韓国ドラマ『殺人者のパラドックス』最終回ネタバレ・全話あらすじ！キャスト相関図も一緒に

漫画家のコマビが描いた同名のウェブトゥーンが原作で、主人公の衝撃的で非凡な人生を描いたNetflix韓国ドラマ『殺人者のパラドックス』。ここからは、そんな本作のあらすじやキャスト情報を中心に紹介していきます！ ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれるため、未視聴の人は注意してください。

どこにでもいる平凡な男子大学生であるイ・タン。静かで内向的な彼は、コンビニでアルバイトをしながら学生生活を送っていました。そんなある日、勤務中にトラブルに巻き込まれたことで、客を殺してしまいます。 そしてイ・タンは少しずつ自責の念に駆られることに。一方で殺した男性が連続殺人犯だと判明し、自身に悪人を見分ける能力があると理解するようになります。 殺人を始めたダークヒーローと、彼を追い詰めようとする刑事のサスペンスドラマ。

『殺人者のパラドックス』は、漫画家「子魔美(コマビ)」がイラストを担当したウェブトゥーン『殺人おもちゃ』が原作となっています。韓国では大手のインターネットサイト「Naver」で配信されており、日本ではLINEマンガで日本語版を読むことが可能です。 サスペンス要素だけではなく、ミステリー要素も含まれている本作。主要人物は5人ほどなので混乱することはなく、ストーリーを考察・推理していきながら読めると韓国でも人気です！

半年前に除隊し復学して以来、趣味も目標もない日々を送る大学生イ・タン。彼はワーキングホリデーを夢見て自室にカナダの絵を飾ろうとするも、必要なハンマーがありません。 バイト終わりの帰り道、接客中に口論になった男性イ・グァンファンが路地裏で倒れているのを発見しますが、彼の同僚キム・ミョンジンから理不尽な暴行を受けます。店長に借りていたハンマーで反撃し、ミョンジンを殴り殺してしまいました。 翌日、グァンファンとミョンジンの死亡が確認され、警察はお互いが殺し合ったと結論付けます。さらに、ミョンジンが逃亡中の連続殺人犯ヨ・ブイルだと分かるのでした。

事件の流れとしては、グァンフンの妻を巡る痴情のもつれでブイルが彼を殺害。その後、高校時代のいじめがフラッシュバックしたタンがブイルを殺してしまったよう。犬を連れた通行人の女性に目撃されますが、目が不自由なのか通り過ぎていました。 あらゆる状況証拠がタンに味方していて、偶然にしては出来すぎているくらい。これからどうなっていくのでしょうか？

警察に批判が寄せられる中、チャン・ナンガム刑事は身内が入院する病院へ。警察官だった父は2004年の「警察官殴打事件」の被害に遭い、植物状態になっていました。 一方のタンは、殺人現場にいた女性ソン・ヨオクから犯行を目撃したと脅されます。必死で集めた大金を持って自宅を訪ねたものの、ヨオクの要求は止まりません。家族や友人を人質に取ろうとする彼女に、タンは奪い返した凶器のハンマーで襲いかかりました。 警察の調べにより、ヨオクが保険金目的で叔父と叔母を殺害した犯人だったと判明。罪悪感に苛まれるタンは道端で不良に絡まれ、気が付くと血まみれで家に帰っていました。

現場に残ったタンの指紋はヨオクの犬に舐め取られ、証拠が隠滅されるまさかの展開に！ヨオクは全盲なのかと思いきや、目のやけどで視力が落ちただけでしたね。 第2話で新たに登場したのが、パク刑事を刺した後、道端にいたタンをカツアゲした不良たち。空き地で2人の死体が見つかり、目覚めたタンが足元のメモを確認して次回へ続きます。

チャン刑事はヨオクの事件とパク刑事を刺した不良学生の事件、両方を同時に追っていました。 不良たちはカン・ヨンソという女子高生を強姦し、自殺に追い込んでいたことが明らかになり、ヨンソの父サンムクが犯行を自白します。 しかし証拠不十分で釈放され、警察署から出たところを不良の母親の車に撥ねられました。搬送された病院で、ひったくりに遭って負傷したタンと遭遇したサンムク。彼はあの日、不良たちを殺したタンを自宅まで運んでくれた1人だったのでした。 サンムクは「警察がいるから逃げて」と忠告すると、大量の薬を飲んで自ら命を絶ちました。

サンムクとタンを繋げたのはノ・ビンという人物で、メモに書かれてたアドレスにアクセスすると、彼が用意した極秘チャットが起動する仕組みでした。それにしても、タンが自首しようとしたら証拠品をひったくられて、知らない内に犯人が隠滅してくれるなんて……。 次回はタンがビンと接触するようなので、ストーリも大きく動くのかもしれません！

タンは家族に「海外へ行く」と嘘の連絡をして、天才ハッカーのノ・ビンに会いに行きました。 彼から「世直しをしよう」と誘われ、法の裁きを逃れた犯罪者を殺害する「Only For HEROES」として、犯行を繰り返していくことになります。 4ヶ月が経ち、プロファイラーのイ警部補が「一連の事件は同一犯の犯行だ」との見解を出すと、チャン刑事はビンに疑いの目を向けました。ビンはいまだ犯人が逃亡中の「警察官殴打事件」に協力した前科があり、シラを切り続ける彼に暴行する様子をネットに流され、チャン刑事は停職を言い渡されてしまって……。

ビンの目的や思想に加えて、チャン刑事との因縁などが語られた第4話。犯罪者に近づくと鳥肌が立ったり、証拠品が消えたりするのはタンの能力だったとは！？どこにでもいる大学生からダークヒーローへ、チェ・ウシクの覚醒にゾクゾクしました。 そして、チャン刑事がタンの関与を疑い、退職したパク元刑事らと共に調べ始めたようですね。

タンはイ・ギョンスという偽名で釜山に移り住み、スーパーで働きながら活動を続けていました。 彼の同僚チェ・ギョンアは、性行為を録画・拡散された経験から人間不信に陥っていた時、小学校の同級生だったハ・サンミンと偶然再会します。 「同じ被害にあった」と語る彼にほだされて交際がスタートしますが、すべては体目当ての嘘。もみ合いになった末、サンミンはギョンアを絞殺し、彼女の自宅に火を放ちました。タンを捜して釜山に来たソン・チョンは、サンミンに犯行を自白させて殺害します。 入れ違いで現れたアン・ヨンジェ刑事は、チョンが仕掛けた爆発で負傷してしまいました。

チャン刑事が父の敵として追い続けている、ソン・チョン元刑事が今回から本格的に参戦！サンミンも例に漏れずクズすぎて、自業自得としか言いようがありません。チョンは今も犯罪者を殺害しているのに、相棒のビンが協力していない理由とは？ 警察とチョンの双方が自分を捜しに来たと知って、タンは釜山を脱出することになりました。

チョンはビンの家を訪ねると、「イ・タンに会わせろ」と言って彼を殴ります。ビンはチョンに快楽殺人の傾向が出たため、随分前に手を切っていたのでした。 同じ頃、アン刑事はチャン刑事に連絡し、「サンミンの自宅にチョンが現れた」と報告。捜査に向かったビンの家でチョンと争い、意識不明の重体になってしまいます。一方、タンはチョンが初代ヒーローだと聞いて、彼との対面を望みますが……。 ビンはチョンが財閥の孫娘を殺害したと知り、財閥が抱える半グレと手を組むことに。タンがチョンに殺されかけていたところへ乱入し、何とか彼を救い出しました。

終盤に突入する第6話では、チョンとビンの協力関係が破綻した理由も明らかに！チョンには犯罪者を嗅ぎ分ける能力がなく、タンを仲間にするために捜していたようです。結果的に逃げられたものの、狂気に染まった彼は簡単には諦めないでしょう。 財閥が標的になったことで警察も本気で動き出し、停職を解かれたチャン刑事との三つ巴に！？

チョンは驚きの早さで半グレを返り討ちにし、財閥の会長がいる隠れ家へ。会長は権力を盾に悪事を働いており、頸動脈に栓抜きを突き刺して殺します。 そこへ警察が到着し、チャン刑事は母の不倫相手にして、父の敵を捕らえることに成功しました。 チョンが護送中に逃走してしまい、共犯者として指名手配されたタンとビン。彼らは国外逃亡を計画しますが、チョンから「オサン工場に来い」と連絡が入ります。その後、ビンはタンを先に逃がし、チャン刑事に協力を求めに向かいました。 申し出を断ろうとしたチャン刑事は、病院からの電話で父が殺害されたことを知るのでした。

チャン刑事の長年の目標が果たせたかと思いきや、チョンが警察官2人を殺害して逃亡します。これによって気になるのが、南を目指しているタンとビンの生死。チョンの手が迫る中、ビンは命がけで彼とのケリを着けようとしているように思えました。 タンと分かれる際、「この戦いが終わったら結婚するんだ」級の死亡フラグも立てたので心配です。

ビンと共にオサン工場に到着し、チョンに銃口を向けたチャン刑事。GPSで追ってきたタンも参加して銃撃戦が始まり、ビンが亡くなってしまいます。 タンに刺されたチョンは、チャン刑事の父ガプスは麻薬の横流しなどの罪を重ねた上、親が犯罪者だった自分の昇進を妨害したと告白。チャン刑事は母の不倫相手も別人だったと知って混乱し、襲ってきたチョンを射殺しました。 数ヶ月後、タンは違法滞在先で自分に前科がないことを知り、韓国へ戻る決意をします。一方、チャンはビンの遺志を汲んで、タンの罪を胸に閉まったまま刑事を辞職。そんな彼の目に、「犯罪者が変死体で発見された」とのニュースが飛び込んできました。

ビンはタンが唯一残した証拠の「歯型」を利用し、すべての罪を被ろうとしたんですね。彼は両親を殺され、チョンは恩人のガプスに裏切られ、人生が狂ってしまったのが辛い。シュール＆コミカルな描写を交えつつ、「私刑の是非」を問い続ける重厚なドラマでした。 “タンが世直しを続ける”ような終わり方ですし、もし続編が作られるのであれば、タンとチャンの対決により軸を置いたストーリーに期待！

人を殺したことで、悪人を見分ける能力があることを理解する平凡な大学生。 そんなイ・タンを演じたのは、『その年、私たちは』(2021年)でほのぼのとした拗らせ系男子を演じたチェ・ウシクです。 アカデミー賞作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』(2019年)でも主演を務め、じわじわと裕福家庭に寄生する貧乏家族の長男を演じ切りました。

殺人事件の犯人であるイ・タンを追う刑事。 そんなチャン・ナンガムを演じたのは、近年韓国で注目を集めている俳優ソン・ソックです。悪役のイメージがある彼ですが、『私の解放日誌』(2022年)では不器用に恋愛をする愛らしい男性を演じていました。 そして2022年に公開された映画「犯罪都市2」にて、バキバキに割れた腹筋を披露していますよ！

イ・タンの行方をたった1人で追う元刑事。 ソンチャンを演じたのはイ・ヒジュンです。『KCIA　南山の部長たち』(2020年)では太った役を演じるために体重を100キロまで増やした過去があり、実力派俳優として知られています。 モデルのイ・へジョンと結婚しており、『ヴィンチェンツォ』(2021年)では夫婦で特別出演していました。

『その年、私たちは』(2021年)のチェ・ウシクと、『D.P. -脱走兵追跡官-』(2021年)のソン・ソックが主演を務めるクライムサスペンス『殺人者のパラドックス』。そんな本作は、Netflixで配信予定です！