漫画『アンダーニンジャ』ネタバレ&感想まとめ！暗躍する現代の忍者たち【2023年アニメ化】

『アンダーニンジャ』は花沢健吾が描く現代忍者アクション漫画です。日常生活に20万人もの忍者が潜む現代日本を舞台に、熱いけれどどこかシュールな唯一無二の世界観が魅力の作品。 本記事では『アンダーニンジャ』のあらすじを全巻ネタバレありで紹介！アニメ最新情報や見どころもあわせてチェックしてみてください。 ※この記事は『アンダーニンジャ』の重要なネタバレを含みます。

『アンダーニンジャ』は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』や『アイアムアヒーロー』で知られる花沢健吾が描く忍者アクション漫画。『週刊ヤングマガジン』にて2018年から連載中です。 花沢作品とあって、リアルと非日常が絶妙に絡み合う世界観と、ときにシュールな笑いも提供してくれるクセの強いキャラクターたちが魅力。 残念な雰囲気すら漂うニートな下忍が主人公というのも花沢作品ならでは。彼がどんな忍務をこなすのか、序盤から惹きつけられます。

大戦後、GHQによって日本国内で暗躍していた忍者組織は解体させられ、忍者は滅んだかに見えました。しかし忍者は生き残り、官民問わず日常生活のあらゆる場所に潜んでは人知れず忍務を遂行していたのです。その数、実に20万人。 雲隠一族の末裔の少年・雲隠九郎(くもかくれくろう)は、仕事にあぶれることも多い下忍の1人です。ボロアパートで仕事もなく暇を持て余す九郎のもとにくだったのは、高校潜入の忍務でした。

アパートで体術の練習をしては暇を嘆く九郎に斡旋された忍務は講談高校潜入。中忍の加藤から届けられた荷物には、高校の制服とともにパーカーも同梱されています。 一方その頃、忍者に会いたい外国人が、男性の局部を切り落とす通り魔事件を起こしていました。高校の転入試験を控えた九郎に、通り魔を殺さず捕えろという任務が追加されることに。 まだ九郎がアパートから1歩も出ていない……。実力は謎ですが本格的な戦闘シーンが待ち遠しいです！

九郎は知り合った高校生を使って、標的の情報収集をします。一方、通り魔は佐々魔(ささま)という忍者と対戦になるも銃で佐々魔を撃退。 九郎は支給されたパーカー「摩利支天」の性能もチェックしていました。パーカーは迷彩装備であり、衝撃吸収機能もついていることが判明。2巻も九郎はアパートを出なかった……。 2巻では中忍・加藤が九郎に最新式の摩利支天が支給されたことを訝しむ描写もあり、伏線となりそうです。

ついに九郎始動となる3巻。通り魔捕縛は九郎以外にも複数の下忍に通達されており、現場は下忍たちによる手柄の奪い合いとなります。次の仕事のために手柄が必要という設定のリアルさが面白いです！ 九郎は冷静な対応とパーカーを駆使し、拳で通り魔を制圧。そんな九郎の前に下忍の蜂谷紫音(はちやしおん)が現れます。彼は編入試験を合格するための方法と、高校で待っていることを九郎に伝えるのでした。 すでに高校には下忍が忍び込んでいるようです。

なんとか合格した九郎は、登校初日に先に潜入していた蜂谷と日比奇跡(ひびみらくる)、女性忍者・鈴木と合流。しかしその様子を「エンコー(厚生労働省援護工作二課)」に監視されていました。 エンコーは組織「UN(アンダーニンジャ)」とつながりがある様子。ちなみに九郎たちの組織は「NIN(忍)」で両者は敵対関係です。 4巻では九郎が雲隠一族最強の忍者・雲隠虹郎からすべての忍術を継承した、虹郎のクローンと言われるほどの忍者だったことが判明します。

九郎は学校に潜むUNのリーダー格の主事(用務員)とタイマン勝負へ。この戦いのなかで、NINが所持する人工衛星レーザー兵器「遁(とん)」が登場します。遁に捕捉された主事の腕は、刀を振っている途中に蒸発してしまいました。遁もだけど最新技術×忍者っぽい武器がワクワクする！ 加藤が九郎のアパートを怪しんだり、少しズレた学校1の美人の山田が描かれたりするなか、忍者が何者かに殺される事件が勃発します。

忍者殺害の実行犯がUNの忍者・猿田だと判明。もともとNINの忍者だった彼は、抜け忍となりUNに寝返っていたのです。講談高校に潜入する猿田を、鈴木と加藤、そして加藤の部下の鬼首(おにこうべ)が迎え撃ちます。 その頃、九郎と日々はヤンキー校への殴り込みに参加していました。九郎は同行する校内1の美人・山田こそがUNの戦闘員だと考えていたのです。 日常パート要員だと思っていた山田さんがまさかの！？衝撃の展開です。

猿田は次々と生徒や教師を殺していきます。NIN勢は「摩利支天」で姿を消した猿田に苦戦。鈴木は片足を切断されていまいます。 猿田の本当の目的は、NINの七人衆のひとり「多羅」の孫である蜂谷の殺害だったことが判明。蜂谷も九郎同様すごい血を引いていたんですね。蜂谷は猿田に対して、遁に捕捉されていると警告します。 一方、他校の屋上では九郎と日々が戦闘準備中。ついに山田が姿を現します。

手練の山田に苦戦する九郎は刀を手にしますが、山田に倒され死亡。えっ、主人公……。 鈴木はなんとか地下に脱出、猿田は遁で学校ごと消されます。一方、NINは忍者20万人分のデータが入っている遁への侵入をUNに許してしまう大失態。幹部たちは遁を破壊して、本格的にUNとの臨戦体制を整え始めます。 アパートでは亡き九郎の部屋に、十二郎(じゅうにろう)、十一(といち)、十郎(じゅうろう)と彼の兄弟たちがワラワラと現れるのでした。

NINは、攻撃衛星・遁を失い、個人情報リストをUN側に奪われ、劣勢に立たされます。形勢逆転するために、十郎たち若手忍者をデビューさせて、世間を味方に付けようと画策するのでした。 一方そのころ、加藤は講談高校での事件の責任を負わされることになってしまいます。忍法会議の議決の結果、加藤は死刑を宣告されます。そして、処刑番組「おっさんといっしょ」へ強制的に出演させられることになります。 そんな中、加藤はともに処刑される予定だった下忍たちと協力して、処刑忍者を倒すのでした。しかし、殺すおっさんこと雲隠虹郎があらわれて......。

加藤と、雲隠兄弟最強の男・雲隠虹郎との戦いが続いていました。加藤は、佐々魔から受け取っていたUN製の男根型破壊兵器を利用して、見事虹郎に勝利します。そして加藤は、処刑施設ごと兵器で破壊して、共闘していた五十嵐とその場から逃走するのでした。 NINは、取り逃がしてしまった加藤と五十嵐の抹殺を、鈴木や十郎、アレクセイなどに命じます。五十嵐は、過去にNINから汁忍者として扱われたことに恨みを持っていました。五十嵐は、NINへの復讐の機会を狙って、練魔区内で姿をひそめていましたが......。

五十嵐は、NINへの復讐に燃えていましたが、それが裏目に出ます。五十嵐は、鈴木の陽動作戦にひっかかり、NINのエゴ田のアジトへ潜入してしまいます。アジトには、五十嵐を始末するための準備がなされていたからです。 しかし、五十嵐はそれに気が付いていない為、アジト内の非常階段で透明して、奇襲の機会を伺っていたのです。そこへ五十嵐討伐のためにアジトへ向かっていた十郎たちは、五十嵐に襲われてしまいます。しかし五十嵐は、竜虎のマーキングや十郎のウソで、すぐ降参するのでした。 十郎たちはその様子を見て一安心しますが、背後に透明化した加藤が待ち構えていて......。

加藤は、五十嵐が十郎たちに降参させられている時も、NINのアジトに姿をひそめていました。加藤は、十郎たちが油断した隙に、一瞬にしてアジトを制圧します。そして加藤は、NINに洗脳されている忍者をあぶりだすために、忍歌斉唱を強要するのでした。 その後、加藤は過去にNINの汁忍者であったことをみんなに打ち明けます。さらに、架空の存在とされていた果心居士が、全ての元凶であると訴えます。さらに、加藤は、果心居士がNINとUNが争いを起こすよう洗脳しているという説を唱えたのです。 加藤はこの状況を打破するため、NINとUNの共闘を提案して......。

本作の主人公。忍者組織・NINに所属している。忍者界でその名を知らない者はいない名家・雲隠家に生まれるが、家に引きこもるニートのような生活を送っている下忍。 雲隠兄弟で最強と称賛される雲隠虹郎が持つ、忍術の全てを受け継いだクローンでもある。楊紀伊学園の屋上でUNの山田との戦いに敗れ、死亡してしまう。

以前は忍者組織NINに所属していた中忍のキャリア忍者で、雲隠九郎の上司的な立ち位置だった。とある目的があり、NINを裏切るような形で組織を脱退している。そのため、NINのメンバーからは反感を買っている。冷静沈着な判断で、作中ではいくつもの修羅場をくぐり抜ける。 のちに、NINの最下層に位置する汁忍者だったことを明かしている。

「007」シリーズのスパイ道具に通じる、最新鋭の忍者装備が面白い！組織のトップとか全容とか、8巻まで読んでも全然わからないけど、そのへんは実際の下忍たちも知らされていないっぽいので、タイトル的にもよくわからないまま楽しむのが正解かもしれないです。 8巻を読んだら今後がまったく予想できなくなりました。それにしても忍者アクションとそれ以外のゆるっとしたシーンとの緩急がすごい。ゆるいシーンに伏線が隠されていることもあって何度読んでも飽きません。

『アンダーニンジャ』最新刊は12巻です。 12巻では、NINを裏切ったと思われた加藤の真の目的が明かされます。加藤は、NINのトップ・果心居士が最大の元凶だと語り、NINとUNの下忍たちを共闘させようとするのでした。

調査の結果、2023年9月現在、漫画『アンダーニンジャ』を今すぐ全巻無料で読む方法はありませんでした。 電子書籍サービスでは、コミックシーモアのほか複数のサイトで配信されています。 コミックシーモアでは、新規会員登録時にどの作品にも使える70％オフクーポンが配布されており、このクーポンを利用することで『アンダーニンジャ』もお得に読むことができます。

現代に生きる忍者を描く『アンダーニンジャ』。ネタバレを解説してきましたが、絶妙なシュールさやアクションの迫力は本編を読んでこそ。アニメ化決定の話題作として、ぜひ抑えておきたいタイトルです！