強と恐れられる存在「赤羽一家」。彼らは一家と名乗っていますが、あくまでも疑似的な家族。お互いの素性は知らずに、ゲームのなかだけで仲睦まじく過ごしていました。 そんな赤羽一家の一員である「イチ」を操作しているのは、引きこもりの有馬太一郎。彼が現実世界で属する家族はお世辞にも仲が良いとは言い難く、そんな太一郎にとって赤羽一家は本物の家族以上に大切な存在でした。 ですが次第に赤羽一家の他プレイヤーの正体が明らかに。なんと彼らは太一郎の実の家族が操作しているキャラクターだったのです。そのことをお互いに知らぬまま、赤羽一家として暮らす有馬家の面々。さらにゲーム内では様々な争いも勃発し、物語は予期せぬ方向へ展開していきます……。

プラネットの最終標的である「黒い鳥」。3億円もの賞金がかかった黒い鳥を捕獲しようと奮闘する赤羽一家でしたが、その一員である「アー」が攻撃を食らいダメージを受けることに。しかもそれがアーを操作している太一郎の弟、明日真にもダメージを与えてしまいます。 そんな明日真とともに病院を訪れた太一郎。そしてこの一連の騒動により、太一郎は「アー」の正体が明日真だと勘づきます。しかしそれを言ってしまえば、自分を嫌う明日真はゲームをやめてしまうかもしれない。赤羽一家の存在を守るため、太一郎は今まで通りゲームをプレイしようと決心します。 ですがここで、さらなる衝撃の事実が発覚。赤羽一家が追う「黒い鳥」は人の命にすら手をかける究極の人工知能であり、しかもその作り主は赤羽一家のリーダーである士郎、つまり太一郎の父にあたる小次郎だったと判明したのです。

母とともに明日真のお見舞いに行く太一郎。そして彼は明日真と2人になったタイミングで、ついに自身が「イチ」であることを告白。これをきっかけに、兄弟仲は大きく改善していきます。久方ぶりのぬくもりにふれ涙する太一郎ですが、なんと明日真が「黒い鳥」と接触してしまうことに。 人の感情を摂取して成長する人工知能「黒い鳥」。黒い鳥に接触したものはその精神をデータ化され、「グッド・ナイト・ワールド」という永遠の死が繰り返される世界に引きずり込まれてしまいます。それによりキャラのみならず、操作しているプレイヤーまでもがその命を奪われてしまうのです……。 当然、明日真も例外なくその世界に閉じ込められることに。しかしギリギリのところで生き残り続ける彼を見つけた太一郎はグッド・ナイト・ワールドに潜入することを決意。彼は弟を救うことができるのでしょうか。

明日真を救うためにグッド・ナイト・ワールドに侵入した太一郎。彼は周囲の力を借りながら、何とか明日真を救出することに成功します。 兄弟を振り回し続ける黒い鳥。それを創り出した父の小次郎はいったい何を考え、こんなものを生んでしまったのか。父と子のあいだには新たな軋轢がうまれ、家族関係にさらなるヒビが入り始めます。 しかしそんななか黒い鳥が世界中にその力を及ぼし始め、なんと現実世界にまでプラネットの世界が侵食！？世界中が混乱するなか、有馬家はついにそれぞれが「赤羽一家」の面々だと知ることになってしまい……。

赤羽一家の面々が本物の家族だった。衝撃の事実を知り驚愕する太一郎たち。しかし敵はそんな事情もお構いなしに襲い掛かってきます。太一郎や明日真は避難を続けますが、その一方で小次郎はこの事態を何とか解決しようと奮闘。 そして彼は自らも犠牲となる恐ろしいウイルス、「ハローワールド」を黒い鳥に対し起動！そして小次郎は黒い鳥を取り込んだ自分を「削除して欲しい」と太一郎たちに依頼します。太一郎はそれをよしとせず止めようとしますが、最後は小次郎自ら黒い鳥とともに消滅。 それから8年後。黒い鳥とともに消えた小次郎は行方不明。明日真は父が生きていると信じ、そんな彼に対し太一郎は家族を待つ家を建てようと提案するのでした。

本作はNetflix独占配信によるアニメ化が決定済！気になる配信開始日は2023年10月12日となっています。またメインキャラの有馬一家を担当する声優は非常に豪華なキャストが勢揃い。 太一郎役は2.5次元俳優として数々の出演実績を持つ廣瀬大介、明日真役には『呪術廻戦』の真人役などを務める島﨑信長がそれぞれ抜擢。さらに父の小次郎は大塚明夫、母の雅は遠藤綾と、そうそうたる顔ぶれが揃っています。

本作のOP主題歌はにじさんじに所属する人気VTuber、葛葉が歌う『Black Crack』に決定！疾走感あふれるこちらの曲は予告編1でその一部を聞くことが可能です。またED主題歌は葛葉同様にじさんじに所属する戌亥とこと町田ちまのユニットNornisが担当しています。

本作は現実世界とゲームがリンクするというわかりやすい設定に、「家族」という要素を足すことで、唯一無二のストーリーを生み出しています。現実の家族とゲームの疑似家族。作中ではその2つの存在を通して、斬新なヒューマンドラマを展開。 またその家族に所属するキャラたちも個性豊かで魅力的。彼らはそれぞれに複雑な思いを抱え、それを何とかしようと奮闘しています。そんな有馬一家の姿に、自分を重ねてしまうひとはきっと多いはず。普通の漫画にはない斬新な読み口で感動を味わいたい！そんな方には特にオススメの作品です。