2020年8月3日更新

アムロ・レイの全て!名言や歴代恋人、死亡説まで「ガンダム」の主人公を徹底解説

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アムロ・レイの名言・年齢・子供・機体について総まとめ!【アムロ・レイ死亡!?】サムネイル

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初期「ガンダム」主人公、アムロ・レイのすべてを知りたい!名言や歴代恋人から死亡説まで徹底紹介【ネタバレ注意】

ガンダムが生まれて40年以上経った今もなお、その人気は衰えることを知りません。そんなガンダムの全ての始まりは、1979年の『機動戦士ガンダム』から。「ファースト」とも呼ばれる本作は、10代の少年が主人公でした。彼こそが、本記事で紹介するアムロ・レイです。 名言の多いことで知られるガンダムシリーズは、当然アムロの名言も豊富。作品を彩る名ゼリフは、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。彼が搭乗してきた歴代の機体や、これまで付き合った恋人なども紹介していきます。 またアムロは、その生死についてはっきりとされていません。今回は彼の死亡説や生存説についても、考察していきたいと思います。 アムロ・レイを知ることこそが、ガンダムを知る最初の一歩。奥深きガンダムの世界は、ここから始まっていくのです。 なお、本記事では最終話までのネタバレを含みますので、読み進める際はご注意ください。

アムロ・レイの生涯!ガンダムとの出会いやシャアとの因縁について解説

アムロとガンダムの出会い

アムロ・レイとガンダムとの出会いは、偶然でした。宇宙世紀0079年、スペースコロニー「サイド7」にジオン公国の軍勢が来襲。敵側のモビルスーツ(MS)、ザクⅡが現れ、住民たちは避難を始めます。アムロもまた、そんな避難住民の中の1人でした。 避難の最中にアムロは偶然にも「V作戦」の極秘ファイルを入手します。そして待機中のガンダムを見つけ、そのまま乗り込んで起動させました。さらに、襲いかかったザクⅡ2機をまたたく間に撃破。15〜16歳の民間人だったアムロの初陣は、歴史上初の実戦でのMS同士の戦いとなりました。 アムロはこの戦いの後、地球連邦軍の戦艦ホワイトベースの乗組員となります。そしてガンダムのパイロットとして、民間人ながら戦いへと駆り出されていくのでした。

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「生きのびたい」戦場からの逃亡

ホワイトベースは地球へと降り立ちます。彼はその間も宿敵シャア・アズナブルと度々交戦するなど、戦いに明け暮れていました。しかし彼は「生き残る」こと以外に戦う理由を見いだせず、思わぬ苦悩にさいなまれます。 そんな中アムロは、ホワイトベースの艦長、ブライト・ノアと度々衝突。自分を戦争の駒のように扱うブライトは、彼をガンダムのパイロットから外そうとさえします。この話を聞いたアムロは、ガンダムのパイロットの地位を奪われることにショックを受け、脱走。船に乗る唯一の存在意義を奪われると思った彼は、戦いから逃げ出したのです。 脱走中、アムロはジオンの軍人、ランバ・ラルと出会います。そして彼との戦いを経て、「勝ちたい」というパイロットとしての新しい意味を見出しました。また連邦軍の先輩リュウ・ホセイの死を経験して、生きる意味を問い始めるようになります。

アムロ、ニュータイプとして覚醒

ホワイトベースへと戻ったアムロは以降、パイロットとして急速に力を付けていきます。ランバ・ラルや黒い三連星といった強敵との死闘を経て、またたく間に成長していったのです。 ジャブローから再び宇宙へと上がった際には、ついにニュータイプへと覚醒。ジオンの艦隊を旗艦ごと壊滅に追いやってしまうなど、すさまじい戦果をあげます。アムロのニュータイプの能力はその後も拡張し続けました。いつしか彼は、敵側から“連邦の白いヤツ”と呼ばれ、恐れられるようになります。 アムロの成長は留まるところを知りませんでした。ついにはガンダムの機体が、彼の超人的な反応速度に追いつかなくなってしまいます。その後連邦軍は、彼の速さに対応できるよう機体を改良。それからのアムロとガンダムは、圧倒的な強さを見せつけるようになります。

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ララァ・スンとの出会いと別れ

ニュータイプとして覚醒したアムロは、中立コロニーで1人の少女と出会います。ララァ・スンという名の彼女は、アムロと同じニュータイプでジオンの兵士。モビルアーマー「エルメス」を駆り、ソロモンの亡霊として恐れられていました。 ニュータイプ同士として引き寄せられたララァは、アムロにとって特別な存在となっていきます。その一方で彼女は自分を見出したシャアを慕っており、シャアも彼女に惹かれていました。 宇宙で敵同士として再会したアムロとララァは、再び共鳴。アムロは彼女との未来のビジョンを見るも、その間にシャアに襲いかかられます。アムロは反撃に打って出ますが、ララァはシャアをかばい、そのまま戦死してしまいました。 こうしてララァは、アムロとシャアの因縁を決定づける存在となります。彼女は、2人の運命を狂わせてしまった“運命の女”となってしまったのです。

忘れられた英雄

シャアとの激戦を経た後、一年戦争を生き延びたアムロは連邦軍のヒーローと讃えられます。連日多くの取材陣が押し寄せては、ニュータイプについて彼に取材していました。しかし話が難解だったこともあり、彼は少しずつ人々の間から忘れ去られていきます。 大尉に昇進したアムロは、北アメリカの基地で勤務していました。アムロは連邦のニュータイプ危険視思想によって、事実上の軟禁状態に置かれていたのです。また彼自身もララァのことが忘れられず、ふさぎこんでいました。 宇宙世紀0087年、アムロはフラウ・ボゥと再会し、息子のカツ・コバヤシの手引きで基地を脱出。再びMSに乗ることを決意し、リック・ディアスやディジェに乗って、主に地球上で戦います。ただ、いまだトラウマを引きずっていたため、宇宙に上がることはしませんでした。

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アムロvsシャア最終決戦、地球を守り消息を絶つ

アムロは再び宇宙へと上がり「ロンド・ベル」のMS隊隊長へと転属。行方をくらましていたシャアを探していましたが、あるときそのシャアが突然現れます。事態を重く見た連邦軍はロンド・ベルの軍備を増強。29歳になったアムロはν(ニュー)ガンダムに乗り換え、宿敵との戦いに備えます。 シャアは小惑星アクシズを地球に落とそうとしていました。νガンダムは彼の乗るサザビーを圧倒して、なんとか退けます。しかしその間に、アクシズの片割れ部分が地球への落下を始めてしまったのです。 するとアムロは、単機でアクシズを押し戻そうとします。そんな彼の姿を見た周囲は、敵味方の区別なくアクシズを止めに入りました。 最終的にアクシズは軌道を逸らし、地球は救われます。しかし閃光に包まれたアムロとシャアは、そのままどこかに消えてしまいました。

アムロとシャアはどうなった?死亡説と生存説を徹底考察!監督からのコメントも紹介

連邦軍の公式記録では戦死

アクシズを食い止める際に、アムロとシャアは光に包まれ消えてしまいます。以降、2人が作中に再び登場することはありませんでした。 シャアがアクシズ落としを企てた「第二次ネオ・ジオン抗争」以降の2人は行方知れず。連邦の公式記録によれば、2人はいずれも“MIA”扱いとなっていました。“MIA”は消息不明を指したものですが、実質的には死亡扱いとなります。アムロとシャアは、互いに戦死したということになっているのです。 29歳時のアムロの階級は大尉でしたが、殉職による2階級特進で彼の最終階級は中佐に。また戦友のブライトが、艦長室にアムロの写真を飾っているシーンもありました。これらは『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』にて述べられています。 なお人々の中には、アムロの生存を信じる者も少なくありませんでした。彼はそれほどまでに、伝説的な英雄となっていたのです。

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監督、声優からのコメントを紹介!アムロとシャアは死んだのか?

アムロとシャアのその後については、多くの人々が関心を寄せたところです。この点に関しては、作品の関係者が貴重な発言をしています。 その1人が「ガンダム」シリーズの生みの親の1人で、監督を務めた富野由悠季(とみのよしゆき)です。もう1人はアムロ・レイ役を長年務めてきた声優の古谷徹(ふるやとおる)で、彼も言及しています。 上述の2人の発言については、この後の項目で詳しくみていきましょう。ここではもう1人、シャア役の声優である池田秀一(いけだしゅういち)が語った部分も軽く触れていきます。彼もまた、富野監督に自キャラのシャアのその後について確認したことがありました。すると監督はそのときただニヤリとしただけで、うまくはぐらかされてしまったとのこと。 このリアクションはどっちともとれるものですが、当時の池田秀一は死んだものと解釈していました。では富野由悠季と古谷徹はどう考えていたのでしょうか。

富野由悠季監督「あの二人は死んだと思ってもらって構わない」

富野監督はかつて2人の行方について、見出しの通りに語っていました。生みの親が自ら、このように発言をしています。 「ファースト」から「逆襲のシャア」までの宇宙世紀シリーズは、アムロとシャアの歴史です。各作品には、ときに間接的ながら、一貫してこの2人が登場しています。そして2人の宿命は「逆襲のシャア」をもって、一応の決着をつけました。その終わり方には賛否両論ありますが、少なくとも監督はこれで良しとしたのです。 また富野監督は作品の演出を終えると、一気にその作品に対して興味を無くすことで知られています。従って、これ以上アムロとシャアに踏み込むつもりはないのかもしれません。 一方で、「UC」ではアムロとシャア、そしてララァの“思念体”のようなものが登場します。これに関しては、「UC」は富野監督が携わっていないため、個別解釈の1つと捉えるべきでしょう。

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古谷徹「アムロはララァのいる世界に行ったのだろうと思っています」

アムロ役の古谷徹も、アムロの生死に関して上記のコメントを発しています。ララァは作中ではっきりと、その死が描かれました。その彼女がいる世界に行ったということはすなわち、アムロは死んでしまったということになります。ここから、ガンダムを作り上げた者たちは、アムロとシャアは死んだものと捉えているのです。 2人の最期については、演者である古谷徹もまた、制作当時から気になっていたようでした。「逆襲のシャア」が終わった後、彼は富野由悠季監督に2人の行く末を聞いたとのこと。しかしその当時は、監督にはぐらかされて終わってしまったと明かしていました。 アムロに関する古谷徹の解釈は、偶然にも富野監督のものと一致しています。やはり2人の物語に終止符を打ったという観点から、死亡説寄りの解釈となっているのでしょう。

生存説考察、「閃光のハサウェイ」マフティーはアムロ・レイ?

これまでの内容からいけば、アムロとシャアは死亡説が有力です。そんな中、2人の生存が考察されることとなる発端がありました。それがシリーズ新作の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』です。 2020年7月に上映予定だった本作は、宇宙世紀シリーズの最新作。ブライト・ノアの息子であるハサウェイを主人公とした物語です。彼は、反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン」に参加。そして組織のリーダーとして、マフティー・ナビーユ・エリンを名乗ります。 マフティーことハサウェイは、アムロからガンダムを受け継いでいました。そしてシャアからは「地球を守る」遺志を受け継いで、立派な戦士となっています。すなわち彼は、アムロとシャアの後継者といえる存在なのです。 生存説に関しては、アムロが実際に生きていたわけではありませんでした。ただアムロたちの遺志は、ハサウェイを通じて息づいているともいえるのです。

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アムロ・レイに子供はできた?アムロの歴代恋人まとめ

アムロの儚い初恋「マチルダ・アジャン」

マチルダ・アジャンは地球連邦軍に所属する軍人で、階級は中尉。アムロたちの乗るホワイトベースに補給物資を届ける部隊の隊長を務めていました。当時15歳前後だった彼が、初めて恋を知るきっかけとなった大人の女性です。 マチルダは黒い三連星からホワイトベースを守るために抵抗し、戦死してしまいます。彼女の死は、当時のアムロに強いショックをもたらしました。そして彼にとっての戦う意義に、多大な影響を与えています。

初めての恋人「ベルトーチカ・イルマ」

ベルトーチカ・イルマは、エゥーゴの支援組織「カラバ」の一員である少女。20歳前後の金髪の女性で、アムロとは彼が連邦の監視から抜け出した際に出会っています。一年戦争後、すっかり腑抜けになってしまっていた彼を再起させた立役者です。 ベルトーチカのアムロに対する愛情は深く、彼の全てを理解したいと思っていました。そしてアムロは、彼女の持つ母性に幾度となく救われます。しかし彼女の心配にかまけて軟弱になってはいけないと、最終的に2人は別れました。

CCAでの恋人「チェーン・アギ」

チェーン・アギは、地球連邦軍の技術士官で、階級は准尉。νガンダムの開発を主導する人物で、搭乗するアムロとは次第に恋仲になりました。先述のベルトーチカに代わり、「逆襲のシャア」で恋人役を務めた人物。 νガンダムの開発にも関わっていることから、公私共にアムロをサポートしてきました。しかし、アムロにサイコフレームを届ける途中、誤ってクェスを殺してしまいます。その後、激怒したハサウェイのビームライフルの直撃を受け、戦死してしまいました。

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アムロ・レイの名言集

「こいつ……動くぞ」

アムロが初めてガンダムのコクピットに入った際に発したセリフ。入手した操縦マニュアルを基に動かすと、機体はその通りに動き始めました。MSを初めて動かしたメカ好きの少年の、新鮮な感動がよく表れています。

「親父にもぶたれたことないのに!」

ブライトがアムロを平手打ちした際に放った、最も有名なセリフの1つ。民間人ながらガンダムで戦い続けていたアムロは疲弊しきり、ついにボイコットしてしまいます。これに対し、同様に彼を気遣う余裕のなかったブライトが殴ったというやり取り上の発言。

「今は、戦争なんだ」

アムロが幼い頃に別れた母親、カマリアと再会したときの言葉です。生き残るためにジオン兵に発砲した息子を見た母親は、変わってしまったと嘆きます。そんな母親と決別し、ホワイトベースへと戻っていくアムロの残した、深い一言です。

「アムロ、行きます!」

ガンダムに搭乗したアムロが、ホワイトベースのカタパルトから射出する際の掛け声。このセリフもまた、ガンダム及びアムロを象徴するセリフの1つとなっています。似たような台詞こそ多いですが、実際に「アムロ 、行きます!」と発声されたのは1度のみです。

「ぼくが、一番、ガンダムをうまく使え……るんだ……一番。一番うまく使えるんだ!」

ガンダムを持ち去ってホワイトベースを脱走したアムロ。ランバ・ラルの追撃を退けた後にホワイトベースに戻った彼は、独房に入れられます。これは独房で叫び続けた彼の魂の叫びであり、成長を遂げる直前の彼の言葉です。

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アムロ・レイを演じたのは古谷徹

『名探偵コナン』安室透で現在も人気沸騰中の古谷徹

アムロ・レイは、誰もが知っているあろう超有名アニメキャラの1人です。約40年前より、そのアムロの声を演じてきたのは、人気ベテラン声優の古谷徹です。 1960年代から、子役として芸能活動を行ってきました。そして子役をこなしながら声優としてもデビューを果たし、中学時代には『巨人の星』で星飛雄馬(ほしひゅうま)役を演じます。その後、1979年にアムロ役として一躍有名となりました。 超有名作品の出演も多く、代表作は『ドラゴンボール』のヤムチャや『聖闘士星矢』のペガサス星矢など。2000年代以降は、『名探偵コナン』の安室透(あむろとおる)/降谷零(ふるやれい)役で再び人気沸騰中です。 やや高めの声は、ナイーブな少年であるアムロを見事に表現していました。アムロは、声優・古谷徹を語る上でなくてはならない役の1つとなっています。

アムロ・レイは恋も名言も多い英雄だった!アムロの活躍を見返そう

アムロ・レイという少年は、それまでのロボットアニメとは一線を画す存在でした。彼は従来の熱血少年タイプではなく、非常に繊細で危うい、現代的な主人公です。それは彼の名言を見るだけでも、容易に想像できるかと思います。 アムロは普通の人間と同じく、心に弱さを抱えている人物です。それゆえに温かさや優しさを欲し、ララァやベルトーチカの懐の深さを求めます。そしてそれは、終生のライバルであるシャアも同様。『機動戦士ガンダム』宇宙世紀シリーズは、そんな2人の宿命を描いた物語なのです。 「逆襲のシャア」で、最後の戦いを終えたアムロとシャアは光に消えていきました。勝敗はつかず、彼らの最終的な生死は作中では明らかになっていません。しかし時代が生んだ希代の天才、アムロ・レイの遺志は確かに受け継がれています。彼は今も宇宙のどこかで、後世の人間の営みを見守っていることでしょう。