「ガンダム ジークアクス」シャアはどこに消えた？赤いガンダムとララァとの関係まで解説【Gundam GQuuuuuuX】

その意外過ぎる展開で世間を大きく賑わせている、映画『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning』。 この記事ではそんな映画版「ジークアクス」に登場した、シャア・アズナブルについて徹底解説！もちろん、4月8日から放送されたアニメ版での登場シーンについても触れています。 初代ガンダム版のシャアとは違うのか、赤いガンダムやララァとどんな関係があるのか……。気になるポイントをしっかり紹介＆考察していきましょう！ ※この記事は映画版「ジークアクス」の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『機動戦士ガンダム』でのシャアは主人公であるアムロのライバル的存在であり、いわゆる悪役キャラ。しかし「ジークアクス」ではなぜか彼はアムロのガンダムに乗っています。 新規ファンにはピンとこないかもしれませんが、これはシリーズファンにとっては驚くべき展開。別世界線で活躍するシャアが見られると、映画公開の時点で期待の声が多くあがっていました。 また、X(旧Twitter)で「シャアの素顔」がトレンド入りしたのも気になるところ。シャアがイケメンなのはシリーズファンにとっては周知の事実ですが、「ジークアクス」ではまだ仮面をつけた姿しか描かれていないため、本作がきっかけで過去作をチェックして驚いた人も多いようです。 「ジークアクス」の美麗かつ今風な作画でシャアの素顔が描かれるときは来るのか……それも楽しみなポイントのひとつですね！

4月8日に放送開始された「ジークアクス」の一部を、劇場公開用に再構築した『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning』。本作の前半では、なんと『機動戦士ガンダム』を踏襲したストーリーが展開。この部分にシャアが登場し、ガンダムファンのあいだで大きな話題となりました。 後半では「ジークアクス」の主人公アマテ・ユズリハが登場し、彼女を中心に物語が進んでいきます。アマテはジークアクスに乗り、非合法のモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に参加することになるのでした。

映画版「ジークアクス」に登場したシャア・アズナブル。「赤い彗星」という異名で恐れられる、ジオン軍のエースパイロットです。彼は『機動戦士ガンダム』のライバルキャラとして知られていますが、「ジークアクス」版のシャアはその人物とは別人、別の世界線のシャアだと考えられています。 なぜなら、映画版「ジークアクス」に描かれた物語が、『機動戦士ガンダム』とは全く違う展開を見せたからです。本来はアムロ・レイがガンダムに乗り連邦が勝利するはずですが、なんと「ジークアクス」ではシャアがガンダムに搭乗。赤いガンダムで戦場を駆け抜け、ジオンを勝利に導いてしまうのです。 おそらく「ジークアクス」の世界は、ガンダムシリーズの正史とは別の世界線。「『機動戦士ガンダム』でジオンが勝ったら」というIFルートを描いている可能性が高いと思われます。

映画版「ジークアクス」において、シャアは「ゼクノヴァ」と呼ばれる謎の発光現象に巻き込まれ行方不明に。作中にはアマテとシュウジがゼクノヴァを介して会話するシーンがあったため、「シャアも誰かと交信し、その人物に呼ばれて転移したのでは？」と噂されています。 その人物の有力候補として考えられているのがララァ・スンです。彼女は『機動戦士ガンダム』のヒロイン的存在で、シャアの人生に大きな影響を与えています。映画版「ジークアクス」には未登場ですが、何かしらの形で物語に関わるはずと予想されており、それがこの説へと繋がっているようです。 また、ゼクノヴァにはニュータイプの脳波を利用する、「サイコミュ」というシステムが関わっています。『機動戦士ガンダム』でララァが乗っていたエルメスはサイコミュ搭載機。これを通して2人が交信したのだとすれば、シャアはララァがいる『機動戦士ガンダム』の世界に転移したのかもしれません。

映画版「ジークアクス」の後半に登場するシュウジ・イトウ。青い髪が印象的な謎多き青年で、なんと彼はシャアと共に消えたはずの「赤いガンダム」に搭乗しているのです。その詳細は不明なままですが、この謎に関わるであろう重大なヒントが存在します。 それがシュウジの隠れ家にあったスペースランチです。こちらは連邦が使っていたとされる脱出艇の1種。「ジークアクス」の世界には『機動戦士ガンダム』の様々なキャラやアイテムが登場していますが、どれもデザインが練り直されています。しかし、このスペースランチだけは、ほぼ元のまま。 つまり、「シュウジは『機動戦士ガンダム』の世界線からやって来た」可能性があるのです。前述した通りシャアが『機動戦士ガンダム』の世界に行ったのなら、2人はそこで出会った可能性が大。シャアは「ジークアクス」世界でやり残したことがあり、それと共に赤いガンダムを託したのかもしれません。

『機動戦士ガンダム』のシャアは、シロッコから「ニュータイプのなりそこない」と言われる場面もあり、また自分でも自身のニュータイプとしての資質に自信を持ちきれずにいました。 しかしその一方、「ジークアクス」でのシャアは、まだ登場場面は少ないながら、堂々たるニュータイプとしての姿を見せています。実際にジオンを勝利に導いている通り、名実ともに『機動戦士ガンダム』の彼よりも優れた、強い存在だといえるでしょう。 ガンダムに乗っている描写からも、『機動戦士ガンダム』でいえばアムロ、つまり主人公になったシャアが、「ジークアクス」の彼なのだともいえるのかもしれません。

シャアを語る上では欠かせない存在であるララァですが、「ジークアクス」には現時点では登場しません。これについては、ファンのあいだで「ジークアクスのシャアに彼女は必要ないのでは？」という考察もされています。 というのも、『機動戦士ガンダム』でアムロがララァに強く惹かれたのは、彼女が自身を導いてくれる、「母になってくれるかもしれなかった女性」だったから。つまり、自信をなくし迷っていたからこそ、道しるべとなる存在を求めていたということです。 しかし、「ジークアクス」の自信に満ちたシャアは、そんな存在など必要としていないようにも見えます。だからララァは登場しないのか、それとも別の形で出てくるのか……。今後の展開が待たれます。

「ジークアクス」でシャアを池田秀一が演じていないことについて、その理由は公式から発表されていません。 ただ、「ジークアクス」のシャアは『機動戦士ガンダム』のシャアとは別人。その差別化をはっきりとさせるためにも、声優交代は必要だったのではないでしょうか。また、池田秀一の75歳という年齢を考えてみれば、シャアを演じるのには若い声優を……という現実的な判断もあったのかもしれません。

映画版「ジークアクス」でシャアを演じたのは新祐樹。2014年に『ハイキュー!!』でテレビアニメ初出演を果たした、期待の若手声優です。 2021年には人気作『東京リベンジャーズ』の主人公・花垣武道役に抜擢され、テレビアニメ初主演を達成。その後も活躍を続け、近年も『天国大魔境』のタカや『怪獣8号』の古橋伊春など、数多くの人気キャラを担当しています。 細かい感情表現を得意としており、高い演技力の持ち主としても知られている新。シャアという超有名キャラを演じるのはかなりのプレッシャーのはずですが、ただ単に池田秀一に寄せるだけでなく、独自の解釈が垣間見える演技を見せていました。

アニメ「ジークアクス」の1話ではまだシャアは登場していませんが、予告にその後ろ姿が映っており、2話以降で活躍すると思われます。 映画通りにいけば、シャアは突然消えて行方不明の状態になってしまうわけですが、当然、そのままで終わるはずがありません。IF展開のことも含め、「ジークアクス」世界の大きな謎を解くための鍵的な存在となっていくのではないでしょうか。 ファンとしては、今後派手な戦闘シーンが描かれるのも期待したいところです。

映画版「ジークアクス」にまさかの登場を果たし、ガンダムファンから熱い注目を浴びているシャア・アズナブル。 テレビアニメ版「ジークアクス」では、いったいどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。消えたシャアの行方やシュウジとの関係性など、その詳細が明かされることに期待しましょう！