漫画『初恋の世界』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！【アラフォー女子の葛藤】

『初恋の世界』は、40代を迎えた女性たちの葛藤や恋愛をテーマにした女性向け漫画です。 本記事では、本作『初恋の世界』を最新巻までネタバレも含めて徹底解説していきます！全巻無料で読めるかも調査したので、ぜひ最後まで見ていってくださいね！

モリノカフェの店長を務める小松薫は、今日で40歳を迎えました。同僚たちから誕生日を祝福されて喜ぶ反面、彼女の心の中では「人生が半分終わっちゃのか」という、どこか悲しい気持ちに苛まれるのでした。 未だに独身の薫は、想像していた未来とのギャップに、人生これで良かったのかなと少し寂しそうな様子。そんなある日、薫は地元である超田舎町の角島のお店へ転勤を言い渡されるのでした。 角島へ向かう途中、これまでの過去や、この先の人生について考えます。答えは出ないまま、考え少しの不安を抱えながら、角島に到着します。角島空港に到着すると、親友の中松(旧姓 中吉)香織こと、よっさんが出迎えに来てくれて......。

角島の店舗でアルバイトとして働く小鳥遊(たかなし)は、アルバイトのくせに店長のように店舗を仕切る問題児でした。 さらに小鳥遊は事あるごとに、薫をホテルへ誘ってくるのです。始めはそんな小鳥遊が理解できず、問題児扱いしていた薫。しかし、アプローチをされたり、一流レストランのシェフだった過去を知っていくうちに、彼のことが気になり始めます。 しかし、薫は小鳥遊に同棲相手がいたことを知ってしまい、彼のことを気になり始めていた自分自身に嫌悪感を抱くのでした。そして閉店後の店内で、アプローチを続けていた小鳥遊へ、異性の関係になる気はないときっぱりと拒絶するのでした。 薫はこれをきっかけに、本来の目的であったお店の立て直しに、力を入れていきますが......。

薫は、お店の立て直しを進める中で、ブランディングに合わないランチを提供する小鳥遊の存在が気がかりでした。小鳥遊の存在がお店再建の障害になると考え、意を決して彼を解雇するのでした。そして、モリノカフェ従来のテイストであるコーヒーのテイクアウト販売を開始します。 小鳥遊が居なくなったことでランチ目当ての客足は遠のいてしまいましたが、コーヒーの味の評判は好調でした。自分の思い通りにお店作りが出来るようになり、より一層仕事に精を出す薫でしたが、ある事件が起こります。 薫が住んでいる下宿所に、解雇にしたはずの小鳥遊が引越してきたのです。小鳥遊は、同居していた女性から追い出されてしまったようで......。

小鳥遊は、空き状態になっていたモリノカフェの２階に、念願だった自身のレストランをオープンします。 それによって薫への執着も増していきます。病み上がりだった薫をバイクで送ると声を掛けますが、あっさり拒否されてしまうのでした。しかし、薫が電車に乗っていると窓から電車にバイクで並走する小鳥遊の姿が。結局、駅からお店までの短い距離をバイクで送ってもらうことになるのでした。 一方そのころ、薫の親友・よっさんは、既婚者の子持ちでありながら銀行員の支店長に恋心を抱いていました。自分の感情を抑えきれなくなり、支店長へ気持ちを伝え、2人は不倫関係へと発展していくのでした。 2人は既婚者同士でしたが、お互いに家庭内が崩壊しており、愛のない夫婦生活を送っていた反動で......。

薫は強引であるものの、自分のことを常に大切にしようと考えてくれる小鳥遊に惹かれていきます。そして、2人はついにお付き合いすることになり、順調に愛を深めていました。しかし薫は、親からの強引な縁談の話でお見合い相手となった清川に、猛アプローチをかけられていました。 そんな中、清川が閉店間際にモリノカフェへとやってきて、アプロ―チを仕掛けてきたのです。薫は、ハッキリとお断りするために、彼の前に小鳥遊を連れてきます。「この男性が自分のパートナーで、今一緒に住んでいるんです。誠に誠に申し訳ございませんでした」と清川へ伝えます。 しかし清川は、2人がまだ入籍を済ませていないことを知り、「では、私と小鳥遊さんは条件は同じですね。ぜひとも妻になっていただきたい！」と言われ、さらに面倒な展開になってしまい......。

薫と小鳥遊は、清川との騒動も一件落着し、さらに関係を深めた2人は、入籍目前に。そんな中、薫は40歳を迎えていたこともあり、子供を授かることができるのか不安だったため、婦人科検診に訪れていました。検診の結果、自然な妊娠は難しいと医師から告げられ、大きなショックを受けます。 そんな中、小鳥遊へ以前オーナーを務めていたパリのレストランから、お店に戻ってこないかと連絡が入ります。しかし、薫とこの角島で家族として暮らしていくことを真剣に考えていたため、その誘いを断るのでした。そして、薫との結婚のプロポーズをするための指輪もすでに購入してました。 その一方で薫は、自分の体では妊娠が困難だと知り、それが理由で小鳥遊へ別れ話を切り出そうと考え始めていて......。

薫と小鳥遊は別れの危機を脱し、ずっと一緒に居ることを選んだ2人は、モリノカフェの土地を35年ローンで購入します。2人はようやく腹が座ったと、下宿先の大家さんへ報告するのでした。そして2人は、結婚衣装の試着に向かいます。 小鳥遊は、ウエディングドレスを着た薫の姿を見て、あまりの美しさに見とれてしまいます。薫から「勇気出してみた。あなたにふさわしい女でいたい・・・」と言われ、大満足の表情を見せました。 素敵な時間を過ごした2人は、ついに入籍の手続きをするため、役所へと向かいました。そして、役所で婚姻届を提出した2人は、念願だった家族としての生活がスタートしていくのでした。幸せにあふれた2人は、下宿所の大家さんの家で結婚披露パーティーを開いて......。

本作は、40代を迎えた主人公・薫を含めた女性4人の恋や人生への葛藤を描いた作品です。 モリノカフェ店長の薫は、40歳の誕生日を迎えて、漠然と想像していた結婚や出産の未来が訪れていないことに複雑な感情を抱きます。そんな中、地元・角島の店舗へ転勤が決まり、新たな気持ちで40代のスタートを切ります。しかし、そこにはお店を勝手に仕切るアルバイトの問題児・小鳥遊がいました。 初めの出会いは最悪でしたが、次第に薫は小鳥遊の優しさに惹かれていきます。そして、様々な困難を乗り越えて、結ばれていきます。さらに本作では、アラフォー女子特有の悩みを描いており、その悩みに懸命に向き合っていく彼女たちの姿に勇気づけられます。