2023年11月20日更新

「サカモトデイズ」スラー(X)の正体は? 目的や声優についても考察【SAKAMOTO DAYS】

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サカモトデイズ
©️鈴木祐斗/集英社

殺し屋たちが繰り広げる迫力満点のバトルを描き、現在大きな注目を集めている漫画『SAKAMOTO DAYS』。 この記事では本作におけるラスボスと目されるスラー(X)について徹底解説!その目的や気になる声優の情報についてもしっかり考察していき、ミステリアスなオーラを放つスラーの魅力に深く迫っていきたいと思います。 ※この記事は『SAKAMOTO DAYS』の重要なネタバレを含みます。

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『サカモトデイズ』 スラー(X)のプロフィール

日本殺し屋連盟、通称「殺連」に所属する殺し屋たちを狙う組織のボスであるスラー(X)。クセのある白髪が特徴的で、服装も白色のものを好んで着ている白ずくめの青年です。 一見すると穏やかな好青年に見える彼ですが、その実力や冷酷さは作中でもトップクラス。人を殺すことへの躊躇なども一切感じられず、主人公である坂本太郎をはじめ、敵対する相手には容赦なく攻撃。またその素性は未だ謎に包まれている部分も多く、非常にミステリアスな雰囲気を纏っている人物です。

【性格】スラーは穏やかだが手段は選ばない性格

スラーは部下と話す際は非常に穏やかで、優しい雰囲気さえ漂わせています。 ですがその反面、自身の目的のためには手段を選ばない冷酷な部分も存在。単行本7巻では彼の襲撃により、殺連関東支部で176名の死亡者が出ていることが判明しています。また自身の部下にするために若者を拉致したこともあるなど、スラーの行動は常軌を逸したものばかりです。

趣味は映画と読書

冷酷無比な本性を持つスラーですが、その趣味は映画と読書という意外と平凡なもの。 作中では詩的な言葉遣いをする場面も多く、それを聞いた仲間から「またなんか読んだんすか?」と問われ「映画の話さ」と答えるシーンも存在。どうやら彼の言葉の端々には、愛好している映画や本の影響がよく表れているようです。

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多重人格って本当?

スラーは一部で「多重人格説」が囁かれています。作中では「見た目はまったく同じなのに、姿勢・歩き方・挙動・雰囲気がまったく別のスラー」を目撃したという情報が登場。さらに相手の心を読むことができるシンは、かつてスラーのなかに「2人ぶんの声」を聞いていました。 まだはっきりとした情報は出ていませんが、スラー=多重人格説は信憑性がかなり高い説だと思われます。

【正体】スラーの正体は有月憬(うづきけい)

その素性がはっきりとしていなかったスラーですが、単行本6巻の終盤でついにその正体が判明。スラーはかつて坂本や南雲とともに殺し屋養成施設JCCへ通っていた同級生の有月憬だったのです。 有月は学生時代それほど目立つ存在ではありませんでしたが、かつて坂本たちとともに同じ任務にあたったことがありました。さらに有月は坂本たちと仲の良かった赤尾リオンの死亡事件にも大きく関わっている様子。実はスラーは坂本たちと並々ならぬ因縁を持った存在だったのです。

【目的】スラーの目的は「新しい秩序を作る」こと

スラーは自身の目的を「腐敗した殺連をリセットし、新しい秩序を自らつくること」だと明かしています。彼もかつては殺し屋として殺連側にいた人間。もしかしたらそのときに、スラーは殺連の裏側、闇の部分を覗いてしまったのかもしれません。 また単行本9巻ではこの目的を設定した理由について、「尊い正義のために世界を自然な形に戻したいから」だと発言しています。一見すると具体性のない理由に見えますが、果たしてこの言葉の裏にはどんな真意が隠されているのでしょうか。

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腐敗した殺連

数多くの殺し屋たちを束ねる殺連ですが、スラーの行動に呼応してJCCの学生たちが「反殺連」を掲げるなど、支持されるばかりの組織ではない様子。どうやら殺連は「殺し屋市場」を独占しており、それが様々な反発を招いているようなのです。 また殺連の前会長は暗殺されており、そののち元幹部が会長に就任するなど、殺連の上層部にはキナ臭い人間が集まっている模様。スラーはこの現状に疑問を持ち、「腐敗した殺連のリセット」を目指し始めたのかもしれません。

“尊い正義”とは

スラーが掲げている「尊い正義」という考え方。作中でも何度か登場しているこの言葉ですが、実際にどんなものを指しているのかはまだはっきりと示されていません。しかしスラーは過去に「尊い正義のためには悪が必要」、「世の中には死んだ方がいい人間もいるってことさ」と意味深な持論を展開。 この言葉には「正義」を掲げながらも自らの意思を通そうとする、スラーの身勝手さが滲んでいるようにも見えます。彼にとっての「尊い正義」とは、いったい何を指しているのでしょうか……。

兄・麻樹栖(あさきせい)への報復?

坂本やスラーの学生時代を描いた過去編のなかで、スラーの兄である麻樹栖が殺連の上層部にいたことが明らかになっています。麻樹はスラーが育った施設である「アルカマル」の子どもたちを人質に、スラーに対して要人の殺害などを強制していました。 スラーはやりたくもない殺人を強要され、大きく苦しんでいた様子。もしかしたら彼はかつて自分を苦しめていた麻樹への報復も兼ねて、殺連の崩壊を目論んでいるのかもしれません。

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【過去】スラーは坂本や南雲と同期

サカモトデイズ 坂本太郎
©️鈴木祐斗/集英社

殺し屋養成機関の最高峰と言われるJCC。スラーこと有月憬はかつてここに通っており、その同期にはのちに伝説の殺し屋と呼ばれる坂本太郎、そして殺連直属組織ORDERで活躍する南雲も在籍していました。坂本と南雲は赤尾リオンという生徒と共に学生時代からその悪名を轟かせていた存在。 一方、スラーは特に目立った点のない地味な生徒でした。しかし問題を起こした坂本たちが罰として与えられた任務に、なぜか彼も参加することに。これを機にスラーは坂本たち、とりわけリオンとの仲を深めていくのですが、この任務参加の裏には彼の兄である麻樹の陰謀が隠されているようでした……。

赤尾リオンの事件

任務を通して仲を深めていったスラーとリオン。しかしスラーはこの任務のなかで味方側の戦力である殺し屋を殺害することを目的に動いていました。偶然にもスラーの裏切り行為を見てしまったリオンは、逃亡したスラーを追跡。しかし、彼女はそのまま行方不明になってしまいます。 その後、坂本と南雲はORDERに所属し、スラーとリオンの行方を調査。それから1年ほど経ち、坂本はついにスラーと対峙しますが、そこには横たわるリオンの姿が。そしてスラーは坂本に対し「赤尾リオンは僕が殺した」と告白するのでした。

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【強さ】スラーの能力や武器は?坂本より強い?

サカモトデイズ 坂本太郎
©️鈴木祐斗/集英社

スラーは過去編で自分を追ってきた坂本と刃を交えています。そこでは鎖の先に刃物がついたような鋼鉄製のムチを使用して戦っていましたが、坂本の前に手も足も出ずに敗北。そのまま坂本の銃弾を受けてスラーは死んだはず……でした。 しかしその後、彼は殺連に反旗を翻す存在として復活。そして再び坂本と戦うことになりますが、そこではスラーが終始優位に立つなど圧倒的な実力を見せつけていました。かつてのスラーは坂本よりも弱い存在でしたが、現在は坂本と同等かそれ以上の実力を持っている可能性が高そうです。

【仲間】スラー一派のメンバーを解説

鹿島(かしま)

スラーの忠実な配下としてつき従う鹿島。 彼は全身を改造した「武器人間」であると同時に、医療技術や指揮などにも長けた有能な人物です。さらに語り口も丁寧で紳士的な性格をしているなど、非常に出来た人間に見えます……が。鹿島はスラーに対し狂信的と言えるほどの忠誠を誓っており、スラーが絡むとその恐ろしい一面を垣間見せてきます。

楽(がく)

サカモトデイズ 楽
©️鈴木祐斗/集英社

スラーの配下であると同時に、彼と同じ「アルカマル」という施設で育った旧友でもある。その性格は自由奔放で非常にマイペース。しかし戦いに関しては非常に意欲的で、好戦的な一面も持っています。 戦闘の際にはトゲのついた巨大ハンマーのようなものを装備し、スラー一派のなかでも随一の戦闘力を発揮。殺連との戦いでは片腕を失うほどの大ダメージを負いましたが、鹿島の治療などもあり、現在はしっかり戦線に復帰しています。

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京(かなぐり)

サカモトデイズ 京 カナグリ
©️鈴木祐斗/集英社

ORDERの一員でありながら、スラーに協力している。彼は映画をこよなく愛する「映画狂」であり、自身も複数の映画を世に送り出している有名映画監督です。 スラーに協力しているのも「殺連とスラーの対立映画を撮るため」であり、崇高な理念などがあるわけではありません。ちなみにスラーとともに行動していることが発覚して以降はORDERを除名され、現在は「特別指名手配」を受けています。

【関係】スラーと関係の深い人物

坂本太郎

サカモトデイズ 坂本太郎
©️鈴木祐斗/集英社

本作の主人公であり、スラーとも深い因縁を抱えている坂本太郎。かつては伝説の殺し屋として名を売った男ですが、現在は殺し屋業を引退。しかしスラーはそんな彼に対し「10億円」もの懸賞金を懸けています。 リオンを巡る因縁があるとはいえ、どうしてスラーはここまで坂本にこだわるのか。作中ではスラーが坂本に対し「個人的な恨み」を抱いていることが示唆されています。2人のあいだには、まだ読者に明かされていない大きな秘密が隠されていそうです。

赤尾リオン

JCCの同級生であり、スラーとも仲を深めていたリオン。彼女はスラーを追いかけたまま失踪し、最終的にはスラーに殺されたとされています。 しかし南雲が独自にその死について調査を進めるなど、そこには大きな秘密が隠されている様子。そのうえ坂本に10億の懸賞金をかけたのは、殺連のシステム上だとリオンになっていることが判明。場合によっては彼女が生存していて、スラーに関わっている可能性もありそうです。

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【声優】スラーの声優は誰になるか考察!

梶裕貴
©S.Y,S/TKG 2022

2023年11月時点ではアニメ化情報の出ていない『SAKAMOTO DAYS』ですが、この人気ぶりを考えればアニメ化も時間の問題だと思われます。もしそうなったとき、スラーの声優は誰が担当するのでしょうか? やさ男ながら狂気性を持つスラーの声には、正統派かつ危うい雰囲気のあるイケボが似合いそうな予感。「進撃の巨人」シリーズの主人公エレンを担当してきた梶裕貴の声は、スラーのそんなイメージにぴったりと合いそうです。また一部のファンからは「櫻井孝宏が似合いそう」という声もあがっていました。

本作のラスボス!?スラーの活躍に期待

作中最強の敵として、坂本と激闘を繰り広げているスラー。 現在本編も大きな盛り上がりを見せており、スラー側の戦力と殺連側の戦力の直接対決も始まっています。これを機に本作をチェックし、今後のスラーの活躍に備えてみてはいかがでしょうか!