2017年10月4日更新

機動戦士ガンダムシリーズ年表まとめ【入門編】

富野由悠季監督でお馴染み、今なお老若男女に親しまれている『ガンダム』シリーズ。一見、各作品が独立しているように見えますがその実、話が続いているものもあります。アムロとシャアがいるU.C.歴のある作品をファーストガンダムシリーズと言いますが今回はその歴史について紹介します。

ガンダムの世界観とは?

モビルスーツ

地球連邦に比べて国力が圧倒的に不足していたジオン公国が開発したものが、レーダーを使用不能にするミノフスキー粒子と人型機動兵器「モビルスーツ」のザクです。レーダーを使用不能にしたことで肉眼による戦闘を強制し、18mという人間には太刀打ち出来ない大きさ、なおかつ戦艦には小さすぎて当てられないというザクは、戦況を左右する鍵となりました。

危機感を感じた地球連邦がモビルスーツ、ザクへの対抗策を考えぬいた結果生まれたのがガンダムです。捕獲したモビルスーツを研究して開発したガンダムは、ザクを圧倒する性能を持っていました。ザクの弾丸をものともしないガンダムの性能に手応えを得た連邦軍は普及用ガンダム、ジムも開発します。

地球連邦軍とジオン公国軍

地球連邦軍とは全人類の統一政府である地球連邦において治安維持を担う武装集団です。かつては宇宙唯一の武装勢力でした。地球と宇宙に点在する全てのスペースコロニーを勢力下においている官僚組織です。

ジオン公国軍の成り立ちに関してはかつて地球の人口爆発によってスペースコロニーへの移住計画が決行され、貧困層や移民層は宇宙に移住しました。官僚や富裕層は地球に留まり、危険な宇宙に行こうとしなかったことからスペースコロニーは長らく地球に反感を抱いていました。

長い間、地球からの重税に苦しんていたサイド3のスペースコロニー群はジオン共和国として独立を宣言します。これに対して連邦政府は制裁として経済封鎖を行いました。この制裁が皮肉にもジオンの技術力を飛躍的に上げてしまう結果となり、ジオン公国は軍を組織し、地球連邦に宣戦布告することとなります。

『機動戦士ガンダム』

ガンダムの時系列を考える上で重要なのがタイトルに”機動戦士”とついていれば富野原作のファーストシリーズに加えられるということです。例外として『機動戦士ガンダムSEED』などがありますが、基本的には機動戦士とついていればファーストガンダムの時系列と見て大丈夫です。『機動戦士ガンダム』、いわゆるファーストガンダムと言われるこちらではみんなおなじみのアムロ・レイやシャア・アズナブルが初登場する作品です。U.C.(宇宙世紀)0079~0080の間の一年戦争にまつわる出来事を描いた作品です。

一年戦争

ガンダム開発コロニーにて開発関係者だった父と住んでいたアムロ・レイはある日、ガンダム襲撃を目論んだジオン軍の攻撃に巻き込まれてしまいます。命の危機に瀕したアムロはガンダムに乗り込んで見事、ジオン軍のザクを撃退しました。これによってアムロ・レイは戦火に身を投じることになります。

ジオン軍のエースパイロット、シャア・アズナブルと出会い、戦ったり、コロニー防衛戦に参加したり、一旦地球に降りたりと激戦を潜り抜けたアムロの実力はエースパイロットとして広く知られるようになりました。アムロの活躍もあって状況が好転しつつあった地球連邦軍はついにガンダムの量産型を開発。これによって劣勢だった連邦側の巻き返しが始まります。

ジオン公国軍のトップ、ザビ家の長であるデギン・ソド・ザビは連邦側との講和会談を狙います。しかし、ザビ家にはすでに亀裂が走っており、会談によって戦争が集結する直前、ザビ家の長男ギレン・ザビが超兵器によって会談を消し飛ばしてしまします。

これによって連邦上層部が壊滅し、双方が混乱に陥ります。しかし連邦軍はジオン公国の重要拠点であるソロモンをついに攻略。これによってようやくジオンの心臓部サイド3への最後の防衛線、ア・バオア・クーに攻めこむことができるように。ア・バオア・クーにて始まった総力戦の最中、ザビ家の長女キシリアは兄ギレンを暗殺します。加えてキシリアもシャアによって暗殺。シャアの狙いは父を殺したザビ家への復讐でした。

リーダーを失ったジオン公国軍は連邦側に投降。ようやく地球連邦とジオン公国は講和を結び、俗に言う一年戦争は終結しました。

『機動戦士Ζガンダム』

U.C.0087~0088の間の出来事を描いた作品です。宇宙世紀史上最強のニュータイプ、カミーユ・ビダンが主人公で『機動戦士ZZガンダム』にも続投します。前作の主人公、アムロ・レイやサングラスをかけたノースリーブの男、クワトロ・バジーナも出演している、ファーストの正統続編です。

一年戦争の集結から7年の時が流れた宇宙が舞台の作品。ジオン公国軍に勝利した地球連邦は増長しコロニーへの圧力を強めていました。ジオン軍の残党狩りを目的とした強権的制裁部隊、ティターンズが結成。そこから地球連邦内派閥のエゥーゴとティターンズの争い、グリプス戦役が始まります。

グリプス戦役

ガンダムを再設計するのを目的としたGPシリーズ。その試作型二号機な核バズーカ搭載のサイサリスがジオン公国軍残党に奪取されてしまいます。事態は残党によって地球にコロニーが落とされるまでに深刻化。これを重く見た連邦軍はジオン公国軍残党狩りを目的としたエリート部隊”ティターンズ”を結成。ジオン残党殲滅派という過激派も台頭します。

地球生まれのエリートを集めた部隊”ティターンズ”でしたが彼らの選民思想と横暴は目を覆うものでした。私刑、暴行が当たり前の彼らに反旗を翻すのを目的としたのが”エゥーゴ”。連邦内の反ティターンズと連邦外のジオン派が手を組んだものです。

ティターンズもはガンダム伝説を利用しようとガンダムMk-IIを開発しました。ですがこのガンダムもエゥーゴに強奪されました。犯人は真っ赤な機体に乗るノースリーブの指揮官、クワトロ・バジーナ。この事件に半ば成り行きで加担した少年カミーユ・ビダン。彼のニュータイプとしての能力はこれを機に覚醒します。

カミーユとMk-Ⅱの活躍もありティターンズを戦っていたエゥーゴですがエゥーゴの指導者ブレックス准将が暗殺。跡を継いだのはクワトロ・バジーナです。ティターンズと交戦しつつ、エゥーゴはティターンズの親玉、ダカール連邦議会掌握作戦を決行します。

アムロ・レイがガンダムに搭乗して参戦したこともありクワトロは議会の壇上に立ち、演説することに成功しました。ここで自ら明かしたクワトロの正体はシャア・アズナブル。彼の糾弾によってティターンズの悪行が白日のもとにさらされ、ティターンズはこのまま敗北するかに見えました。

ですがここで表舞台に現れたのがかつての一年戦争にて木星まで逃げたジオン軍の残党、ハマーンという美女が率いるアクシズです。なりふり構わなくなったティターンズは本末転倒といったばかりにジオン軍残党のアクシズと手を組みます。アクシズによって翻弄される戦局。ついにティターンズはアクシズに掌握されてしまいました。

ティターンズは勝利のためにコロニーをレーザーに改造した兵器の使用に乗り出します。エゥーゴとティターンズ+アクシズの激戦。ニュータイプに覚醒したカミーユ・ビダンの活躍もあって戦いはエゥーゴの勝利に終わります。これによってグリプス戦役は終結。ティターンズは憐れなことに後世では反地球連邦テロ組織と歴史に記されることとなりました。

『機動戦士ZZガンダム』

グリプス戦役終結直後から始まる作品で、初期はコミカルなノリが特徴でしたが次第に重いものに変わっていきます。この作品ではシリーズの顔であるアムロとクワトロ(シャア)は登場しません。敵はハマーン・カーンが率いるネオ・ジオン軍。第一次ネオ・ジオン抗争にジュドー・アーシタを始めとする少年少女が巻き込まれていき、前作の最後で精神崩壊を起こしたカミーユ・ビダンも登場します。

第一次ネオ・ジオン抗争

グリプス戦役に勝利したエゥーゴでしたが消耗著しく、旗艦アーガマを除いて全ての戦力を失っていました。傷を癒やすべく入港したコロニーの名はシャングリラ。ジャンクを売って生計を立てる少年、ジュドー・アーシタが暮らすコロニーでした。

まだ生きていたアクシズによって連邦派内の勢力争いは激化の一途。そんな中、貧乏なジュドーはあのカミーユが乗っていたZガンダムを盗んで売り払うことを計画。ハマーン達との戦いで心に傷を追っていた哀れなシャアはジュドーと運命的な出会いをします。成り行きでアクシズを撃退したジュドーは数奇な運命によってアーガマと行動を共にすることとなります。

戦いの中、投入されるZZガンダム。またも落とされるコロニー。アーガマとアクシズの戦いが一層の激しさを増しますがネオ・ジオンと名を変えたアクシズ内でクーデターが発生。首謀者はグレミー・トト。ハマーン軍とグレミー軍の争いにこれ幸いと乗じたアーガマ軍によってグレミー・トトは死亡。ハマーンもジュドーとの戦いで命を落としました。

連邦の内乱を利用していたアクシズは自分の内ゲバによって敗れたのです。これを”第一次ネオ・ジオン抗争”といいます。

『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』

U.C.0092~0093。前作までの主人公、カミーユとジュドーは登場せず、『ZZガンダム』から四年後が舞台の作品。今作の主人公は再びアムロとシャアです。スペースノイドの弾圧を続ける地球連邦に失望したシャアは地球人類の粛清を決断します。勃発した第二次ネオ・ジオン抗争によって地球に核の冬をもたらすべく、アクシズ落としを敢行するシャアとアムロの最後の戦いが描かれた作品です。

第二次ネオ・ジオン抗争

崩壊したネオ・ジオン軍でしたが、その残党を集め新たにネオ・ジオンを名乗る男が。その正体はグリプス戦役以来、表舞台から姿を消していたシャアです。彼は腐敗した地球連邦を粛清するためにアクシズを巨大隕石にして地球に落とす作戦を行います。これが成功すれば核の冬によって地球は氷河期になること必至。

シャアの計画を阻止するために立ち上がったのが連邦軍の精鋭部隊、”ロンド・ベル”。アムロも参加している部隊です。ロンドベルとネオ・ジオンの衝突、アムロとシャアの間に繰り広げられた激闘の結果、アクシズは地球より離れていき。アムロとシャアは行方しれずになります。

他にも『機動戦士ガンダムUC』や『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』等、アニメ化していなかったりOVA化されていたり、時代が隔絶していても一応はU.C.宇宙内の作品のものがありますがシャアとアムロの物語として連続性の持つアニメは以上となります。

ファーストガンダムは地球連邦を中心とした作品となっています。今回の記事を頭に入れてみると、ダンダムの世界に入門しやすくなるかもしれません。