2025年4月30日更新

小説『恋に至る病』結末までのネタバレ&寄河景の本心を考察!映画化キャストとあらすじは?

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斜線堂有紀の恋愛小説『恋に至る病』が待望の映画化!2025年10月24日公開です。物語すべてが疑わしくなる「最後の4行」は、読者に強烈な問いかけを残し、SNSで話題沸騰となりました。 この記事では『恋に至る病』の原作小説について、ネタバレありのあらすじや解説・考察を紹介。さらにキャスト予想もしていきます。 ※この記事は小説『恋に至る病』の重大なネタバレを含みます。

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小説『恋に至る病』の簡単なあらすじ【ネタバレなし】

TikTokで話題を呼び、SNSの総再生数200万回を突破した恋愛小説『恋に至る病』が、2025年10月24日に劇場公開です。 物語の中心人物は、クラスの人気者・寄河景と彼女に心を寄せる宮嶺望です。誰もが好感を抱く普通の女子高生に見えた景には、実は隠された一面がありました。彼女こそが、日本中を震撼させた自殺教唆ゲーム『青い蝶(ブルーモルフォ)』の首謀者だったのです。 「たとえ世界が君を許さなくても、僕だけは君の味方だ」宮嶺はそう誓います。しかし景を想い続ける宮峰に待ち受けるのは、想像を絶する地獄でした。 ネット上で大きな反響を呼んだ「ラスト4行」に秘められた衝撃の真実とは一体――。

実写映画化!『恋に至る病』のキャストは?

山田杏奈

2025年4月現在、映画『恋に至る病』の正式なキャスト発表はされていません。 しかし、公開されているティザームービーでは、Wキャストによる声のみ公開されています。その声質から、主人公・宮嶺望役を人気グループ「なにわ男子」の長尾謙杜、ヒロイン・寄河景役を山田杏奈が演じるのではないか、と予想されます。 メガホンを取るのは、廣木隆一監督。『月の満ち欠け』(2022)では、日本アカデミー賞優秀監督賞にも輝きました。繊細な心理描写が光る原作小説をどのように映像化するのか、期待が高まります。

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小説『恋に至る病』を結末までネタバレ

【起】寄河景との出会い

宮嶺望は新しいクラスでの自己紹介で言葉に詰まってしまいます。そんな宮嶺を救ったのは、クラスの中心人物・寄河景の一言。見知らぬはずの宮嶺に「久しぶり!」と声をかけた景のおかげで、宮嶺はクラスに溶け込めました。 以来、宮嶺はカリスマ的な魅力を持つ景に惹かれていきます。クラスの誰もが彼女を尊敬し、景の意見に同調します。文化祭の出し物から委員会の配属まで、彼女の根回しによって異論は出ません。 ある校外学習で、景は凧を探す女の子のため禁止されている遊具に登り怪我をしてしまいます。止められなかった宮嶺は罪悪感を抱きますが、景は宮嶺を庇いました。この出来事を機に、宮嶺はどんなことがあっても景の味方になると誓い、二人の絆は深まります。

【承】「景が殺したの?」

景と別クラスになった宮嶺は、根津原あきらからいじめを受けるようになります。宮嶺は根津原が景への嫉妬から自分をいじめていると感じていました。 しかし宮嶺はいじめに抵抗できません。宮峰の「手」の写真が無断掲載された悪質なサイト「蝶図鑑」の存在も、彼を一層苦しめます。 いじめられている事実を知った景は、一人で根津原に会いに行き、逆に体育館倉庫に閉じ込められてしまいました。自己嫌悪に陥り、誰の助けもいらないという宮嶺。対して景は、その人心掌握術で宮嶺の心を開かせ「助けてほしい」と聞き出します。 翌日、根津原あきらが自殺してしまったのです。「景が殺したの?」という疑念を抱きつつ、宮嶺はそのまま中学生になりました。

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【転】歪んだ絆と禁断の告白

中学校でも景は変わらず、才色兼備で生徒会でも際立つ存在。自殺を図ろうとした少女・善名を救ったことで、自殺防止スピーチまで任されます。 修学旅行で景と二人きりになった宮嶺は、ついに根津原の件を問い詰めました。景はあっさりと認め、宮嶺は自分のせいという想いもあり、彼女を守る決心をします。 高校生になり、宮嶺が告白し景も好きだと答えました。景の言葉を聞いても不釣り合いな気がしている宮嶺に対して、景は公園で「証明する」と告げます。 景に促され公園の望遠鏡を覗くと、少年が落下する瞬間を目撃。景は自分が自殺教唆ゲーム「青い蝶」の主催者であり、多くの人間を自殺に追い込んだと衝撃の告白をします。宮嶺は自分のいじめが彼女を歪ませたと痛感し、それでも景を支えると誓うのでした。

【結末】ラストに隠された衝撃、犯人は誰?

「青い蝶」の模倣犯が現れ、景の友人・緒野が自殺。景の関与を疑った宮嶺は景の旧友である氷山に会いに行きました。そこで氷山から「景の指示で根津原を殺した」という、思いも寄らない事実を聞かされます。宮嶺は「青い蝶」破壊を決意しました。 しかし景は警察を使って宮嶺の計画を阻止、さらにゲームを持ちかけます。かつて自殺から救った善名が「青い蝶」に傾倒しているとのこと。景が善名の自殺を再び阻止できれば宮嶺の勝ち、「青い蝶」をやめると言うのです。 しかし善名は、景を刺して自殺。宮嶺は景の元に向かいますが、このままでは悪事がバレてしまいます。警察が到着し、宮嶺は自分が主催者であるとかばったのです。 取調べ中、警察官の入見は景が落とした消しゴムのかけらを見せました。

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小説『恋に至る病』の感想や評価

恋に至る病』の総合評価
4 2人のレビュー
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10代女性

最後の4行で、景が本当に宮嶺くんを愛していたのか分からなくなってしまった。最後まで読み進めて、読者一人ひとりが持った景へのイメージによって、全然違う解釈ができるのが面白い。読み終わっても考えさせられてしまう作品。

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20代女性

恋愛小説とミステリーが合わさったような作品。宮嶺くん目線でがっつり物語を読んでいたので、最後は結構しんどい。と思いつつも、愛する想いは本物であってほしいと願うあたりが、景に手のひらで転がされてるのでしょうね…。

【解説】最後の4行「消しゴム」の意味は?

エピローグにて、最後の4行に登場したのは「消しゴム」のかけらでした。宮嶺はこの消しゴムを見て自分のものであると確信しています。そしてこの描写で読者に相反する2つの解釈が生まれるわけです。 1つは学生時代に描かれた「好きな人の消しゴムを貰えれば両想いになれる」というおまじないです。景は亡くなるその日まで、宮嶺を想いポケットに消しゴムを忍ばせていたというハッピーエンド。 もう1つは「景がイジメに加担していた」ということです。根津原からのいじめが始まったのは、消しゴムが姿を消した時からでした。もしなくなった消しゴムであれば、本来は根津原が持っているものです。 何らかの形で返してもらった可能性もありますが、最初から景がイジメに加担していた、という可能性がこの消しゴムによって生まれてしまいました。

【考察】景がイジメに加担していた可能性はある?

本作を読んでいると景には「サイコパス」な兆候があり、人を操る能力に長けていました。つまり宮嶺と景の物語もすべて仕組まれていたとも考えられます。 消しゴムのおまじないは学校中の常識であり、景に思いを寄せる根津原が「宮嶺の消しゴムを景が持っている」と知ったらどうなるか、そうイジメにつながるのではないでしょうか。そしてイジメを止めることで、宮嶺はさらに景に心酔していきます。出来レースのような形で宮嶺を操ったのかもしれません。 そしてイジメ前まで遡ると宮嶺と景の絆が深まった「凧の事件」は、景自身が「凧を自分で置いた」と自白しています。上記が本当ならば、2人が仲良くなるきっかけはすべて仕組まれていたことになるのです。

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実写映画『恋に至る病』の公開は2025年10月!キャスト続報が気になる

サスペンス要素あり、ホラーありの新感覚な恋愛映画『恋に至る病』は2025年10月24日公開予定です! 声のみが発表されているキャストが、誰なのかが気になるところ。そして原作小説の衝撃的なラスト「最後の4行」がどのように映像化されるのか、公開まで待ちきれません。楽しみに続報を待ちましょう。