『ゆびさきと恋々』波岐逸臣(なぎいつおみ)のタトゥーの意味は？雪との関係も解説します！

聴覚障がいを持つ少女・雪と、彼女と同じ大学に通う先輩・逸臣が繰り広げるピュアなラブストーリー『ゆびさきと恋々』。ミュージカルやアニメなどさまざまなメディアで展開される人気作品です。 本記事では主人公の想い人である逸臣について詳しく紹介！基本的なプロフィールはもちろん、彼が指に入れているタトゥーの意味や雪との関係の変化についても取り上げていきます。 ※本記事は『ゆびさきと恋々』の重大なネタバレを含みます。

波岐逸臣は雪と同じ大学に通う先輩で、彼女が困っているところを助けてくれました。一見無表情でクールに見えますが、実は心優しくどちらかというと人懐っこいタイプ。マイペースなところもありますが、それがまた魅力的です。 バックパッカーとして世界中を旅しており、日本語と英語、ドイツ語を話すことができます。手話にも興味をしめすなど好奇心旺盛で、耳の聴こえない雪にも怖気づくことなく自然体で接しています。

逸臣は右手の中指に太陽を思わせるデザインのタトゥーを入れています。日本でもタトゥーは昔に比べれば身近な存在になりましたが、それでも目立つ場所に入れることはまだまだ一般的ではありません。 逸臣は海外によく行っており、お堅い職業に就くつもりもないようなので、単なるファッションの可能性もありえました。しかし彼は雪と付き合い始め、彼女の実家に挨拶しに行ったとき、彼女の父親との会話で「タトゥーの意味」を打ち明けています。 その内容は読者には明かされておらず、作中の人物でも逸臣自身の父親と雪の父親しか知りません。

会話の内容は明かされていませんが、逸臣は雪の父にタトゥーの意味を打ち明ける際、1枚の写真を見せています。そこには幼い頃の彼と、もうひとり同年代の褐色の肌の少年が映っていました。そのためタトゥーがこの少年に関係していることは間違いないでしょう。 中指は普段生活しているうえで、自分にも周りにもよく見えるパーツです。そこにわざわざタトゥーを入れるというのは、なんらかの誓いや決心が現れているように思えます。 逸臣は少年と仲が良く、なんらかの事情で会えなくなった、もしくは彼が命を落としてしまったため、その存在を忘れないためにタトゥーを入れている……というのが、現時点の材料で考えうる理由です。太陽モチーフなのは、少年の性格にちなんでいるのかもしれませんね。

結論から書いておくと、雪と逸臣は3巻でお互いの気持ちを伝え合い、付き合い始めています！ 最初はあくまで雪の片想いといった印象で、逸臣の気持ちは読めませんでした。しかし「かわいい」と言ったり、やたらと距離が近かったりと、思わずドキッとしてしまうような言動をとることもしばしば……。 でもそれは思わせぶりなだけ？と思いきや、案外早い段階で素直に想いを打ち明け、読者としてもほっとさせられました。

付き合っていない頃から距離が近く、甘い雰囲気を漂わせることもあった雪と逸臣。互い好意があるのは(読者的には)明らかなのに、なかなか恋人同士にならないというじれったいやりとりが続いていました。それもまた可愛かったですが、そんな中ついに逸臣が動き出します！ 実は彼、従兄弟に「最初会った時から目が離せなかった」「もうずっと雪に見惚れてる」と打ち明けるほど、最初から彼女にベタ惚れ。ついに意を決したのか、手話と実際の言葉で「つきあおっか」と伝え、「雪がほしい」とドストレートな愛の告白をします。 雪も真っ赤になっていましたが、読者としても胸キュンしてしまう告白シーンでした。

アニメ『ゆびさきと恋々』で逸臣を演じるのは、東京俳優生活協同組合所属の宮崎遊です。低く響きが豊かな声の持ち主で、『夢王国と眠れる100人の王子様』のキエル役などで知られています。 逸臣は見た感じはとてもクールかつ近寄りがたい一方、接してみるとあたたかく優しいということがわかる人物。低いけれど深みのある声は、そのギャップを演じるのにぴったりだといえるのではないでしょうか。

『ゆびさきと恋々』の主人公・雪の想い人であり、後に恋人となる逸臣。タトゥーの意味など謎めいた部分もまだありますが、やさしく誠実かつかっこいい人物であるのは間違いなしです！今後彼の過去が明かされる展開を楽しみに待ちましょう。