2023年12月23日更新

【ネタバレ】ディズニー『ウィッシュ』のオマージュ一覧!あらすじから「願いの力」の意味を解説

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ウィッシュ ディズニー

ディズニー作品100周年を祝うアニメーション映画『ウィッシュ』が12月15日に日本公開されました! ディズニーが長年培ってきた美しいアニメーションで、スタジオ創立当時から変わらない「願い」を題材にしたストーリーが描かれる本作。これまでの作品にまつわるキャラクターやディテールも多数登場します。 本記事では、『ウィッシュ』がオマージュしている歴代ディズニー作品ネタバレあらすじキャストから、100周年を迎えたディズニーのメッセージを読み解いていきます!

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ディズニー映画『ウィッシュ』作品概要

タイトル 『ウィッシュ』
公開日 12月8日
上映時間 -
監督 クリス・バック , ファウン・ヴィーラスンソーン
声優 アーシャ役/アリアナ・デボーズ(吹替:生田絵梨花) ヴァレンティノ役/アラン・テュディック(吹替:山寺宏一) マグニフィコ王役/クリス・パイン(吹替:福山雅治) スター役/不明(吹替:不明)

『白雪姫』からはじまり、2023年までに62の長編アニメーションを輩出してきたディズニー。100周年を記念した『ウィッシュ』では、「地中海のどこか」を舞台に、原点ともいえる「願いの力」をテーマに物語が展開されます。 現ディズニーのクリエイティブのトップで『アナと雪の女王』のクリス・バックが監督を務めます。

『ウィッシュ』はこんな作品
  1. ストーリー:★★★☆☆ディズニーらしい、夢とイマジネーションにあふれるストーリー。物語としては綺麗にまとまりすぎて、物足りなさを感じる人もいるかも?
  2. 映像:★★★★★水彩画風の2Dアニメーションと3Dアニメーションを融合させた映像が美しい
  3. おすすめ度:★★★★☆小さな子どもから大人まで、おすすめできる作品。カメオ出演や小ネタ満載でディズニーマニアは必見!

ディズニー映画『ウィッシュ』のあらすじ

『ウィッシュ』(2023年)
© Supplied by LMK/Zeta Image

物語の舞台は、どんな願いも叶うと言われる「ロサス王国」。ロサス王国は、今までのどの作品の世界よりも昔のファンタジーの世界に存在しているとされています。 そんなロサス王国に住む17歳のアーシャは、ある出来事から王国に隠された重大な秘密を知ってしまいます。戸惑う彼女の前にいたずらな願い星スターが現れ、アーシャは7人の仲間たちとともに「願い」を取り戻すことを決意。これまでのディズニー史上一番の難敵と戦うことになります。 >今すぐネタバレあらすじを読む >今すぐ歴代映画のオマージュシーンを確認

【ネタバレ】ディズニー映画『ウィッシュ』のオマージュ一覧!

カメオで登場したディズニーキャラ

バンビ
© Disney
バンビ (『バンビ』) アーシャがスターと出会う森のシーン
リトル・ジョン (『ロビンフッド』) アーシャがスターと出会う森のシーン
ミッキー・マウス 王の書斎でのスターの落書き
「哺乳類が 服を着た楽園」 (『ズートピア』) ヴァレンティノの願い
ピーター (『ピーター・パン』) ラストシーンの噴水前
オーロラ姫のドレス (『眠れる森の美女』) 「王国一のドレスを作りたい」と願う女性のドレス
『ふしぎの国 のアリス』 花が踊りだすシーン

このほかにも、広場で地面に絵を描くシーン(『塔の上のラプンツェル』)「ネバーランド」(『ピーター・パン』)への言及、「優秀なベビーシッター」を望む願い(『メリー・ポピンズ』)だったりと、数えきれないほどのオマージュやカメオ出演があります。 また森の中にある井戸は『白雪姫』の魔法の井戸を思わせますし、ウサギが足を踏み鳴らす姿は『バンビ』のとんすけのようです。 これ以外にもまだまだあリますので、ぜひ見つけてみてください!

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アーシャのオマージュ元のディズニー作品

『シンデレラ』(1950年)
© Walt Disney Productions/Photofest/Zeta Image
ケープ姿 『シンデレラ』のフェアリーゴッドマザー
魔法使いに弟子入り 『ファンタジア』の魔法使いの弟子

アーシャは全体的に、『シンデレラ』のフェアリーゴッドマザーをもとにしていると思われます。 彼女のケープ姿はフェアリーゴッドマザーにそっくりですし、スターからもらった魔法の杖でいろいろなものを大きくしています。ラストシーンでは、ピクシーダストが降りかかったアーシャに対し、「フェアリーゴッドマザーみたい」という声が。アーシャの物語がどのディズニー作品よりも昔の設定であることから、彼女が将来、フェアリーゴッドマザーになることを示唆しているようです。 また一方で、彼女の家は『白雪姫』の家によく似ています。彼女の友人である7人のティーンズは『白雪姫』の7人の小人がモチーフになっており、それぞれの服の色や性格、名前の頭文字が一致しています。

マグニフィコ王のオマージュ元のディズニー作品

『白雪姫』(1937年)
©︎ DISNEY/All Star Picture Library/Zeta Image
マントの柄 『白雪姫』の女王の部屋のカーテン
マントの シルエット 『アラジン』のジャファー
登場時の 緑色の煙 『プリンセスと魔法のキス』のドクター・ファシリエ
緑色の魔法の光 『眠れる森の美女』のマレフィセント
下に伸びる シルエット 『リトル・マーメイド』のアースラ
魔法のトゲ 『眠れる森の美女』のマレフィセント
地下室と毒りんご 『白雪姫』の女王
「鏡よ、鏡」 『白雪姫』の女王
魔法の杖に 閉じ込められた時の顔 『白雪姫』の魔法の鏡

マグニフィコ王は、これまでのディズニーヴィランズからさまざまな要素を取り入れています。 特に『白雪姫』の女王をオマージュしているものやセリフが多く、やはりディズニーの長編アニメーション第1作である同作を強く意識しているようです。

アーシャの祖父、サバはディズニー・スタジオのオマージュ?

アーシャの祖父であるサビーノ(サバ)は、作中で100歳の誕生日を迎えます。いつか願いが叶うことを夢見て暮らしてきた彼は、ラストでは音楽を奏で、皆を楽しませていました。ポストクレジットでは、名曲「星に願いを」を奏でていましたね。 作中のメッセージである「自分の力で願いを叶える」ことを体現したサビーノは、100周年を迎えたウォルト・ディズニー・スタジオと重なるのではないでしょうか。

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スターはミッキー・マウスをオマージュしている?

『ファンタジア』 ミッキー・マウス
©SUPPLIED BY GLOBE PHOTOS INC
ティンカーベル (ディズニーのロゴ) スターが飛んでいくラストシーン
ミッキーマウス ラストシーンで打ちあがった花火

アーシャの元に現れる「願い星」のスターは、ミッキー・マウスをオマージュしています。 眉毛を使った表情のデザインは、初期のミッキーの短編からインスピレーションを受けて製作されました。シンプルなデザインのキャラクターですが、ミッキーを参考にしたことで、表情豊かなキャラクターとなったのです。

【ネタバレ】ディズニー映画『ウィッシュ』の結末までのあらすじ

「願いが叶う国」ロサス王国に隠された秘密

なんでも願いが叶うと言われる国、ロサス王国。この国では、18歳になると儀式で自分の心からの「願い」を王に捧げ、それを忘れてしまいます。17歳のアーシャは、100歳になる祖父サビーノの願いが叶うことを望んでいました。 彼女はアマヤ王妃に推薦され、マグニフィコ王の弟子になる面接を受けることに。しかしそこで、アーシャは国民が捧げた「願い」が王に支配されていることを知ってしまいます。彼は王国のためになると勝手に判断した願いだけを叶えていたのです。 「叶える気がないなら、願いを本人に返すべき」とアーシャは言いますが、王は取り合いません。その夜、王は盛大な儀式を行い、「王国一のドレスを作りたい」という女性の願いを叶えるパフォーマンスをします。民衆は拍手喝采ですが、アーシャは納得がいきません。

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『白雪姫』や『シンデレラ』などのクラシック作品と同じく、本が開いて物語が始まるオープニングに感激!物語の舞台を紹介するオープニングナンバーも、『アラジン』とかと似ていて、まさにディズニー映画!という感じ。ヴィランの自分語り曲がアップテンポなのは珍しいかも。

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「願い」は自分の大切な一部

その後、アーシャは亡き父がかつて「星が私を導き助けてくれる」と言っていたことを思い出し、森でその気持ちを歌います。すると空から不思議な“願い星”スターが舞い降りてきます。スターが魔法の粉を振りまくと、ヤギのヴァレンティノをはじめ、動物や植物がしゃべりはじめます。 スターに励まされ、7人の友だちに真実を伝えたアーシャは、彼らの協力で王の書斎からサビーノの願いを盗み出すことに成功。それを祖父に返すと彼の心は満たされ、自分で願いを叶えるために行動することを決意します。しかしそこにマグニフィコ王が現れ、アーシャの母サキーナの願いを握り潰します。すると自分の一部を失った彼女の胸はひどく痛むのでした。

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次から次へとカメオ出演の連続で目が離せない!いたずらっ子のスターもかわいし、しゃべらない一方で表情豊かなのが良い。アーシャたちの「真実を掲げ」は、力強い曲が耳に残る!

仲間とともにマグニフィコ王に挑むも……

サキーナの願いから力を得たマグニフィコ王は、さらなる力を得るため禁断の魔法の書を開き、スターを捕まえようとします。 そんななか、7人の仲間の1人であるサイモンがマグニフィコ王に操られ、アーシャのことを密告し、彼女はお尋ね者になってしまいます。18歳のときに「願い」を捧げて以来、無気力になっていた彼の願いは「王に忠実な騎士になること」だったのです。 さらに彼はほかの仲間もアーシャに協力する裏切り者だと告発します。一方、みんなの願いを解放しようとする彼女たちに、アマヤ王妃が協力を申し出てくれました。夫が邪悪な力に手を出したことを知った彼女は、彼を止めようとしていたのです。

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王に「願い」を捧げると、それを忘れてしまう。サイモンは自分の大切な一部を捧げて失くしてしまったから、いつも無気力で眠そうだったんだね。アマヤ王妃は夫を愛しているからこそ、悪事を止めようとするところがかっこいい。

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「願い」を解放するための戦い

王の書斎から「願い」を放出するため、アーシャはマグニフィコ王を城から遠ざけます。森の中で追いかけっこをするなか、彼女はスターがくれた魔法の杖を使いますが、不慣れなためうまくいきません。 一方城では、ダリアたちが王の書斎に到着。みんなで協力して天井を開け、「願い」を解放します。しかしアーシャを追いかけていたのは、王によって姿を変えられたサイモンでした。本物のマグニフィコ王は、城に留まっていたのです。 「願い」が城の天井からあふれるなか、マグニフィコ王はそれを取り戻そうとする人々を魔法のトゲで足止めします。しかし彼は、自らの魔法で杖の飾りのなかに閉じ込められてしまいました。アマヤ王妃はそれを拾い上げ、地下牢の壁にぶら下げておくように言います。 アーシャたちの活躍によって「願い」を取り戻した人々は、自分の力でそれを叶えるため、いきいきと生活するようになったのでした。

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『白雪姫』の7人の小人をモチーフにした仲間たちがそれぞれいい味出してて好き。書斎から「願い」を解き放つ役目をアーシャじゃなくて彼らがやっているのが、みんなが主人公っぽくてよかった。

【ネタバレ】ディズニー映画『ウィッシュ』のラストシーンを解説!

『ウィッシュ』(2023年)
© Supplied by LMK/Zeta Image

ディズニー映画『ウィッシュ』では、ロサスの人々の願いを独占しようとしているマグニフィコ王を止めるべく、アーシャとスター、友人たち、アマヤ王妃が立ち上がります。 しかし、マグニフィコ王は、ロサスの人々を禁断の魔法書の力で縛り付け、スターを魔法の杖に吸収、星に願いを掛けられないように、空を雲で覆い隠してしまいます。万事休すと思われる中、アーシャと共に、ロサスの人々が「ウィッシュ〜この願い〜(リプライズ)」を歌いながら立ち上がり、自分たちの願いの力によって、スターを開放、マグニフィコ王を杖の中に閉じ込めたのでした。 再び平和が訪れたロサスでは、アマヤが女王として、人々が願いを叶える手助けをしています。そんな中、スターがアーシャにピクシーダストを振りかけると、アーシャはプリンセス、ではなく『シンデレラ』のフェアリーゴッドマザーのような衣装と魔法の杖を手にしたのでした。

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ポストクレジットシーンを解説!

『ウィッシュ』のエンドロールでは、長編アニメ第1作目の『白雪姫』から、これまでのディズニー映画のキャラクターが順番に登場するうれしいサプライズが。 その後、アーシャの祖父、サビーノが楽器と共に登場。彼は「星に願いを」のメロディを奏でます。

ディズニー映画『ウィッシュ』感想・評価

ウィッシュ
ウィッシュ』の総合評価
4.5 / 2人のレビュー
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30代女性

オマージュや小ネタ、隠し要素が多くて、それを探すだけでも楽しい!ディズニーはこれまでの100年で様々な作品を作ってきたけど、中心になる考えは今も変わらず受け継がれているんだとうれしくなった。100歳になるおじいちゃんはディズニーそのものを現していてぐっと来た。

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30代男性

映像がとてもきれいで、音楽も良い。ディズニー100年の集大成的な作品としてよくできた、シンプルでストレートなメッセージの作品だと思う。ディズニーに詳しいわけじゃないけど、小ネタが多いのも楽しい。

タイトルそのものがディズニーが長年描き続けてきた「願いの力」をテーマにしていたり、作中を通してオマージュもふんだんにあしらわれていたり、とディズニー100周年記念らしさが全開の『ウィッシュ』。 その一方で、ストーリー自体は予告編通りの予定調和感が強いとも言われています。歴代作品のオマージュや原点回帰したテーマは、100周年らしくはありますが、そこから更に一歩踏み込んだ新しいメッセージや物語の捻りを期待していたファンが多かったのではないでしょうか。

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【考察】「願いの力」に秘められたメッセージを読み解く

ディズニー100周年の集大成として制作された『ウィッシュ』は、これまでディズニーが様々な作品で語ってきた「願いの力」を題材にしています。どんな魔法も「願い」がなければ始まらない、そんなメッセージが見て取れます。 また、作中を通してスターが赤い糸を持っていますが、これは「運命の赤い糸」と考えることができます。アーシャが自ら赤い糸をたぐり寄せるシーンもあり、運命は自分の力で引き寄せていくものというメッセージも含まれているのでしょう。 本作では「願い」は「自分の大切な一部」として描かれており、それを失くす(王に捧げる)ことは、非常につらいものです。一方でマグニフィコ王の言う「叶わないと知っている願いを持つことのほうがつらい」というのも、一見もっともらしく聞こえますが、叶うかどうかは、そのために行動してみなければわからないものです。 ディズニーのこれまでの100年の歴史を総括し、これからを願う作品として、『ウィッシュ』は明確なメッセージを持っています。

映画『ウィッシュ』声優キャスト一覧・登場人物解説

主人公/ヒロイン:アーシャ

『ウィッシュ』(2023年)
© Supplied by LMK/Zeta Image

本作の主人公であるアーシャは、明るくリーダーとして素質があり、王国に住んでいる人々を大切に思っている少女。しかしマグニフィコ王がみんなの「願い」が支配していると知り、「願い」を取り戻すことを決意します。 これまでの多くのディズニー作品の主人公やヒロインと違い、プリンセスではないアーシャ。仲間とともに冒険をくり広げる力強いキャラクターとなっています。 また「魔法使いの弟子」となる設定は、『ファンタジア』(1940年)のミッキーと同じです。

日本語版吹き替え声優は生田絵梨花

日本語版でアーシャの声を務めるのは、乃木坂46の元メンバー、生田絵梨花。ミュージカルにも多数出演しており、歌声に定評があります。 映画では、『あさひなぐ』(2017年)や『コンフィデンスマンJP 英雄編』(2011年)などにも出演しています。

アーシャを演じる声優は?

アリアナ・デボース
© Steve Bealing/Landmark Media/Zeta Image

アーシャを演じるのはアリアナ・デボーズ。『ウェスト・サイド・ストーリー』(2021年)のアニータ役でアカデミー賞助演女優賞を獲得。ミュージカルでの豊富な経験から歌唱力も評価されており、本作の劇中歌「More for Us(原題)」をD23 EXPOでいち早く披露しました。

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相棒:ヤギのヴァレンティノ

『ウィッシュ』(2023年)
© Supplied by LMK/Zeta Image

ヴァレンティノは、アーシャの相棒のヤギです。スターの魔法によって人間の言葉を話せるようになりますが、かわいい見た目とはギャップのある低い声が特徴。 これまで人間の言葉をしゃべる動物の相棒には、『リロ&スティッチ』(2002年)のスティッチや、敵方ではありますが、『アラジン』(1992年)のイアーゴなどがいました。

日本語版吹き替え声優は山寺宏一

山寺宏一

日本語吹替版でヴァレンティノを演じるのは山寺宏一。かわいい見た目とは裏腹のおじさんのようなキャラクターをどう演じるのか注目です。 「アンパンマン」のめいけんチーズや、「ソードアート・オンライン」の茅場晶彦、「鬼滅の刃」の憎珀天を演じており、『美女と野獣』(1991年)をはじめ、ディズニー作品にも多数参加しています。

ヴァレンティノを演じる声優は?

アラン・テュディック
©︎ Adriana M. Barraza/WENN.com/Zeta Image

本国版でヴァレンティノを演じるのは、アラン・テュディック。ディズニーアニメには『シュガー・ラッシュ』(2012年)のヴィランであるキャンディ大王で初声優を務め、アニー賞最優秀声優賞を獲得。 それ以降、すべてのディズニー長編アニメ映画に出演しています。

ヴィラン:マグニフィコ王

『ウィッシュ』(2023)
© Supplied by LMK/Zeta Image
本国キャスト クリス・パイン
吹き替え 福山雅治

本作のヴィランとなるマグニフィコ王。魔法使いである彼は、ロサス王国の王として民の願いを叶えていると思われていました。しかし実は民衆の願いを支配していたのです。 魔法使いのヴィランは、これまでのディズニー映画にも多数登場してきました。 本国版でマグニフィコ王を演じるのは、映画「スター・トレック」シリーズや「ワンダーウーマン」シリーズなどへの出演で知られるクリス・パイン。日本語吹替版では、俳優・ミュージシャンとして活躍し、本作が海外作品の吹替初挑戦となる福山雅治が演じます。 どちらも見事な歌声を披露しているので、歌唱シーンにも注目です。

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スター

『ウィッシュ』(2023年)
© Supplied by LMK/Zeta Image

アーシャの願いを叶えるため、空から舞い降りた「願い星」のスター。魔法の力を持っており、心からの願いを叶えるのを助けてくれます。その一方で、好奇心旺盛でいたずら好きな面も。 「願いを叶える」といえば『ピノキオ』(1940年)のブルーフェアリーのようですし、魔法の粉を振りまく様子は『ピーター・パン』(1953年)のティンカー・ベルのようです。しかしスターはコミカルな面を持つ、かわいらしいキャラクターとなっています。

アマヤ王妃

本国キャスト アンジェリーク・カブラル
吹き替え 檀れい

アマヤ王妃は、マグニフィコ王とともに「願いが叶う国」ロサスを建国した、聡明な女性です。常に国民のことを第一に考えており、他人のことを第一に考えるアーシャの良き理解者でもあります。アーシャを魔法使いであるマグニフィコ王の弟子に推薦し、2人を引き合わせる重要な役割を担っています。 王と王妃がそろって登場し、王妃も大切な役割を担うというのは、これまでのディズニー作品にはなかった設定です。 そんなアマヤ王妃を演じるアンジェリーク・カブラルは、アニメシリーズ『アンダン 〜時を超える者〜』(2019年〜)への出演などで知られています。日本語吹替版では、元宝塚歌劇団の檀れいが声を担当します。

サビーノ

本国キャスト ヴィクター・ガーバー
吹き替え 鹿賀丈史

サビーノはもうすぐ100歳になるアーシャの祖父です。アーシャをずっと見守ってきたやさしい彼は、陽気で音楽が大好き。王に捧げた願いが叶うことを、長い間楽しみに待ちつづけています。 これまでのディズニー作品で言えば、『ピノキオ』のゼペットじいさんのイメージに近いでしょう。 本国版でサビーノの声を担当するのは、ドラマ『弁護士イーライの不思議な冒険』(2008年〜2009年)や『ザ・フラッシュ』(2014年〜2023年)をはじめとする「アローバース」作品への出演などで知られるヴィクター・ガーバー。 日本語吹替版では、ドラマや映画のほか、ミュージカル俳優として今も活躍をつづける元劇団四季の鹿賀丈史が演じています。

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ティーンズ

本国キャスト ダリア:ジェニファー久御山 ガーボ:ハーヴィー・ギレン ハル:ニコ・ヴァーガス サイモン:エヴァン・ピーターズ サフィ:ラミー・ユセフ ダリオ:ジョン・ルドニツスキー バジーマ:デラ・サバ
吹き替え ダリア:大平あひる ガーボ:蒼井翔太 ハル:青野紗穂 サイモン:落合福嗣 サフィ:岡本信彦 ダリオ:宮里駿 バジーマ:竹達彩奈

「ティーンズ」と呼ばれるアーシャの友人たち。リーダー的なポジションでメガネがトレードマークのダリア、現実主義で少し皮肉屋なガーボ、いつも上機嫌なムードメイカーのハル、いつも眠そうであくびをしているサイモン、くしゃみに悩まされているサフィ、いつもとぼけた様子のダリオ、シャイですが陰でみんなを見守っているバジーマの7人です。 ダリアは本国版ではジェニファー久御山、吹替版では大平あひるが声を担当。ガーボは本国ではハーヴィー・ギレン、吹替は蒼井翔太。本国版のハルはニコ・ヴァーガス、吹替は青野紗穂。サイモンの声は本国版がエヴァン・ピーターズ、日本語版が落合福嗣。 サフィ役は本国ではミラー・ユスフ、吹替版は岡本信彦。本国版でダリオを演じるのはジョン・ルドニツスキー、吹替は宮里駿。本国版のパジーマ役にはデラ・サバ、日本語版では竹達彩奈が声を担当します。 「ティーンズ」は『白雪姫』(1937年)の7人の小人をモチーフにしているため、それぞれの性格や見た目に共通点があり、名前の頭文字も同じです。

劇中曲「ウィッシュ~この願い~」にも注目!日本版は生田絵梨花が歌う

本作を彩る劇中曲「ウィッシュ~この願い~」。担当したのは、ジュリア・マイケルズで、ジャスティン・ビーバーをはじめとする有名アーティストに楽曲提供をしています。 日本語版のこの曲を歌うのが、ヒロイン・アーシャ役の生田絵梨花。なんと、アメリカ本社のオーディションを勝ち抜き、ヒロインの座を勝ち取っています。そんな彼女が歌う日本語版「ウィッシュ~この願い~」は、本社の担当者が絶賛するほど。のびやかで力強い歌声に注目です。

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映画『ウィッシュ』のスタッフ

監督:クリス・バック

監督のクリス・バックは『ポカホンタス』(1995年)のアニメーターや『ターザン』(1999年)の監督を経験した後、『アナと雪の女王』(2013年)の構想を立て、監督を務めて大ヒットに導きました。 本作については「この映画はとても独創的。独創的な音楽にキャラクター、そしてストーリー。でも、ウォルト・ディズニー・アニメーションの伝統はしっかり受け継いでいる。」と語っています。

監督:ファウン・ヴィーラスンソーン

クリス・バックとの共同監督としてタイ国籍のファウン・ヴィーラスンソーンも抜擢されました。過去には『アナと雪の女王』(2013年)や『ズートピア』(2016年)でストーリーアーティストを担当しています。 彼女は本作のテーマについて「私たちはキャラクターが星に願いをかけるところが大好きなの。私たちは、あれは何なんだろう?と深く考えたのよ」と語っており、『ウィッシュ』が文字通り「願い」に焦点を当てていることを明かしました。

脚本:ジェニファー・リー

脚本はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのクリエイティブ部門の責任者であるジェニファー・リーが務めます。 『シュガー・ラッシュ』(2012年)で脚本家の1人として初めてディズニー作品に携わり「アナと雪の女王」2作では、どちらもクリス・バックとともに共同監督を務めています。

同時上映の『ワンス・アポン・ア・スタジオ』のあらすじは?

『ワンス・アポン・ア・スタジオ』(2023年)
© 2023 Disney Enterprises, Inc.

『ウィッシュ』と同時上映された『ワンス・アポン・ア・スタジオー100年の思い出ー』。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを舞台に、これまで長編および短編アニメーション映画で生み出されてきたキャラクターたちが登場します! ある日の夕方。社員たちがスタジオをあとにすると、入り口に飾ってあった絵のミッキーが額縁から飛び出します。そして、みんなに「記念写真を撮ろう!」と呼びかけ、スタジオのいたるところから新旧さまざまなキャラクターたちが登場。スタジオの玄関前に集まってきます。 グーフィーが脚立を利用して写真を撮ろうとしますが、おっちょこちょいの彼が脚立から落ちる寸前、ティンカーベルに助けられます。そして無事にタイマーをセットし、総勢543のキャラクターたちが集合写真を撮るのでした。

『ウィッシュ』を映画館でお得に観る方法は?

auスマートパスプレミアム

『ウィッシュ』を映画館でお得に観たいひとにはauスマートパスプレミアムがおすすめ。通常2000円のところ、auスマートパスプレミアムに入れば、1100円で『ウィッシュ』を劇場で観ることができます。(auマンデイ利用時) 映画だけでなく、TELASAの対象作品もお得に観られるほか、漫画や音楽もお得に利用できます。月額548円で始められ、携帯キャリアがauでなくても利用できるので、ぜひ使ってみてくださいね。

ディズニー映画『ウィッシュ』のオマージュ元をネタバレあらすじで確認!

ウォルト・ディズニー・カンパニーの100周年を祝う『ウィッシュ』は、長い間ディズニーが描き続けてきた「願い」を題材にした物語です。 ストレートで力強いメッセージを、美しい映像と音楽で伝えてくれる本作。ラストシーンの大合唱には、これまでディズニー作品に出演してきた声優たちも大勢参加し、圧巻のナンバーとなっています。 カメオ出演や小ネタも楽しい『ウィッシュ』は、ディズニー100周年の集大成であり、新たな未来を拓く作品となっています。