漫画「タマロワ」最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！裏の恋愛ゲームにようこそ

『トモダチゲーム』でお馴染みの山口ミコトと、主に成年誌で活躍するまりおのタッグが描いた漫画「タマロワ」。なんでもありの恋愛ゲームに挑んだ女性を主人公とする本作は、ハラハラドキドキなサスペンスで話題を呼んだ人気作です。 そこで今回は「タマロワ」のあらすじと感想を、最終回までネタバレありで紹介していきます！

27歳の後藤優奈は、「玉の輿バトルロワイヤル」通称「タマロワ」への参加を決意します。タマロワは1人の資産家男性をめぐって6人の女性が自分をアピールする、人気のテレビ番組。ニートの優奈には、資産家を落とす自信がありました。 当日に集合した6人は、それぞれが自己紹介をします。メンバーをみて勝ち誇った顔になる優奈ですが、そんな6人に資産家イケメンの五十嵐雅貴は、「服を脱げ」ととんでもない命令をします。動揺する優奈とは違い、躊躇なく服を脱ぐ5人。 実は彼女は手違いによって、本当になんでもありの「裏・玉の輿バトルロワイヤル」に申し込んでしまっていたのです。金のため覚悟を決めた優奈も、参加を表明して服を脱ぐのでした……！

実は参加者が元犯罪者ばかりのタマロワに参加してしまった優奈ですが、ついに大きな事件が起こります。参加者の1人である井田が、何者かに襲われ血を流し倒れる事件が発生したのです。 優奈が看護しようとしますが、他の参加者は死んでもいいという様子でほとんどの人物が助けてくれません。勝つためであれば人が死んでもいい空気感に、ゾッとします……。 そしてゲームは動き始め、ランキングバトルが開始されました。期日に発表されたランキングで、最下位だった人間が脱落するシステム。このランキングで、優奈は暫定的な最下位にされてしまっていてーー。

ランキングバトルで優奈が最下位になったのは、参加者である熊崎が他の参加者に暴力を振るい嘘の証言をさせたからです。彼女は熊崎を、プライベートビーチの山奥に呼びだしました。 優奈の不意打ちを軽くかわし、意気揚々と自分のしてきた悪事について話す熊崎。しかし実は優奈はプライベートビーチの外に一般人の男を配置しており、その姿をカメラで撮っていました。バッチリやり返す姿に、スカッとします！ 形勢逆転かと思われた2人ですが、そこで男の1人が無茶をしだしたことで熊崎がピンチに。優奈は証拠を捨ててまで彼女を救い、2人はお互いを認めあう関係に。しかしビーチにて、熊崎が重傷で発見されーー。

女性のなかに、殺人犯が紛れ込んでいると判明したタマロワ。実はこのタマロワは、最初からすべて嘘でできていました。五十嵐は資産家などではなく、年収400万円の普通の会社員。怖くなった五十嵐から事実を聞いた優奈は結婚してくれと頼まれますが、借金の額が運営からのご祝儀では足りずそれを断ります。 しかし善良な人間をみつけると、五十嵐に約束をしました。このタマロワで考えていると、優奈がいい子すぎます……！ 優奈は参加者の井田が怪しいと感じますが、彼女は少し歪んだ性癖に悩まされているだけで殺人犯ではありませんでした。

殺人犯の可能性がある、残る参加者は3人。北川弓月、東詩織、山田サキの3人は、誰かが殺人犯で誰かが詐欺師で誰かが一般人です。優奈と五十嵐は飲み会にて、さらに探りを入れます。 飲み会のルールは、嘘をついてもいいが必ず質問には答えなければいけないというもの。そこで優奈は北川と東が、最初とは違うことを言っていると気づきます。そして謎が多い山田を運営からの盛りあげ役だと考えた彼女は、仲間に引き入れようとしました。すべて彼女の思い通りになっているようにみえます！ しかし運営からすると、優奈は危機的状況にいるようでーー。

山田が詐欺師だと判明し、その後彼女たちは最終課題として温泉に出かけます。しかしバスは崖から落ち、森の中へ。この遭難中にどうするかが、真の最終課題だったのです。 熱をだした五十嵐を見守る優奈、東と、助けを呼びに行く山田、北川に別れました。しかし山田とはぐれたと話し、帰ってきた北川。この行動は怪しすぎます……！ 武器を持っていないか確認するため北川を全裸にした後、全裸の北川に襲われる優奈。しかしこの行動は、殺人犯に仕向けられてのものでした。こうして彼女は、東と対峙します。

優奈を刺そうとした東ですが、それを庇って五十嵐が重傷を負います。結局東は失格になり、タマロワから脱落しました。安堵する優奈ですが、山田からの最後のセリフによって山田が詐欺師ではなく一般人であると知りました。 最終日のプロポーズ当日。優奈は東は自分を殺人犯だと信じ込ませられていた詐欺師で、真の殺人犯は北川だと口にします。五十嵐が信じたのは優奈でした。こうしてお互いを好きになっていた2人は、ついに結婚するのでした。 副賞で借金も完済し、喫茶店を建てた2人。そこには友達としてやってきた、井田、熊崎、山田の姿があります！

本作は6人の女性が1人の男性を奪いあう、エロ要素満載の作品です。しかし魅力はそれだけではなく、徐々に強くなっていく本格サスペンスも見どころ。 途中からいくつかの事件が起こり始め、殺人犯まで紛れ込んでいる事態に発展します。終盤は犯人の正体を探る推理要素も強く、自分でも予想しながら作品を楽しめるでしょう。 エロだけではなく、ストーリーも楽しみたい人におすすめです！