【ネタバレ】映画『邪悪なるもの』の結末が胸糞悪すぎる…… 容赦のないグロ描写が冴えるホラーのあらすじを解説
![『邪悪なるもの』(2025年)](https://images.ciatr.jp/2025/01/w_1000/8slVugZqaEm2cuHo265Ca1Vi5iNvMtDj9khkIbLh.jpg)
『テリファイド』(2017年)で注目を集めたアルゼンチン出身の鬼才、デミアン・ルグナ監督最新作『邪悪なるもの』が、2025年1月31日に公開されます。 2023年シッチェス・カタロニア国際映画祭で、ラテンアメリカ作品として初めて最優秀長編映画賞を受賞した本作。 この記事では、気になる『邪悪なるもの』のあらすじ、キャストを紹介します。
映画『邪悪なるもの』のあらすじ
公開日 | 2025年1月31日 |
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メインキャスト | エセキエル・ロドリゲス , デミアン・サロモン , シルビナ・サバテール , エミリオ・ボダノビッチ |
監督 | デミアン・ルグナ |
悪魔に魂を乗っ取られ、体が腐敗していく「悪魔憑き」が人々を脅かす世界。悪魔憑きは処理人によって適切に処理されなければならず、古くから伝わる7つのルールを破ると、悪魔の力が伝染病のように広まって世界は終わりを迎えると伝えられていました。 ある日、ペドロ(エセキエル・ロドリゲス)とジミー(デミアン・サロモン)の兄弟は、村外れで変死体を発見し、さらに近隣住民が悪魔憑きを隠していることを知ります。 兄弟は7つのルールに従って対処しようとしますが、伝承を信じない人々によってタブーが犯され、周囲は悪魔憑きで溢れかえってしまいます。 家族を守るべく、兄弟は姿の見えない悪がはびこるアルゼンチンをさまよいますが……。
【ネタバレ】映画『邪悪なるもの』の結末までのあらすじ
【起】村外れで発見された「悪魔憑き」
車で森の近くを走っていたペドロ(エセキエル・ロドリゲス)とジミー(デミアン・サロモン)の兄弟は銃声を聞き、森の中で男の変死体を発見します。死んだ男は近くの小屋に向かっていたと知り、2人はその小屋を訪れることに。 そこに住むマリア(イザベル・キンテロス)は、兄弟に悪魔に憑かれた息子のウリエルを見せます。ペドロたちが見た死体は、「クリーナー」と呼ばれる悪魔祓いのプロだったのです。 その後、付近の大地主ルイズ(ルイス・ジエンブロスキー)に相談し、3人はウリエルを遠くまで連れて行くことにします。ウリエルを荷台に乗せて車を走らせますが、途中でウリエルがいなくなったのに気づき、これで問題は解決したとそれぞれ家に帰りました。
【承】広がっていく悪魔の脅威
翌朝、ルイズは悪魔に憑かれたヤギを撃ち殺し、妻に斧で殺されてしまいます。その後、ルイズの妻は自分の顔面に何度も斧を突き刺し、自殺しました。 ルイズ一家が死んだと知ったペドロとジミーは街を出ることに。ペドロは元妻のサブリナ(ビルヒニア・ガラファロー)、ジミーは母親のもとへ、一緒に逃げようと伝えに行きます。ペドロは「悪魔のいる家からなにも持ち出してはいけない」というルールを思い出し、自分の服を脱いで燃やし始めました。元夫の気が狂ったような行動に、サブリナは一緒に避難することを拒否。 ペドロは子どもたちを連れて行こうとしますが、彼の服に残ったウリエルの体液を舐めた犬が娘に襲いかかります。サブリナの夫レオナルド(フレデリコ・リス)が犬を銃で撃ち娘を助けますが、そのせいで悪魔に憑かれた彼は、サブリナを車で轢き殺しました。
【転】悪魔を退治する方法
子どもたちを連れてレオナルドの家から離れたペドロは、母を連れたジミーと合流します。彼らはジミーの知り合いで、悪魔と対峙したことがあるというミルタ(シルヴィナ・サバデル)のもとへ向かうことに。 無事にミルタの家にたどり着いたペドロたちでしたが、夜になると死んだはずのサブリナが息子のサンティーノを連れ去っていきます。ミルタは自閉症のジェイミーを見て、彼も悪魔に取り憑かれているが、自閉症のおかげでまだ助かっているようだと言います。 ミルタはかつて夫と教会を運営していましたが、悪魔憑きの話を信じず、大変な目にあったと語ります。そしてそのとき「クリーナー」たちに、ある道具を使って悪の根源を破壊する方法を教えてもらったと言います。 ペドロとミルタは今回の騒動の根源と思われるウリエルの死体を探すため、ジミーはサブリナとサンティーノを探すため、分かれて行動することにします。
【結末】ペドロたちを待ち受ける最悪のラストとは
ジミーはサブリナを発見しますが、サンティーノはすでに殺されていました。ジミーは覚悟を決めてサブリナに車をぶつけます。 ウリエルの死体を探すため、近くの学校にやって来たペドロとミルタ。2人はステージの下に隠れていたウリエルを見つけ、ミルタが悪魔退治の準備をする間、ペドロが彼を引っ張り出そうとします。しかしウリエルは殺してほしいと懇願し、ペドロは隣の部屋に斧を取りに行くことに。 しかしそれは悪魔の嘘で、ペドロが離れた隙にミルタは殺され、悪魔退治の道具は壊されてしまいました。ペドロはウリエルを殴り殺しますが、その体から悪魔の子が生み出され、彼を嘲笑して去っていきます。 家に戻ったペドロはジェイミーにアイスを食べさせます。ジェイミーがひどく咳き込むので、喉につかえた物を引っ張り出すと、それは母の髪の毛や彼女が身につけていたネックレスでした。ペドロは息子が母を食い殺したことに耐えられず、外に飛び出して泣き出します。
映画『邪悪なるもの』の感想・評価
![邪悪なるもの](https://images.ciatr.jp/2025/01/w_640/vQNqX9Rt9S8U1TL0HoWdzx55N6o8wkZYnm6mH2oQ.jpg)
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7つのルールが面倒くさすぎて、もはや無理ゲーでは。CG使わなくてもこんなに雰囲気だけで怖くなるんだと感心したし、グロ描写が容赦なくて最高でした。
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悪魔憑きの症状や発症がランダム過ぎて予測できない!迷いの一切ないバイオレンスもシュールで、救いのない話なのに笑って楽しめる。
デミアン・ラグナ監督の前作『テリファイド』
『邪悪なるもの』の監督、デミアン・ルグナの前作『テリファイド』(2017年)は、世界中のファンタスティック映画祭で絶賛され、ギレルモ・デル・トロが製作総指揮でハリウッドリメイクも決定した秀作です。 ブエノスアイレスの住宅街で、ショッキングな怪奇現象が続発。ある警察官が、パラノーマル現象を研究するチームとともに捜査に乗り出しますが、悪意に満ちた悪霊が彼らに襲いかかる、というオカルト・ホラーです。 日本では2019年に『未体験ゾーンの映画たち』で上映され、好評を博しました。
映画『邪悪なるもの』の絶望のラストをネタバレ解説しました
得体の知れない「悪魔憑き」に、恐怖と絶望のどん底に突き落とされる兄弟を描く『邪悪なるもの』。世界が注目する新進気鋭の映画監督、デミアン・ルグナによる衝撃的な映像に恐れ慄くこと間違いなし! 『邪悪なるもの』は、2025年1月31日公開です。