漫画『アングリー・ベア～悪徳サークル熊害事件～』最新巻まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！熊が主役？のパニックホラー

2023年11月より配信が開始した漫画『アングリー・ベア～悪徳サークル熊害事件～』は、サークル内でいじめられたことで絶望する少年が主人公のパニックホラー。タイトルからも分かるように、雪山が舞台の本作では凶暴な熊が重要な鍵を握っています。 この記事では、そんな本作のあらすじをネタバレありで徹底解説します！

サークル内でひどいいじめを受けていた森下登は、半ば強制的にメンバーから雪山に連れて来られます。彼は想いを寄せていた浅木詩絵がかつてサークルの歓迎会で複数男性に襲われ、その様子を動画に撮られていたことを知ってから、彼女を守ると決意。 その後無事に付き合い始めた2人でしたが、そのことがサークルに知れ渡ると次は森下がいじめのターゲットになりました。雪山までやってきたメンバーは森下をいじめる様子を動画に撮るものの、次第に飽きてきて遂には中心メンバーである脇田が「殺人動画を撮ろう」と言い始めます。 その後尿意を催した脇田が席を外したものの、彼は一向に帰ってきません。

脇田を探しに行った2年生の水野でしたが、彼はそこで雪に埋められた状態の脇田の遺体を発見。彼が恐怖で声を出せずにいる状態のところに、運悪く脇田をその状態にしたであろう熊が姿を現します。彼は慌てて車の中に逃げ込んだものの、知能が高く力が強い熊はドアをこじ開け、なんと彼も餌食になってしまうのでした。 彼のそんな悲惨な様子を、実は遠目から眺めていたサークルのメンバーたち。恐ろしく強大な力を持つ熊への恐怖に怯えると同時に、この場から抜け出す唯一の手段である車が使い物にならなくなったことに、ただただ絶望するしかありません。

熊がその場を去ったのち、車の中に残された水野のカメラ映像を確認したサークルのメンバーたち。彼はトイレに立ったままいつまでも戻ってくることのなかった脇田の末路を、目の当たりにすることになりました。 車が使い物にならなくなったものの一刻も早く熊から逃れたいメンバーたちは徒歩での下山を試みますが、深い雪と険しい山道のせいで迷ってしまいます。どうしようもない現状に絶望するものの、メンバーたちは運良く山小屋を見つけ、そこで一晩過ごすことに。 しかし、ここで明らかになった副部長・岡田の最低な本性。メンバーたちが動揺する中、突如山小屋に大きな音が響き渡ります。

森下に対して「熊のエサになれ」と言い放った副部長の岡田は、彼を屋根の上に登らせた挙句に熊をめがけて突き落とそうとします。しかし、そこで熊が予想外の動きをしたことにより、森下を陥れようとした岡田が熊から襲われてしまうのでした。 熊が岡田に襲い掛かろうとしたその時、熊をめがけて飛んできた一つの銃弾。しかし熊は器用にもその銃弾をかわし、森の中へと姿を眩まします。 岡田が間一髪命が助かったと思ったのも束の間、熊に対して銃弾を放ったマタギのじいさんは、サークルメンバーたちに対して挑発的な言葉を投げかけました。

サークルメンバーが身を潜めていた小屋は、実は熊に対して銃弾を放ったマタギのじいさんの小屋だったのです。サークルメンバーたちが動こうとしない中、マタギに対してこれまでの経緯を説明しながら謝罪する詩絵。 彼女の言葉を聞いたマタギは、寒さで体力が落ちているメンバーたちにあたたかい食事を振る舞います。しかし、振舞われた料理を食べたメンバーたちは、全員眠ってしまうのでした。 その後ふと目を覚ました森下は、マタギのじいさんの眼を疑うような恐ろしい行動を目の当たりにすることに。

本作にはさまざまな見どころがありますが、その中でも特筆すべきは「雪山で熊に襲われる」というリアルな描写で描かれたパニックホラーとホラーサスペンスのいいとこどりな展開。 サークル内で壮絶ないじめをしていた最低なサークルメンバーたちが自然に翻弄され命を落としていく様子は、恐ろしくも自業自得であり、やや爽快感があります。展開が速いためややついていくのが大変な部分もありますが、ホラーサスペンス好きなら一見の価値ありです！