2025年4月1日更新

Netflixドラマ『アドレセンス』あらすじ・ネタバレ解説!事件の元ネタは実話?

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『アドレセンス』は、Netflixで配信されているイギリスのドラマです。 本記事ではNetflixドラマ『アドレセンス』の全4話あらすじをネタバレありで紹介。リアルすぎるストーリーと演技、そして全編ワンカット撮影という演出で注目を集めている本作について詳しくチェックしましょう!

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【ネタバレなし】Netflixドラマ『アドレセンス』あらすじ・作品概要

Netflix ドラマ『アドレセンス』
©2024 Netflix, Inc.
タイトル 『アドレセンス』
公開日 2025年3月13日
話数 全4話
監督 フィリップ・バランティーニ
脚本 ジャック・ソーン , スティーヴン・グレアム
キャスト オーウェン・クーパー , アシュリー・ウォルターズ

『アドレセンス』のあらすじ

ある日、刑事のルーク・バスコム(アシュリー・ウォルターズ)は、部隊を率いてミラー宅に押し入り、13歳のジェイミー・ミラー(オーウェン・クーパー)を殺人容疑で逮捕します。父のエディ(スティーヴン・グレアム)、母のマンダ(クリスティン・トレマルコ)らは突然の状況に戸惑いを隠せません。 署に連行されたジェイミーは、弁護士とエディ同席のもと、取り調べを受けることになります。一貫して「僕は悪いことはしていない」と涙ながらに繰り返すジェイミーに、父も「信じる」と話しますが……。

Netflixドラマ『アドレセンス』全話あらすじネタバレ

Netflix ドラマ『アドレセンス』
©2024 Netflix, Inc.

1話ネタバレ

刑事のルークは、同僚のフランクと共に部隊を突入させ、13歳のジェイミー・ミラーを殺人容疑で逮捕しました。ジェイミーはひどくおびえた様子で「やっていない」と繰り返し、彼の父親マディらも息子が突然逮捕されたことに動揺します。 署に連行されたジェイミーには弁護士が付き、「適切な大人」としてエディが立ち会うことに。「誓ってやっていない」と主張する息子を信じることにしたエディでしたが、いざ取り調べが始まると、ルークの差し出した証拠映像に絶句します。 そこには同級生の少女ケイティをめった刺しにするジェイミーの姿が映っていたのです。

2話ネタバレ

ジェイミーが連行された翌日、ルークとフランクは彼とケイティが通っていた学校を訪れます。その学校にはルークの息子アダムも通っていました。 ルークらはケイティの親友だった女子生徒、ジェイミーと仲の良かった友人らに話を聞きますが、彼らは非協力的で、有力な情報は得られませんでした。しかも生徒らは教師らを信用している様子がなく、校内は荒れた様子です。 そんな中、アダムは父ルークにInstagramに投稿されたコメントの意味を教えます。ケイティがジェイミーに送った絵文字には、「非モテ」や「童貞野郎」といった意味があったのです。

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3話ネタバレ

事件発生から7か月後。ジェイミーの姿は収容訓練施設にありました。心理療法士のブリオニー・アリストン(エリン・ドハーティ)は裁判前の報告書を作成するため、ジェイミーと5回目の面談に臨みます。 最初は自然で他愛ない会話からスタートした面談でしたが、質問が性的なものに及ぶと、ジェイミーは内に秘めていた狂気を爆発させます。彼は「マノスフィア」というネット上における男性優位の思想に毒されていたのです。 怒鳴り散らして物にあたったかと思えば、不敵な笑みを浮かべてブリオニーを挑発するジェイミー。彼が去った後、ブリオニーは思わず吐き気を感じ……。

4話ネタバレ

事件発生から13か月という月日が流れました。ジェイミーの両親であるマディとマンダ、そして姉のリサは新たな生活を送っています。しかし事件によって彼らの心に付いた傷は、いまだ癒えていません。 マディの誕生日、嫌がらせで車に落書きをされたミラー家は、ホームセンターへ。しかしそこで事件を知る店員や、落書きの犯人である若者たちと出くわしたエディは、激高してしまい……。 そして帰り道、ジェイミーから電話で“容疑を認めることにした”と告げられたマディたち。帰宅したマディはジェイミーのベッドで泣き崩れ、「パパの力不足だった」と謝るのでした。

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Netflix『アドレセンス』は実際に起きた事件が元ネタ?

本作は実話に基づいたものではなく、ジェイミーが起こした事件も実際に起きてはいません。しかしエディを演じ、自ら企画・脚本を手がけたスティーヴン・グレアムは、イギリス国内で急増している襲撃事件に着想を得たと語っています。 イギリスではナイフなどの刃物による襲撃事件が多々発生し、中には少年が少女を刺し殺す事件も起きました。よって現実に起きている残忍な少年事件が『アドレセンス』の背景にあることはたしかです。

Netflix『アドレセンス』感想

Netflix ドラマ『アドレセンス』
©2024 Netflix, Inc.

「なぜ」を語る作品

Netflixドラマ『アドレセンス』は、第1話の冒頭で容疑者が逮捕され、犯人が誰であるか判明したうえでストーリーが展開。そのため犯人の正体ではなく、「犯行の動機」を追うことに重きをおいたドラマになっています。 第1話では「本当にジェイミーが犯人なのか?」と疑いたくなるような演出がされており、動機は全く分かりません。しかし第2話では凶器が判明。そして第3話でジェイミーが見せた狂気の一面により、彼の犯行動機が歪んだ思想にあることがわかるのです。 「誰」ではなく「なぜ」を描いていることで、犯人の葛藤や苦悩、歪み、事件の問題性が丁寧に伝わってきました。

現代のSNSがもつ危険性

本作の事件はInstagramの投稿が背景となっており、動機にも深く関わっていました。現代のSNSは便利な反面、親が見えないところで子供がいろいろな世界とつながることができ、危険であることを再認識させられます。 誰もが当たり前にSNSを使っている今は、ジェイミーのように偏った思想にはまることや、フェイクニュースなど嘘に騙されることも他人ごとではありません。『アドレセンス』で描かれた事件は、自分や身近な人が巻き込まれる可能性も十分にあると感じ、怖くなりました。

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Netflix『アドレセンス』キャスト・登場人物解説

ジェイミー・ミラー役 オーウェン・クーパー
ルーク・バスコム役 アシュリー・ウォルターズ
エディ・ミラー役 スティーヴン・グレアム
ブリオニー・アリストン役 エリン・ドハーティ
マンダ・ミラー役 クリスティン・トレマルコ

ジェイミー・ミラー役/オーウェン・クーパー

Netflix ドラマ『アドレセンス』
©2024 Netflix, Inc.

本作の主人公であるジェイミー・ミラーは13歳の少年で、同級生の少女を刺し殺した罪で逮捕されます。 見た目はごく普通の少年で、逮捕された際は泣きながらおびえる様子が気弱でかわいそうな印象です。しかし実はネットによって男性至上主義的な思想に心酔しており、短気で危険な一面を持ち合わせています。 そんなジェイミーを演じたのは、本作がデビューとなった新進気鋭の俳優オーウェン・クーパーです。

ルーク・バスコム役/アシュリー・ウォルターズ

Netflix ドラマ『アドレセンス』
©2024 Netflix, Inc.

刑事であるルーク・パスコムは、殺人容疑でジェイミーを連行し、取り調べをする人物です。事件の真相を探るため、ジェイミーが通っていた学校でも調査をします。 息子アダムとはぎくしゃくした関係でしたが、第2話のラストでは食事に誘い、少し距離を縮めることができました。 刑事であり、1人の父親でもあるルークを演じたのは、ラッパーとしても活躍するアシュリー・ウォルターズです。

エディ・ミラー役/スティーヴン・グレアム

Netflix ドラマ『アドレセンス』
©2024 Netflix, Inc.

エディ・ミラーはジェイミーの父親です。自分が父親からDVを受けていた経験から、子供たちには絶対に手を出さないようにしていました。 ジェイミーのことも愛し、いい父親になろうと努力していただけに、息子が殺人を犯したことにひどくショックを受けます。 そんなエディを演じたのは本作の企画や脚本も手がけたスティーヴン・グレアムです。

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ブリオニー・アリストン役/エリン・ドハーティ

Netflix ドラマ『アドレセンス』
©2024 Netflix, Inc.

心理療法士であるブリオニー・アリストンは、ジェイミーの担当として報告書を作るために彼と何度も面談をする人物です。 5回目の面談では冷静かつ的確な仕事ぶりでジェイミーの歪んだ思想を引き出し、彼の本性を暴きました。 そんなブリオニーを演じたのはイギリス出身の俳優エリン・ドハーティです。

マンダ・ミラー役/クリスティン・トレマルコ

Netflix ドラマ『アドレセンス』
©2024 Netflix, Inc.

マンダ・ミラーはジェイミーの母親です。息子のことを心から信じていたマンダは、突然の逮捕に混乱します。第4話では夫マディとぶつかり、言い合うシーンもありました。 家族思いの母親マンダを演じるのは、15歳から俳優として活躍するベテラン、クリスティン・トレマルコです。

Netflix『アドレセンス』監督・脚本家解説

Netflixドラマ『アドレセンス』の監督を担当したのはフィリップ・バランティーニ、脚本を手がけたのは先述した通り俳優としても参加するスティーヴン・グレアムです。 フィリップ・バランティーニは過去作の映画『ボイリング・ポイント/沸騰』(2021年)でも90分ワンショットを実践しており、1話がワンカットで撮影されている本作でもその手法が生かされています。 なおスティーヴン・グレアムは「ボイリング・ポイント」にも出演しているため、監督とは再タッグとなりました。

Netflixドラマ『アドレセンス』で衝撃の事件の結末を目撃せよ

Netflixで配信が始まったドラマ『アドレセンス』。ワンカットで見る俳優たちの凄まじい演技力と、事件のリアルさが大きな話題を呼んでいます。衝撃的な内容ですが、一度は観るべきおすすめの作品です。ぜひ本編をチェックしてください!