2025年4月4日更新

【ネタバレ】映画『HERE 時を超えて』結末まであらすじ解説!定点で映し出す世代を超えた愛の物語

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HERE 時を超えて
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『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)のロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスが再タッグを組んだ『HERE 時を超えて』が、2025年4月4日に公開です。 この記事では『HERE 時を超えて』のあらすじをネタバレありで紹介!物語のメインテーマも考察していきます。

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映画『HERE 時を超えて』のあらすじ【ネタバレなし】

公開年 2025年4月4日(日本)
監督 ロバート・ゼメキス
キャスト トム・ハンクス , ロビン・ライト , ポール・ベタニー , ケリー・ライリー , ミシェル・ドッカリー

『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)の名匠ロバート・ゼメキス監督が、トム・ハンクス、ロビン・ライトと再びタッグを組み、リチャード・マグワイアの革新的なグラフィックノベル『HERE ヒア』(2016)を映画化。 一番の見どころは「すべては、ここ(HERE)で起こる」というコンセプトのもと、ある1点から同じ場所を撮り続ける撮影方法です。時間と空間を超えた壮大な愛と喪失の物語を、最新のVFX技術を駆使して描き出します。

【ネタバレ】映画『HERE 時を超えて』のあらすじ

リチャードとマーガレット

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画家になりたいと夢見ていたリチャード(トム・ハンクス)は、高校時代の恋人マーガレット(ロビン・ライト)と恋に落ちます。彼女が妊娠したことで、一度は夢を諦め結婚しました。 リチャードは家族を養うために保険のセールスの仕事に就きますが、金銭的な余裕はなく2人はリチャードの両親と一緒に暮らします。結婚生活は順風満帆とはいきません。いまだ画家の夢を捨てきれないリチャードに対して、マーガレットはロースクールに通いたいという夢があったのです。 マーガレットが50歳になる誕生日。ついに2人は結婚生活に終止符を打ちました。かつて家族団らんで過ごしたリビングには、祖父・アルのベッドが置かれています。 アルを看取ったリチャードは、サンクスギビング(感謝祭)の祝いで久しぶりにマーガレットと再会しました。そこでリチャードは「家を売る」とマーガレットに明かします。家族だけの結婚式を見守り、クリスマスツリーで彩られ、リチャードの絵画で埋め尽くされたリビングには、もう何もありません。

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アルとローズ

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第二次世界大戦が終わり、母国へ帰ってきたアル・ヤング(ポール・ベタニー)。アルは1945年、家を購入し、妻のローズ(ケリー・ライリー)と3人の子供、リチャード、エリザベス、ジミーを育てます。 アルは酒に溺れるようになり、夫婦関係も次第に冷めきってしまいました。しかしある日、ローズが脳卒中で倒れてしまったのです。アルは神様に無事を祈り、貯めていたウイスキーをすべてゴミ箱に捨てました。 ローズは車椅子生活で意思疎通も難しくなりましたが、アルが献身的に介護します。アルとローズは家を離れ、フロリダへの移住を決意しました。そして、息子のリチャードとその妻・マーガレットにこの家を託します。

ほかの家族の物語

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アルやリチャードが住んだこの場所は、様々な家族の歴史がありました。遡れば、かつては恐竜が駆け回り、ネイティブアメリカンの家族が暮らしていた森です。 18世紀には「アメリカ合衆国建国の父」であるベンジャミン・フランクリンの息子が持つ別荘の敷地内となり、優雅な暮らしが垣間見えます。 20世紀に入ると、この場所に住居が建てられました。1910年代には、ポーリン・ハーター夫妻が住みますが、当時流行したインフルエンザによって夫が他界。妻と子供は家を出ていきます。 1940 年代には天真爛漫なビークマン夫妻がこの場所でリクライニングチェアを発明し、一攫千金だと踊り狂いフロリダへと移住しました。その後、アルがこの家を購入したのです。 リチャードが去った後は、デボンとヘレン・ハリスが住んでいます。しかし家政婦がコロナで亡くなり、夫婦もコロナ禍に家を売却しました。

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【結末】そして現代へ

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多くの家族を見届けた家には、2つのパイプ椅子が並べられています。そこに年老いたリチャードとマーガレットが入ってきました。マーガレットは2024年に認知症を患い、家族との思い出も薄れてきています。リチャードは思い出を振り返りにやってきたのです。 リチャードは恋に落ちた時代からゆっくり思い出を振り返りながら「良き母で良き妻だった」と語りかけます。マーガレットは家族との記憶もなかなか思い出せません。 しかし娘・ヴァネッサが子供の頃に学校でリボンをなくした時のことを話すと顔に笑顔が戻ります。マーガレットが「青いリボンね。茶色のソファで見つけた」と家族の思い出を語り始めたのです。 マーガレットは幸せだった時間を思い出し、「私はここが好きだった」と涙を流します。

【考察】映画『HERE 時を超えて』のテーマとは

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さまざまな時代や背景を持った家族の形が、1つのカメラから映し出される本作。過去の記憶や行動の積み重ねの上に、今の日常があることを私達に教えてくれます。 ラストシーンで登場するハチドリは、そうしたつながりを象徴する存在でした。ハチドリはリチャードがこの場所に住むはるか昔、人間がいない時代に花の蜜を吸うシーンが序盤で挿入されているのです。 また、ラストは定点カメラが動き出し、上空から街を見下ろすシーンで幕を閉じます。私たち観客は1つの視点から人生を垣間見ましたが、地球上には同じような人生の積み重ねが無数にあることを示唆しているのではないでしょうか。 そして「家族」も忘れていはいけないテーマです。たとえ上手くいかない時代があり、最終的に破綻してしまったとしても、一緒にいた時代は美しいもの。マーガレットが最後にこぼした「私はここが好きだった」というセリフはそんな「家族」の素晴らしさを表現してくれています。

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【感想】あなたの日常が、愛おしくなる

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『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)がドラマチックな愛とすれば、『HERE 時を超えて』(2025)は静かな日常の愛です。 結婚した日、子供が生まれた日、大喧嘩した日、仲直りした日。本作を観ていると、自分の日常までも愛おしく感じてきます。同時にパートナーと暮らしている人であれば、もっと相手に優しくなろうと思えるはずです。 そして出会いもあれば、さまざまな別れも登場しました。その悲しみを癒やしてくれるのもまた、家族や大切な人だと改めて思わせてくれます。 『フォレスト・ガンプ/一期一会』のような劇的な愛の叫びや、何十年も続く一途な想いは描かれません。しかし人生にかけがえのない日々があることを思い出させてくれる素敵な作品です。

映画『HERE 時を超えて』あらすじをネタバレ解説

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映画『HERE 時を超えて』(2025)をネタバレありで紹介しました! 『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)のロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスが再タッグを組んだ本作。さまざまな家族を通して「愛」を再認識できる、心温まる作品です。