『忍たま乱太郎』土井先生は初恋泥棒？過去や声優・天鬼(闇堕ち)についても解説！

多くのファンに長らく愛されてきた『忍たま乱太郎』シリーズ。忍術学園を舞台に「忍たま(忍者のたまご)」の成長を描く本作には、数多くの個性豊かなキャラクターが登場します。 今回はその中でも特に人気があるキャラ・土井半助(通称：土井先生)について紹介していきます！

土井半助は物語の舞台である忍術学園の一年は組を受け持つ教師で、乱太郎たちはもちろんファンからも「土井先生」と呼ばれ親しまれています。 は組の生徒たちに振り回されつつも、彼らをやさしく見守る教育者の鑑。時には大声で叱ったり呆れたりする場面もありますが、彼らを「は組の良い子達」と呼んでとてもかわいがっています。 若くして教える立場にあるだけあって、忍者としての実力もかなりのもの。特に兵法と火薬を得意としており、火薬委員会の顧問でもあります。

土井はファンの間で「初恋泥棒」と呼ばれており、「小さい頃に初恋を奪われた」という人も少なくありません。 その理由としては、まずは何より「闘う保父さん」と原作者に称されるほどのやさしさや面倒見の良さが挙げられるでしょう。生徒想いかつ頼れる先生で、時に怒りつつもしっかり皆のことを見てくれる……そんな「オトナの男性」としての魅力が、数多くの少女のハートをつかんできたのです。 さらに原作者公認のイケメンかつ演じる声優は関俊彦……つまりイケボの持ち主。性格良し見た目良し声よしと、これでは好きにならずにいられるわけがありません！

実は土井は、瀬戸内・福原の有力な豪族の生まれです。しかし幼い頃に家が滅ぼされたせいで、天涯孤独の身になってしまいました。その後は俗世を離れて仏門に入り、そこで修行に励むうちに忍術や兵法を身に着けていきます。 やがて忍者となった土井ですが、彼はある日抜け忍として追われる身になってしまいます。そこを助けてくれたのが、一年は組の実技担当教師である山田伝蔵とその一家でした。この出会いをきっかけに、土井は忍者としてではなく教師としての人生を歩み始めることになります。

土井は忍者としてかなり高い実力の持ち主ですが、普段はそれを発揮する場面はあまりありません。使う武器もチョークや出席簿、黒板消しといった先生のアイテムばかり……。ただしいずれも狙った相手に百発百中で当てており、その精度の高さがうかがえます。 作中では、上に挙げたアイテムだけで複数人の忍者を圧倒する場面もありました。敵の攻撃を颯爽とかわしたり、にっこりと笑みを見せたりと、まだまだ余裕を残して戦っていそうなところもかっこいいです。 また兵法と火薬を得意としているという情報からは、単純な肉弾戦だけではなく、頭脳戦にも長けていることも察せられます。

作中で何かと女装を披露しがちな伝蔵ですが、土井もそれに付き合わされて女装をすることがたまにあります。ちなみにこのときの呼称は「半助」からとって「半子」です。 土井は原作者から「学園一のハンサム」と認められるほど顔立ちが整っており、目が大きいため可愛らしさもあります。そのため女装はかなり似合っており、周りからも絶賛されるほど。服装は若干野暮ったく、華やかさとは無縁なのですが、それが余計素朴な魅力を感じさせるようです。 中には土井がみずから進んで女装をする回もあり、本人も案外気に入っている……のかもしれません。

2024年12月20日公開の『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』では、土井にそっくりの見た目をした軍師・天鬼が登場します。 その表情は冷たく、身に着けた装束や頭巾も真っ白と、まるで別人のよう……。それもそのはず、天鬼の正体は記憶を失ったうえでマインドコントロールされた土井だったのです。 ドクタケが正義で忍術学園が悪だと思い込まされた土井は、八方斎に命じられるまま動く冷酷な人間になってしまいます。伝蔵率いる忍術学園の生徒が潜入したとき、多勢に無勢状態だったにもかかわらず容赦なく叩きのめす姿からは、土井の本来の実力が垣間見えました。

その後、乱太郎ときり丸、しんべヱがドクタケ忍者隊に捕まり、城に連れてこられても、土井の記憶は戻りませんでした。さらに土井は八方斎に命令されて3人の命を奪い取ろうとします。 しかしそんな中、しんべヱのちょっとした言い間違えをきっかけに、土井はいつも授業のときに起こる「胃痛」を感じ、結果として記憶を取り戻しました。少々間の抜けた展開ではありますが、は組との絆が土井を元に戻したといっても過言ではありません。 その後、土井は八方斎をあざむくため天鬼のふりをしたまま、3人を解放します。こうして一連の事件は終わり、全員無事に学園に帰ってめでたしめでたしの結末を迎えるのでした。

土井はは組に所属する生徒のひとり・きり丸を自宅に住まわせています。ふたりに血縁関係はありませんが、戦災孤児であるきり丸は土井と同じ境遇。思わず幼い頃の自分と重ねてしまい、気にかけているのかもしれません。 きり丸のバイトを手伝わされたり、彼が持ち込むトラブルに振り回されたりしつつ、彼を可愛がっている土井。きり丸もなんだかんだいって土井に心を許しているようで、単なる教師と生徒以上の関係だといえるでしょう。 周りには親子や兄弟と間違えられることもあり、その疑似家族的な関係性にはキュンと来てしまいます……！

土井が教科担当を務める一年は組は、乱太郎やきり丸、しんべヱをはじめとして濃いメンツ揃いです。おまけにペーパーテストを苦手とする者が多く、土井はいつも頭を悩まされています。 時には、授業の遅れや相次ぐ補習や追試などでストレス性の胃炎を起こすことも……。しかしそんな風に悩まされたり振り回されたりしても、土井はクラスのみんなのことを大切に思っています。それが伝わっているのか、生徒たちのほうもどれだけ叱られようと土井を疎ましく思う素振りはありません。

アニメで土井を演じるのは、81プロデュース所属の関俊彦。1983年から活動しているベテランで、最近では『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の鬼太郎の父役が話題を呼びました。 彼は土井と同じく優しい先生である『NARUTO -ナルト-』のうみのイルカから、生まれついての悪役ともいうべき『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨まで、幅広い役をこなしています。 やさしく頼りがいがありたまにお茶目な「土井先生」にぴったりなイケボで、多くのアニメ視聴者をとりこにしてきました。

本記事では、『忍たま乱太郎』の人気キャラクター・土井先生のプロフィールや魅力、闇堕ち情報などについて解説してきました。 ビジュアルのかっこよさや忍者としての強さはもちろん、教師や人間としての魅力にあふれている土井。彼が活躍する劇場版最新作「ドクタケ忍者隊最強の軍師」もぜひチェックしてみてくださいね！