映画『マインクラフト』は炎上した?ポリコレ・再現度は本当にひどいのか
世界中で大人気のゲーム「マインクラフト」が実写映画が2025年のゴールデンウィークに公開されます! ジャック・ブラックやジェイソン・モモアなど人気のキャストが集結した本作ですが、その前評判は賛否両論の様子。 この記事では実写映画「マインクラフト」のキャストやあらすじ、前評判を紹介します。
映画「マインクラフト」の公開日はいつ?
実写とCGIをかけ合わせてゲーム「マインクラフト(通称:マイクラ)」の世界が描かれる本作。予告編や公式の説明を見ると、ゲームの世界に迷い込んだ登場人物たちが、家に帰ろうと奮闘する冒険がくり広げられるようです。 アニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023年)でクッパの声を演じるなど、ゲーム原作映画への出演でも高評価を受けたジャック・ブラックや、「アクアマン」シリーズなどで人気のジェイソン・モモアなどが出演しています。
映画「マインクラフト」のあらすじ
様々な問題を抱えるギャレット(ジェイソン・モモア)、ヘンリー(セバスチャン・ユージーン・ハンセン)、ナタリー(エマ・マイヤーズ)、ドーン(ダニエル・ブルックス)のはみ出し者4人。あるとき彼らは、謎のポータルを通って不思議な世界「オーバーワールド」にやってきてしまいます。 そこは草木や石、動物などがすべてブロックで作られた奇妙な世界。そこで彼らの前に現れたのは、スティーブ(ジャック・ブラック)と名乗る中年男性でした。 スティーブによると、この世界では想像したものはなんでも作り出せるとのこと。4人は家に帰るため、想像力を働かせて冒険をくり広げていきます。
映画「マインクラフト」の前評判がひどい?
キャスティングがポリコレすぎて炎上?
「マインクラフト」の実写映画は、キャスティングがポリティカル・コレクトネスに配慮しすぎていると批判されています。さらにピンクの羊も多様性を象徴しているのではという声もあがりました。 しかしピンクの羊は実際にゲームにも登場するキャラクターです。またメインキャストを見てみると、白人俳優が3人、黒人俳優が1人、ネイティブハワイアンの血を引く俳優が1人と、とくに問題視するような偏りがあるようには思えません。 ゲームのキャラクターはドット絵風ですが、ストーリーを考えると彼らはゲーム内の住人ではないので、どんな姿をしていても映画オリジナルとして受け止めることもできるのではないでしょうか。
実写化の再現度がひどいと炎上?
「マインクラフト」の実写映画化は2014年に第一報が発表されたときから、ファンからは期待と不安の入り混じった声があがっていました。そして2024年、予告編第1弾が公開されると、批判の声が殺到。 その多くは、原作ゲームからの再現度に関するものです。映画では、ゲームの通常舞台である「オーバーワールド」に実写の人間が登場したことで、「なぜゲームと同じ四角いキャラクターではないのか」、「マリオのように全部アニメーションにしたほうが良かったのではないか」という声が多くあがりました。 「マインクラフト」は過去にNetflixでアニメシリーズが配信されていたこともあり、映画でもその世界観を踏襲したほうが良かったのでは、という意見もあります。
ゲーム愛が感じられるかが評価のカギに
原作がある映画作品、とくにマンガやゲームなど、そのビジュアルがすでに確立されている作品は、制作者の原作に対する「愛」が重要です。原作を深く理解し、それを壊さずに多くの人に訴えかけるストーリーを語ることができるか、それが大きなポイントになります。 映画「マインクラフト」がこれまで成功したゲーム原作映画と大きく違うのは、原作ゲームにはっきりとしたストーリー性やキャラクター性がないことです。 そのためゲーム同様に「なんでもあり」ではありますが、それこそがこれまで製作が難航してきた理由でもあるのではないでしょうか。 予告編第2弾では、ピンクの羊や水色の服を着たスティーブ、焼き鳥製造機、エンダーパールなど、ゲームの要素が細かく再現されているのがわかり、期待する声も大きくなってきています。
映画「マインクラフト」のキャスト
スティーブ役/ジャック・ブラック
水色の服を着たスティーブは、幼いころに採掘場を掘りつづけていたところ、謎のポータルをとおって「オーバーワールド」にやってきた人物です。ゲームではデフォルトスキンとして登場し、プレイヤーは最初にこの姿になります。 スティーブを演じるのは、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のクッパ役や「ジュマンジ」シリーズなどへの出演で知られるジャック・ブラックです。
ギャレット役/ジェイソン・モモア
ギャレットは、1989年に「最強ゲーマー」となった男性で、現実世界ではなにか問題を抱えている様子。ほかの3人とともに、理由もわからず「オーバーワールド」に転送されてしまい、スティーブの助けを借りつつ冒険をくり広げます。 ギャレットを演じるのは、「アクアマン」シリーズや『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023年)などへの出演で知られるジェイソン・モモアです。
ナタリー役/エマ・マイヤーズ
ギャレットや弟のヘンリーらとともに「オーバーワールド」へやってきてしまったナタリー。スティーブと出会った際にはあまり良い第一印象を持たなかったようで、「この人、無理かも」と言っています。 ナタリーを演じるのは、Netflixシリーズ『ウェンズデー』(2022年〜)で主人公の親友となるイーニッドを演じて大ブレイクしたエマ・マイヤーズです。
ドーン役/ダニエル・ブルックス
ドーンもまた、ギャレットたちとともに「オーバーワールド」に迷い込んでしまいます。予告編では、ピンクの羊を見て困惑しています。 演じるのは、Netflixシリーズ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(2013年〜2019年)で注目を集めたダニエル・ブルックス。『ピースメイカー』(2022年)や映画『カラーパープル』(2023年)などへの出演でも知られています。
ジェニファー・クーリッジ
1990年代から2000年代初頭に「アメリカン・パイ」シリーズや「キューティー・ブロンド」シリーズで人気を博したジェニファー・クーリッジも、映画「マインクラフト」に出演します。 2024年12月現在、彼女の役柄は発表されておらず、その一風変わった魅力で映画を盛り上げてくれるのではないでしょうか。
映画「マインクラフト」の監督はジャレッド・ヘス
映画「マインクラフト」の家督は、『ナポレオン・ダイナマイト』(2004年)や『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(2006年)などで知られるジャレッド・ヘスです。 コメディを得意とするヘスがメガホンをとるということで、「マインクラフト」もかなりコメディ色強めの作品になるのではないかと期待されています。
映画「マインクラフト」はひどいのか?評価をまとめました
前評判から良くも悪くも世界の注目を集めている映画「マインクラフト」。大人気ゲームの実写映画化ということで、期待が大きいぶん厳しい目も向けられているようです。 映画「マインクラフト」は、2025年のゴールデンウィークに日本公開予定です。