2023年1月17日更新

漫画『遺書、公開。』全話ネタバレあらすじ&感想!先が読めない学園サスペンス

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『遺書、公開。』は、ガンガンJOKERで連載されていた陽東太郎による学園サスペンス。1人の少女の自殺を機に暮らすの闇が暴かれていく展開に、ドキドキハラハラが止まりません。 この記事では、そんな漫画『遺書、公開。』のあらすじをネタバレありで説明するとともに、本作をお得に読む方法についても紹介します!

『遺書、公開。』のあらすじ【ネタバレ注意】

新学期を迎えたある日、何者かによって灰嶺中学2年D組のクラスメイトたちに教師を含めた全員の序列が記された「2-D序列」という謎のメールが送られてきます。クラス中がそのメールの内容について持ち切りになる中、序列1位の姫山椿が注目を集めていました。 その日からクラスの中心的人物となった姫山でしたが、なんと彼女が突然の自殺。彼女の死を悲しむクラスメイトたちが教室に戻ると、それぞれの机の上に姫山からの「遺書」が置かれていて……。

『遺書、公開。』をお得に読む方法は?

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1巻ネタバレ感想

始業式の日、灰嶺学園中学校2年D組の生徒たち全員と担任教師に、「2-D序列」と記された不審なメールが何者かによって送られてきます。その内容は、何かを基準にクラスメイトたちをランキング付けしたものでした。 そのランキングは成績によるものなのか、はたまたスクールカーストによるものなのか、クラスの中で憶測が飛び交うばかり。第1位には頭脳明晰・容姿端麗で性格も良い姫山椿が輝きますが、なんと彼女はしばらくして学校内のトイレで自殺をしてしまい……。 その後クラスメイトたちが教室に戻ると、それぞれの机の上には遺書が置かれていました。姫山椿の死の謎を解明するため、それぞれの遺書を公開することにした一同。 2人の遺書が公開され、クラスが混沌としていく様子にハラハラする巻でした。

2巻ネタバレ感想

姫山椿の自殺を機に、2-D内の雰囲気は混沌としたものに。状況が変わらない中で序列26位の沢渡すずこがある人物に対して行動を起こしますが、なんと遺書を奪われてしまいます。 さらに彼女は怪我まで負わされてしまい、クラスメイトたちはその事実を翌日に知ることになるのでした。姫山の自殺の真相を知るために行われていた遺書公開はいつの間にか犯人探しのために変貌し、クラスに不穏な空気が漂いはじめます。 そんな中、姫山が交際していた赤崎理人の遺書が公開されることになり……。 赤崎の歪んだ本性が明らかになる巻でした。爽やかな見た目とは裏腹に、黒い性格です……。

3巻ネタバレ感想

序列が2位で爽やかなイメージがあった赤崎ですが、遺書公開により徐々に黒い本性を現しはじめます。嘘をついていることを指摘された彼はボロを出してしまい、クラス中にその性格が知られてしまうのでした。 実は赤崎はクラスメイト全員のことを見下しており、姫山と付き合った理由も「序列1位の女を落とせるか」という最低なものだったのです。彼の本性が明らかになったことで、クラスメイトたちはますます疑心暗鬼に。 次々と遺書が公開されていく中、生徒たちは遺書そのものに対する疑問を持ち始めます。 赤崎が下衆な性格であることが、さらに深堀りされた巻でした。

4巻ネタバレ感想

池永・廿日市・名取の3人は、不登校の女子生徒である絹掛の家を訪れます。遺書が置かれた日に誰よりも早く教室に到着していた絹掛は、池永が教室から出てくる姿を目撃していました。 池永が遺書を置いた犯人だと疑っていた絹掛は池永が家を訪れたことで彼に監視されているのではないかと不安になり、居留守を使うことに。 その後数日経って遺書公開の展開が大きく変わり、クラスの注目は「序列が何のためにメール送信されたのか」ということに集まりはじめます。 この巻では、遺書公開の流れが大きく変わります。さらに序列の真相も明らかになるため、重要な巻となっていますよ。

5巻ネタバレ感想

少し前に、序列を作成したのが廿日市であるという真実が明らかになりました。そんな中、姫山の親友であった御門凜奈の遺書が公開されることに。姫山が彼女に宛てた遺書には不自然な点があり、読み解くと御門が姫山から親友だと思われていないことが分かります。 御門が姫山に近づいた理由も赤崎と似ており、「序列1位の親友ポジションになりたかったから」というもの。自身の気持ちを自覚した御門は、そのまま遺書をビリビリに破り捨てるのでした。 この巻では姫山と仲が良かったように見えた御門の本性が明らかになり、女同士の友情の闇深さを感じました……。

6巻ネタバレ感想

満を持して千蔭が遺書を公開すると、そこに書かれていたのはあまりにもあっさりとした内容でした。クラスのメンバーたちが拍子抜けする中、千蔭はその内容の意図を読み解きはじめます。 姫山とそこまで仲の良いイメージがなかったクールな千蔭が熱心になっていることから、姫山と千蔭の間に何かあったのではないかと推測する廿日市。実は千蔭は母親からの過干渉に苦しめられており、そのことがきっかけで姫山と交流することになりました。 千蔭が遺書の内容と姫山との生前の交流について語る巻でした。千蔭の家庭環境も、なかなか壮絶です。

7巻ネタバレ感想

姫山の自殺に対する考察を語った池永。その考えに賛同した千蔭が何か言いかけようとしたところで、その日のホームルームは終了します。 後日廿日市がクラスに足を踏み入れると、何やら騒がしい雰囲気に。姫山が自殺前に男子生徒とトイレに入っていっていたという噂が学年中に広まってしまい、生徒たちはパニックに陥るのでした。 実はその噂は、序列8位の女子生徒である栗原が流していて……。 クラスだけでなく学年中に姫山に関する噂がすぐに広まっていくところに、人間の恐ろしさを感じる巻でした。

8巻ネタバレ感想

遺書公開は、残すところ4人に。その頃クラスでは、最初に遺書を公開していこうといった人物が怪しいのではないかという考えが広まっていました。遺書を公開しようと最初に発言した由梨に注目が集まりますが、彼女には一切そのようなつもりはなく、千蔭から庇われたことで難を逃れます。 場面は変わり、公園で姫山との思い出を振り返り始めた不登校の絹掛。同時に学校では池谷や山根も姫山に関する重要な情報を口にし始めていて……。 姫山に関する事実が次々と明らかになり、徐々にクライマックスへと近づいているのを感じます。

9巻ネタバレ感想

絹掛は偶然見つけた姫山のブログの存在を、クラスメイトの前で暴露。姫山と絹掛はたびたび会話をしていたのにも関わらず、彼女宛の遺書の内容は何故かブログの内容とほとんど同じでした。 クラスのメンバーたちは少しずつ、「遺書は姫山以外が書いている」という真実に辿り着きます。結果として遺書を偽造していたのは廿日市でしたが、彼女は「姫山を自殺に追い込んだわけではない」と主張していて……。 あまりにも廿日市がサイコパスすぎて、思わずゾッとしてしまうような終わり方でした。

『遺書、公開。』の感想&レビュー

9巻をもって完結した漫画『遺書、公開。』では、人間の表と裏の顔や中学校のクラスの闇などがリアルに描かれています。誰しもが生きている限り自分も含めて「人間の裏表」を目の当たりにすることはあると思うのですが、この漫画ではその表現方法がとても秀逸なところが見どころです。 しかしそれでこそ「人間」と感じられるため、闇や恐ろしさを感じながらもイッキ見してしまう魅力がこの作品にはありました。普通のサスペンス作品では物足りなく感じてしまう人にこそ、ぜひ読んで欲しい作品です。

『遺書、公開。』主要キャラクター紹介

廿日市くるみ

序列 24位

廿日市くるみは2年D組の序列を作成した人物で、後にクラスを混乱の渦に陥れることになります。何事にも常に疑問を持ちながら行動しており、将来は小説家になることを夢見るごく平凡な女子高生。 いつか小説家になった時のための資料として普段から人間観察を趣味としており、周囲の人間の特徴が記載された「人間観察日記」を作成しています。

姫山椿

序列 1位

姫山椿は優しい性格の女子生徒で、勉強も運動もできるまさに「序列1位」にふさわしい人物。クラスメイトたちから慕われており順風満帆な生活を送っていたように見えますが、ある日突然学校のトイレで自殺をしてしまいます。 後日教室にて、クラスメイトの机の上に彼女が書いたとされる遺書が置かれており……。

赤崎理人

序列 2位

赤崎理人は姫山の生前彼女と交際をしており、誰もが認めるお似合いのカップルとして注目されていました。一度も破局の危機がなかった仲良しカップルのように見えますが、実際は「序列1位の女を落とす」という理由だけで付き合い始めています。 運動神経抜群の爽やか好青年としてクラス内でも高い評価を得ていた彼ですが、姫山の遺書を手にしてから本性を現しはじめ……。

御門凛奈

序列 3位

御門凛奈は姫山と同じくテニス部のチームメイトで、普段は姫山とダブルスを組んでいました。彼女は部活外でも姫山の1番の親友でいつも一緒に過ごしていましたが、密かに姫山に対して黒い気持ちを抱えていたようです。 姫山からの遺書に「主人公が自分をだましていた親友に別れを告げる」という漫画の引用文が書かれていたことで、一気に親友としての壁が崩壊します。

甲斐原誠

序列 9位

甲斐原誠は2-Dの担任教師で、「序列メール」や「遺書」などの問題が絶えないクラスにうんざりしています。クラスがこれ以上問題を起こすことを避けるために遺書の件を揉み消そうとしていたものの、生徒の提案により遺書公開を許可することに。 面倒事に巻き込まれたくないが故に、ホームルーム等には完全に無関心を貫きます。

『遺書、公開。』あらすじをネタバレ解説しました

全9巻で完結している漫画『遺書、公開。』は、これまでの学園サスペンス漫画とは一線を画す衝撃的な内容で話題になっています。本作では、誰もが抱えている人間の「闇」の部分に触れることができます。 気になる場合は、本作をお得に読んでみてくださいね。