『黒執事』劉(ラウ)は裏切る？藍猫(ランマオ)との関係性も徹底解説！

『黒執事』は2006年から『月刊Gファンタジー』で連載されている枢やなによるダークファンタジーで、これまでにアニメ化や舞台化などさまざまなメディアミックスがされてきました。2024年4月からは、最新アニメが放送予定です。 この記事では、そんな本作に登場する謎多き中国人・劉(ラウ)について徹底解説します！ ※この記事は『黒執事』の重大なネタバレを含みます。

劉(ラウ)は中国の貿易会社である「崑崙(コンロン)」の英国支店長を任されている人物であり、我(わたし)という一人称に柔らかい物腰が特徴的な中国人。一見好青年ですが、何を考えているか分からず思わせぶりな発言をすることが多い掴めない人物でもあります。 性格は極めて打算的で、面白いことにしか興味がないという一面も。いつも義妹である藍猫(ランマオ)を連れており、時には彼女とともに高い戦闘能力を発揮することもありますよ。

アニメ1期20話において、何者かによって捕えられてしまったシエル。なんとその裏で手を引いていたのは、ラウでした。秘密裏にフェッロファミリーとの取引を成立させていた彼は、これまでシエルたちに協力するふりをしながらしっかりとシエルたちを裏切っています。 その後彼は裏切りがバレたことによりセバスチャンから制裁を受け、義妹の藍猫とともに海に落とされてしまうのでした。ここで2人とも死亡したと言われていましたが、2期では何事もなく再登場したことで話題になりました。 ちなみに上記エピソードはアニメオリジナルのエピソードのため、原作でのラウの裏切りはありません。しかし彼の性格上、もしかすると原作でも裏切りが発生するかもしれませんね。

気になるのが、ラウがいつも隣に侍らせているチャイナ服を身に纏った絶世の中華美女・藍猫(ランマオ)の存在。ラウは彼女のことを義妹と説明していますが、果たして2人の関係性はどのようなものなのでしょうか。 作中ではラウの義妹という情報以外は謎に包まれている彼女ですが、どうやらラウとの血の繋がりはないようです。登場時はラウの膝の上に乗っていることが多く、性格は寡黙で基本的に言葉を発することはありません。 ラウが命令をすれば、かなりの重量であろう錘付きのトンファーを使用して敵を排除。身体能力もかなり高いため、ラウが雇っている用心棒的な役割も果たしているのでしょう。ちなみにラウ自身も、戦闘能力は高いです。

表向きは大手貿易会社の英国支店長という肩書を持っているラウですが、その正体は中国国内で勢力を伸ばしている上海マフィア・青幇(チンパン)の幹部。裏社会の情報に精通している彼は「租界の昇り龍」という通り名も持っており、たった数年で幹部まで昇り詰めた実力者でもあります。 普段はロンドンのイーストエンドで裏社会の仕事をしている彼は本来であれば女王の番犬であるシエルのターゲットとなるはずですが、情報提供とイーストエンドおよび東洋人街の管理という条件と引き換えにその活動は黙認されているようです。

胡散臭く掴みどころのない性格のラウですが、意外にも本作の主人公であるシエルとは協力関係にあたります。ラウは英国を訪れる前に徹底的にシエルのことを調べ上げ、なんとか恩を売って協力関係を結ぶために水面下で準備を進めていました。 ロンドンで上海マフィアとしての仕事を成功させるためには、どうしてもシエルの協力が必要だったのです。実際にラウの前に英国担当だった白という人物はファントムハイヴ家と敵対関係だったことから事業を縮小してしまっていましたが、ラウに変わってからはロンドンでも安定した地位を得ることができています。

アニメ『黒執事』でラウの声を演じるのは、フリーで活躍する声優の遊佐浩二。やや高めで色気のある声質が特徴的な彼の声は、ミステリアスな魅力を放つラウにぴったりですね。 そんな彼の代表作には、『TIGER & BUNNY』のルナティック役や『弱虫ペダル』の御堂筋翔役、『鬼灯の冷徹』の白澤役などがあります。

この記事では、『黒執事』に登場する謎が多い上海マフィア・ラウについて徹底解説しました！作中でも登場頻度の高い彼の、今後の動向にも期待が高まります。 2024年4月から放送開始のアニメを観る前に、ぜひおさらいしてみてくださいね。