『君が獣になる前に』最終回ネタバレ・全話あらすじ！結末で明かされる黒幕を考察

ヒトの「獣性」をめぐる戦慄のノワール・サスペンスとして話題の『君が獣になる前に』がついに完結。この記事では『君が獣になる前に』のあらすじ・ネタバレを紹介していきます。結末で明かされる黒幕についても考察していきますので、チェックしてみてくださいね。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

年末の都内ターミナル駅で史上最悪のテロが発生し多くの人が死にました。犠牲者の数は666人。このテロ事件は“獣の数字”にちなんで「The Beast」と呼ばれることになります。 「The Beast」の実行犯は、25歳の若手人気女優・希堂琴音。主人公・神崎一のたった1人の幼なじみでもありました。テロの日にその場で死亡した琴音。琴音はなぜ獣にならなければならなかったのでしょうか。琴音を止めることはできなかったのでしょうか。 「私を止められたのは、あなただけだったのに」残された謎を解き、運命を覆す一の闘いは始まります。

20XX年12月27日、幼なじみの希堂琴音と遊ぶことになった神崎一は琴音の様子がおかしいことに気がつきます。その後、琴音が乗ったと思われる電車で毒ガステロ事件が発生。死傷者666人を出したテロは「666 The Beast」事件と呼ばれることになりました。 テロ事件の犯人は琴音ですが、一は琴音の無罪を信じ塩見とともに情報を探りますが、何者かの妨害を受けます。事件から10日後、何者かに撃たれた一の意識は12月27日に。 事件が起きた電車に乗り込み琴音を発見すると、琴音は「ミヤコという人物のために凶悪な事件を起こした」と語るのでした。毒ガスで意識が遠のく一は、事件の半年前にタイムリープします。

20XX年6月27日に戻った一は、事件の真相を探るため琴音と交際を開始します。そんな中、一と飲んでいた塩見が拉致されるという事件が発生。黒幕の存在を感じた一は、次は琴音が狙われると警戒します。 ある日、琴音の仕事場を訪れていた一は、一と同じくタイムリープしてきた真由と再会するのでした。真由は自分たちの行動が未来を変えると推察します。しかも、真由は“ミヤコ”に心当たりがあり、ミヤコは未来では男と失踪したと話しました。 ミヤコを呼び出しGPSを付けた一と真由。しかし、ミヤコの罠にかけられGPSは山の中へ移動するのでした。

琴音の様子がおかしいとミヤコから忠告を受けた一。ミヤコが一と会っている間にジュンペイが一の車に細工をし、一は電柱に衝突してしまいます。 命に別状はありませんでしたが、車内から覚せい剤が見つかりました。一はこれを黒幕を暴くチャンスだと捉え、警察がミヤコとクスリの繋がりを捜査させました。 1ヶ月後、琴音の情緒が安定していることに安堵する一。しかし、ミヤコ、ジュンペイ、塩見の目玉がくり抜かれた死体が発見され琴音は疑われることに。 テロ事件当日を迎え、一は真由とともに駅で琴音を待ちます。琴音の両親の事件から目を背けていた一は、琴音を止めるためには彼女を殺すしかないと決意するのでした。

琴音は子ども時代に両親を殺害した過去があります。一と真由はタイムリープしたことを琴音に打ち明け、事件の動機について尋ねました。すると、琴音はミヤコとジュンペイが関与した塩見の失踪がきっかけで、一に危害を加えたことだと言います。 本当のことは警察に話すと言って連行された琴音は、1年半が経過しても黙秘を続けました。そんな中、一は大久保が黒幕だと推測。大久保から真実を聞き出そうとする中で何者かに撃たれて、真由は即死、一は重傷を負います。 撃ったのは1度目のタイムリープで現れた犯人とそっくりのギャル。大久保の正体は黒幕の1人であり、琴音とは利害が一致していたから手を組んだと言うのでした。

真由は過去の世界線で一が獣のようになってしまったと心配します。タイムリープ後の世界で一と再会すると、黒幕の1人である大久保に狙いを決めました。 すると、一は姿を消し、数日後に大久保が殺害されたニュースが報じられます。数ヶ月が経ってから一から連絡を受け再会した真由。大久保殺害についての状況が理解できない真由に、一は柳刑事との関係を話し始めました。 一は柳にタイムリープのことを打ち明けており、黒幕が捕まったため琴音が事件を起こす可能性はなくなったと安堵の表情を見せます。1ヶ月が経過し、一は真由と交際を開始しますが、ある日真由は3ヶ月後からタイムリープしてきたこと、2人とも琴音の手で殺されることを話すのでした。

過去を変えてもテロ事件が起きるのを防げない一は、柳に相談します。すると、琴音の両親の事件の真相が明らかになりました。事件の犯人は21歳の大学生・伊藤で、琴音が通っていた塾のアルバイト講師です。 伊藤は琴音に拒絶されたことで事件を起こし、両親殺害後に自害しています。一方、琴音がテロを起こした理由は、自分たちを不幸にする世界を壊すためだったのです。 今度こそ琴音が事件を起こすのを防ごう。一、真由、柳はそれぞれ琴音を捜索します。一は樹海で琴音を発見、さらに一と真由を撃ったギャルが琴音の友人・カンナであることが発覚するのでした。

カンナは一の両親が亡くなった事故のトラック運転手の娘でした。琴音を憎く思う気持ちを持ちつつも、琴音も自分と同じく不幸のどん底にいたことを知り、行動をともにするようになったのです。 運命の日まで残り1ヶ月となった頃、真由は再びタイムリープします。そんな中、琴音とカンナが一の家を訪ねてきて4人で楽しく過ごしていました。カンナは琴音を獣にしたのは一だと気がつきます。 その後、一の両親の墓参りに出かけることになりましたが、琴音だけは留守番をすることになりました。すると、琴音は何者かに襲われてしまいます。

琴音失踪の犯人を探るべく一と真由は犯人像について推理します。琴音が事件前に訪れた場所を調査しようとするも、何者かの妨害を受けてしまいました。これらの妨害は大久保と関わる国際犯罪組織によるものです。 1度目のループでは「ミヤコのため」、2度目のループでは「塩見の仇討ち」とされていたテロ事件の動機ですが、未だに塩見の遺体の目玉をくり抜いた理由は不明なままでした。 一は琴音の両親の事件を思い出し、10年前の伊藤が起こした事件はまだ終わっていないこと、黒幕の存在について推理を始めます。

黒幕の犯人は、柳の相棒・南田刑事です。柳の捜査によって浮上した南田は、伊藤の関係者として旧姓の中村で名前が記載されていました。 南田が黒幕となった理由は伊藤への恋心です。伊藤に思いを寄せる南田は、伊藤がストーカー殺人鬼と呼ばれているのが許せませんでした。そこで、琴音をテロリストにして伊藤の仇討ちをしようとしたのです。 しかし、最終的に南田の計画は阻止され、琴音がテロを起こすのも未然に防ぐことができました。

琴音と神崎の関係については、結局なんだったのかはっきりとは描かれていません。ある時間軸では幼なじみ、また違う時間軸では恋人になったりと、さまざまな関係を2人は築いてきました。 最終的には2人は仲の良い幼なじみということになったようです。神崎は宮ノ森と結ばれ、琴音とは恋愛関係にはなりませんでした。2人が付き合っていた時間軸でも、あくまでテロを防ぐ手段として交際をしたように感じられます。

原作漫画でも怒涛の展開が話題の『君が獣になる前に』は、ドラマ化ではどんな風に描かれるのでしょうか。漫画が実写ドラマ化される際にはオリジナルストーリーが加えられることもありますが、「きみけも」ではそれはないと予想します。 なぜなら犯人が変わってしまうと、その他のストーリーも大幅に変更しなければ辻褄が合わなくなってしまうからです。原作に忠実に南田刑事が真の犯人で、そのことが判明するまでの展開がテンポよく描かれるでしょう。

超話題作『君が獣になる前に』は、2024年4月期にテレビ東京系列で実写ドラマ化が決定しています。主人公の神崎一を演じるのは北山宏光です。監督は先鋭的な作品で知られる安里麻里。 北山と安里は『ただ離婚してないだけ』(2021年)でもタッグを組んでおり、今作では『ただ離婚してないだけ』チームが再結集します。 北山は「1度観たら抜け出せない、かなりインパクトのある作品になる」と語っており、人間の獣性を描くドラマが今から楽しみです。「毒ガス」や「テロ」というセンシティブな内容を扱う話題作は見逃し厳禁です。

人間の獣性を描いた『君が獣になる前に』は2024年4月期に実写ドラマ化されます。 「君を獣にしたのは誰なのか？」「事件の黒幕は？」気になるあらすじやネタバレをチェックして、ドラマを楽しむ準備を整えておきましょう！