『リロ・アンド・スティッチ』リロを徹底解説！障がいがある？大人になってスティッチと再会する？真相は⋯⋯

2002年に公開され、人気となったディズニー映画『リロ・アンド・スティッチ』。暴れん坊の宇宙人スティッチと“オハナ(家族)”になる少女リロはどんな女の子なのでしょうか。 この記事では、『リロ＆スティッチ』のリロについて紹介していきます。

リロはハワイのカウアイ島に住む5歳の女の子です。両親を事故で亡くし、姉のナニと2人暮らしをしています。エルビス・プレスリーの大ファンで、家族写真とプレスリーのレコードが宝物です。 想像力が豊かすぎて変わり者扱いされ、女の子らしい遊びよりも変わったものを好むため、周囲から少し浮いています。そのため友達がいないのが悩み。スティッチとの出会いで“オハナ(家族)”の本当の意味を知っていきます。

亡くなった両親の代わりに、リロを育てている姉のナニ。18歳でリロとはかなり年が離れているため、2人の生活を維持するため、一生懸命働いています。 海洋生物学の仕事に就くことを夢見ていますが、今は学校と仕事とリロの世話でパンク寸前。このままではリロが施設に行くことになってしまうと、家族が離れ離れになる危機に直面しています。

リロは変わった空想をしたり、周囲とのコミュニケーションが苦手だったり、かんしゃくを起こしたりと、5歳にしては少し幼い印象を受ける部分があります。これについてネットでは「リロは発達障害なのでは？」、「ADHDっぽい」、「アスペルガー症候群では？」などの声も上がっています。 たしかにこれらの障がいでは、周囲とのコミュニケーションが苦手という特徴が共通していますが、アニメシリーズでは、リロは頭が良く観察力に長け、敵であるガントゥや625にも一目置かれる存在として描かれています。 5歳で両親を亡くしているということもあり、寂しさからかまってほしいという思いからこのような行動をしていることも考えられ、グレーではありますが、障がいがあるとまでは言えないのではないでしょうか。

2008年から2015年にかけて、日本オリジナルシリーズ「スティッチ！」が放送されました。これは、沖縄の架空の島・イザヨイ島を舞台としたシリーズです。 あるとき宇宙スクーターで暴走していたスティッチは、宇宙嵐に巻き込まれてイザヨイ島に不時着し、小学4年生の上原ユウナと出会います。 「ちたまの石」に興味を持ったスティッチは、「宇宙一の力がほしい」という願いを叶えてもらうため、「43のイイコト(善行)」をするために日々努力することになります。

「スティッチ！」の第3シリーズ『スティッチ！〜ずっと最高のトモダチ〜』の第79話で、リロとスティッチは再会しています。 大人になって大学に行くため、ハワイを離れることになったリロ。「4年後にまた会おうね」と約束して別れたリロとスティッチでしたが、約束の日、ナニに子どもが産まれたためリロは約束の時間に遅れてしまいます。 そのため2人はすれ違い、再会することができませんでした。その後スティッチは沖縄にやってきて、ユウナとオハナになりました。 あるときリロは子どものころの自分にそっくりな娘を連れて、沖縄にやってきます。リロの娘に会ったスティッチは、リロと再会したと大喜び。しかしプリークリーたちには信じてもらえませんでした。 その後、リロとスティッチは空港で再会し、強く抱きしめ合いました。

2025年6月6日に実写映画『リロ＆スティッチ』が公開されます。実写化されたスティッチはモフモフで、アニメでのかわいさそのまま！ 監督と務めるのは、ストップモーションアニメと実写を組み合わせた『マルセル 靴を履いた小さな貝』(2023年)でアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされたディーン・フライシャー・キャンプ。 リロを演じるのは、ハワイ島出身のマイア・ケアロハです。彼女は本作で長編映画デビューとなります。

実写映画『リロ＆スティッチ』で日本語吹替版のリロの声を担当するのは、永尾柚乃です。 1歳半のときに『コールドケース2 〜真実の扉〜』(2018年)で子役デビューした彼女は、2023年に『ブラッシュアップライフ』で主人公の保育園時代を演じ、話題になりました。

両親を亡くし、寂しさを感じつつも姉のナニとともに懸命に生きるリロ。そんなリロがスティッチと出会い、どのように変化していくのかも本作の見どころです。 実写映画『リロ＆スティッチ』は、2025年6月6日公開です。