漫画『竜騎士のお気に入り』ネタバレあらすじ＆感想！少女と竜の絆を描く壮大なファンタジーラブストーリー

漫画『竜騎士のお気に入り』は憧れの竜騎士様とともに、大好きな竜たちと人生を歩んでいくと決めた1人の少女の物語です。 この記事では本作のストーリーをネタバレ込みで単行本7巻まで解説していきます。作品の見どころや、配信中の電子書籍サービスの情報なども紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください！

物語の舞台は竜に騎乗し空から国を守る竜騎士隊が所属するイヴァルト王国。見習い侍女のメリッサは、立派な王宮付き侍女になって大好きな竜たちや竜騎士隊の皆とずっと一緒にいるため、成人を機に城外へ修行に出ることを決心します。 しかしその矢先、憧れの竜騎士隊隊長・ヒューバードが隊長を辞任。家督を継ぐため相棒である白の女王を連れ、領地へ帰ることになります。 すると最も思い入れのある白の女王との別れを悲しんでいるメリッサに、ヒューバードはうちで働かないかと提案。さらに強引に婚約を迫ってくる女性を追い払うため、恋人のフリをして欲しいと言ってきました。 こうしてメリッサは侍女兼ヒューバードの恋人として、竜の故郷である渓谷近くに位置する辺境伯領へ行くことになります。

到着早々、自称婚約者のエノリアと強烈な初対面を果たすことになったメリッサ。もともと彼女はヒューバードの病弱だった兄の婚約者で、その兄が亡くなったため次は弟と婚約しようとしていました。 ヒューバードに断固拒否され渋々実家へと帰って行ったものの、このまま大人しく引き下がるとは思えません。 そんな中、メリッサはヒューバードとともに卵を温めている白の女王へ会いに行くことに。するとメリッサが卵に触れた途端、突然殻が割れ始め、中から青い竜の赤ちゃんが出てきました。 青い竜は全ての竜の王とも言われる最上位種で、数百年に1度生まれるかどうかの貴重な存在。当然国にとっても一大事で、その日からヒューバードはあちこちを飛び回るようになり、メリッサは青い竜の世話を任されます。

エノリアの画策によって捕らえられてしまったメリッサ。彼女の家は狩人と手を組み、白の女王に認められた存在、祝福持ちのメリッサを餌にして竜の密漁をしようと企んでいました。事態を知ったヒューバードは王都から駆け付けた竜騎士たちとともにメリッサ奪還のため動き出します。 一方、竜騎士隊が迫っていることに気が付いた狩人たちは作戦を放棄。腹いせとしてメリッサの命を奪おうとしてきました。そして渓谷から突き落とされた次の瞬間、白の女王に騎乗したヒューバードが間一髪で駆け付けます。 この事件をきっかけにお互いの気持ちを認識したメリッサとヒューバードは、偽装ではなく正式に婚約。メリッサは青の竜のお披露目として開かれるパーティに、ヒューバードの婚約者として参加することになります。

メリッサが青の竜、王竜を手懐けていると知った王族が動き出します。国はメリッサを利用してなんとか王竜の力を手に入れようとしているのです。 そんな中、王弟であるオスカーが辺境伯領へとやってきます。竜騎士に憧れる彼はヒューバードの反対を押し切り、「竜に会わせて欲しい」と王竜に直談判。 その熱意に押されたヒューバードは、出来れば王族を屋敷に留めたくないと思いつつも様子をみることにしました。 その後オスカーと話す機会があり、メリッサは彼が純粋に竜と騎士の絆に憧れていると知ります。しかし彼の護衛騎士には、メリッサを狙う者の息がかかっていたようで……。

宰相の息のかかった護衛騎士から高圧的に詰め寄られ、思わず敵意をむき出しにしてしまったメリッサ。するとその場にいた王竜が彼女の体を羽交い絞めにし、屋敷にいた竜を引き連れて飛び立ってしまいました。 竜たちの異変を感じたヒューバードはすぐに事態を把握し、メリッサが竜のねぐらへと連れていかれたと予想。すぐに後を追おうとしましたが、白を含む全ての竜が屋敷を出て行ってしまったため、途方に暮れてしまいます。 それでも何とか竜のねぐらまで辿り着き、メリッサと再会したヒューバード。一方のメリッサは殺風景な王竜の寝屋に心を痛めていました。 子竜の寝屋は親竜が飾り付けるという決まりがあり、メリッサは既に亡くなっている王竜の親に代わり、自分が寝屋を整えようと決意します。

メリッサが王竜の親代わりとして認められたことで、王族も簡単に彼女に手出しができなくなりました。それから目まぐるしくパーティの準備が進み、あっと言う間にお披露目会当日。 そこでヒューバードは青からメリッサを守る騎士として力を授けられます。こうして王竜のお披露目も、ヒューバードとメリッサの婚約発表も無事に終わり、辺境伯領にやっと平和な日常が戻ってきました。 しかしその間も王宮からは先日の非礼を詫びたいという手紙が送られてきていて、2人はメリッサの両親への挨拶を兼ね、一旦王都に帰ることに。メリッサから離れたくないと拗ねる王竜を何とかなだめ、久しぶりの王都へ向かうのでした。

久しぶりに王都へ帰ってきたものの、身分が変わり色々と複雑になってしまったため、両親がいる城内へなかなか入れずにいたメリッサ。そして両親との再会を果たす前に、王竜が姿を消したという知らせを受けます。 どうやら王竜はメリッサ、または白の女王に会うため、王都に向かっているらしいのです。王竜の独り立ちを願っていたものの、まだ子どもの彼が長距離の飛行に耐えられるのかメリッサは気が気ではありません。 そんな彼女の心配をよそに、王竜は意気揚々と王都に到着。王竜を辺境伯邸の庭に置いておくわけにもいかず、メリッサたちは王宮の竜舎へと移動することになりました。 その矢先、隣国・キヌ―トの外交官を名乗る男が、メリッサに接触してきて……。

「恋人のフリ」というお決まりの展開の後、わりと早めに両想いになり婚約まで進むメリッサとヒューバード。しかし長いのはそこから！ 思いがけず国の超重要人物になってしまったメリッサを巡り、様々な問題が勃発するため、なかなか恋人としての関係が前に進みません！ その分不意打ち的に盛り込まれる糖度高めのシーンにはドキッとさせられること間違いなし。ヤキモキするけどずっと見守っていたくなる2人の恋路に注目です。