『ベイマックス』に潜む10の隠しネタとトリビア【ネタバレ注意】

2017年11月10日更新

『アナ雪』に続くディズニー映画『ベイマックス』に隠れているキャラクターや人物と制作秘話をまとめています。隠しネタを自分で探したいという方はネタバレになってしまうので注意!(※海外の記事を参考にしているため、日本公開されるものと異なっている場合があります。)

『ベイマックス』には隠しネタがたくさんあった!

最先端の科学技術が集う都市サンフランソウキョウに住む14歳の天才少年ヒロは、唯一の肉親である兄・タダシを事故で失くしてしまいます。深い悲しみに沈み心を閉ざしたヒロの前に、タダシが生前に開発した心優しきロボット・ベイマックスが現れます。

2014年公開の感動作。まずは今作に潜んでいる隠しネタを紹介します。

『アナと雪の女王』からは?

今年日本でも大ヒットした「レリゴー」でお馴染み『アナと雪の女王』からハンス王子の彫像が登場。しかし「アナ雪」を見た方は想像出来るかもしれませんが、この彫像はヒロとベイマックスによって..。

こんなところにもアナ雪

警察署のクリップボードにハンス王子の手配書が!上の件といいハンス王子の扱いが面白いですね。

『シュガー・ラッシュ』の広告を発見!

サンフランソーキョーの街に『シュガー・ラッシュ』の広告看板が見当たります。このサンフランソーキョーではまだ公開されてないのでしょうか??

モニターの上にラルフの人形が

『シュガー・ラッシュ』の主人公ラルフの人形が、ヒロのモニターの上にちょこっと乗っかっています。『シュガー・ラッシュ』はディズニースタジオが手がけた長編アニメとしてはアナ雪の前の第52作目。

他のディズニー映画からやってきた動物たち

ボルトの写真

ボルト

ディズニー・スタジオ長編アニメ第48作品目の『ボルト』から主人公犬のボルトの写真がよく見ると警察の受付のところに。ちなみにボルトもベイマックスも共同監督としてクリス・ウィリアムズが携わっています。

同時上映のアニメからも

舞台のサンフランソーキョーにグラフィティ・アートが。本作と同時上映された短編アニメ『愛犬とごちそう』が早速登場。「Φst」とは『愛犬とごちそう』の原題「Disney's Feast」を指しているのでしょう。

『チキン・リトル』の看板も

同じく街には、2005年公開のディズニー・アニメ第46作目『チキン・リトル』の看板も。

『ベイマックス』にはスタッフの遊び心も満載

マーベル映画にはかかせないあの人が『ベイマックス』にも

本作はマーベル・コミックが原作である、ということはみなさんご存知ですよね?

マーベル映画のカメオ出演といえばお馴染み、数々のマーベル・コミックの原作を担当し、マーベル・メディアの名誉会長であるスタン・リーももちろん登場。ちなみに彼はフレッドの父親の声も担当していたりします。

『塔の上のラプンツェル』の監督たち

おなじくクリップボードにディズニー長編アニメ第50作目『塔の上のラプンツェル』の監督であるバイロン・ハワードとネイサン・グレノの手配書が!

やっぱり定番の「A113」も『ベイマックス』に登場

ファンならみんな知っている「A113」という番号。これはカリフォルニア芸術大学の教室番号で、そこ出身のアニメーターたちが携わった作品に内輪ネタとして紛れ込ませているのです。『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』などにも隠されているディズニーやピクサーのアニメーションではお馴染みのネタですね。

知っておきたい『ベイマックス』の誕生秘話

原作はマーベルコミック

ビッグヒーロー6

ディズニーの映画になる前に『ベイマックス』はマーベルコミックスとして1998年に登場しました。初期のメンバーはX-MENのひとりとしてマーベルコミックですでに活躍していた日本人スーパーヒーローたちでした。

物語は「広島と長崎への原爆投下によって被害を受けた日本は核兵器を廃絶し、その代わりに自国を守る手段として超能力を持つ人間を集め、ビッグ・ヒーロー・シックスを結成した」という背景をもとに進んでいきます。

ヒロは母親がエヴァーレイス(原爆で殺された人間の魂が合体した負のエネルギー集合体)に拉致されたのをきっかけにビッグ・ヒーロー・シックスに仲間入りします。

漫画『ベイマックス』はそれほどの人気は出ず、発売から約1年で打ち切りとなってしまいました。

ディズニー映画となった経緯

2008年、X-Menの作者であるクリス・クレアモントとカバーアーティストであったデイビッド・ナカヤマは小作品を作るべく、コミックス作成チームを組み直しましたが前回同様「ベイマックス」の人気は出ず、ディズニー初のマーベル作品の候補としては今ひとつの結果となりました。

一方、ディズニースタジオは「ユニークで今まで誰も見たことがなくてインパクトがあるもの、そして思わずぎゅっとしたくなるようなもの」探していました。監督のドン・ホールは「ベイマックス」が求めている全てを含んでいると断言し、映画の制作が始まりました。

ドン・ホール監督とベイマックスの出会い

ドン・ホール監督は以下のようにコメントしています。

“子供の頃、マーベル・コミックスが大好きだった。「くまのプーさん」の制作現場でジョン・ラセターに訊いてみたんだ。次回作にできるものがないかマーベル作品を探ってみようかって”
“そうして見つけたのがベイマックスだった。今まで聞いたのことのないタイトルだったけど、いい響きだと思ったし日本に対するアプローチの仕方も気に入ったんだ。”

観客から支持を得るために

原作マンガをアメリカの観客たちが取っ付きやすいディズニー映画に変えるために監督は試行錯誤をしました。その結果、ヒロとベイマックスを中心に話を進めることにしました。

次に、ヒロの兄が亡くなってしまうという設定と、人間とロボットの友情という目新しい設定を付け加え、一見マーベルコミックスではないかのような作品へと変身させました。

700人近くいるキャラクター

本作には700人近くのユニークなキャラクターがいます。2012年『シュガー・ラッシュ』が185人というキャラクター数でこれまでの記録を打ち破ったことを考えると700人というのがいかに桁違いの数字かがわかります。

かわいいベイマックスのモデルって?

ディズニーはベイマックスに柔らかさや親しみやすさを求め、子供受けが良さそうな医療ロボットへと変身させました。

ベイマックスの抱きしめるデザインはビジュアル開発アーティストのリサ・キーンが考えたものです。カーネギー・メロン大学ロボット研究所のクリストファー・アトキソン教授が見せた、医療用に開発された膨らませることのできるビニールの腕にインスピレーションを受けたそうです。

よちよち歩きは赤ちゃんペンギンがモデル

ベイマックスは、「赤ちゃんペンギン」と「立ったばかりの赤ん坊」という愛らしいモチーフもあります。子ペンギンのモフモフとしたイメージと、赤ん坊のヨチヨチとしたイメージ。いずれも愛らしさが伝わってきて、ベイマックスというキャラクターの溢れる魅力の1つとなっています。

顔は鈴がモデル

鈴

ベイマックスの顔、何かに似ていませんか?これは総監督であるジョン・ラセター氏が日本に来日した際、とある神社で見つけた「鈴」がモチーフになっています。

総指揮をとっているジョン・ラセター氏はスタジオジブリの宮崎駿氏とも仲が良く『となりのトトロ』などの作品にも影響を受けているそうです。そこにいるだけで心の温かいキャラクターにしたいという思いがあったようで、そのイメージと鈴はぴったりとマッチしました。その結果、鈴をモチーフとしてベイマックスというキャラクターは誕生しました。

原作のベイマックスはかなりゴツめ

ベイマックス

ディズニー映画のマシュマロのようなベイマックスは裏腹に、原作ではハルクのようなヒロのボディーガードとして描かれています。

マーベルコミックでは人間に近い外見からドラゴンのような形態に変身することができます。ヒロが学校の科学フェアの出展作品として作ったもので、メモリ・チップはヒロの亡き父親の思考と感情を保持するようにプログラムされています。

知っておきたい天才少年ヒロについて

原作と映画とのヒロ

原作でヒロは若干13歳、天才の若き開発者であり、全世界を驚嘆させた知能の持ち主でベイマックスを作りました。最初はビッグ・ヒーロー・シックスに対して非協力的でしたが、母親の事件をきっかけにチームへの参加を決めました。

ディズニー映画でヒロは天才ではあるけども、反抗的で違法のロボットファイトにはまっている少年として描かれました。また、ベイマックスとの友情は兄の死を通して得たものとされました。

ヒロの性格はリサーチに基いて形成された?

ストーリー・リーダーのジョー・マテオは、ヒロの性格はリサーチによって形成されたものだと言います。

“我々は若い人たちに会い彼らの興味あるものー何を楽しいと思うかーについて尋ねたんだ”

制作チームが特に真剣に取り組んだ“ヒロの喪失感”

制作チームは深い悲しみ、とりわけ“喪失感”がヒロの世代にどのような影響を及ぼすのか真剣に調査しました。ストーリーチームの数名は臨床心理学者のミッシェル・ビロッタ・スミスと3時間一緒に過ごしました。

“深刻なトラウマを抱えた人や大事な人を亡くした経験のある人と共に働いています。彼らはうつ病の子供たちがどのように見えるかを知りたがっています。部屋はどんなか、何をしていたか?若者と大人とでは喪失への対処法が違うのだ”

ヒロがお兄さんを恨んでいる設定になるかもしれなかった

映画が3割ほど完成したころ、スタッフ達は冒頭のシーンで悩んでいました。「ヒロはある出来事によって、お兄さんであるタダシに後悔の念を抱いている」という背景でしたが、この設定で作っていくとどうにも話がビシッと決まらなくなってしまう。

他のシーンは映像が出来ているのに、冒頭のシーンにおけるヒロの心情はスタッフ全員が迷っていました。「ならばいっそ、実はヒロがお兄さんを恨んでいたという話にしたらどうか」という意見もスタッフから出たそうです。

スタッフ皆が悩み続けるなか、監督は「こういうのはどうか」と提案しました。主人公であるヒロがお兄さんに対して「後悔」という感情を持っているよりも「人は死んでも本当はいなくなっていない。

いつも残された人の中に生きている」というコンセプトで作ってみてはどうだろうか。その監督の意見にスタッフも「なるほど」と納得し、『ベイマックス』の冒頭シーンは作り直されたのです。

ゴーゴー・トマゴに関するいくつかのこと

ゴーゴーの漫画と映画の違いとは

作品内でゴーゴー・トマゴが泣くシーンがありますが、原作の彼女はかなりの人嫌いで不親切なキャラクターとなっています。もともとは孤児で育ち、暴走族となり逮捕をされます。彼女は釈放と引き換えにビッグ・ヒーロー・シックスに参加することになります。

ディズニー映画バージョンではカーチェイスを楽しむアドレナリン中毒のようなキャラクターとして登場しています。

“タマゴ”は日本語で卵の意味

視覚開発アーティストのローレライ・ボーヴがゴーゴー・タマゴのスーツを黄色にしたのは卵という名前に由来します。

ヒントはバイクメッセンジャー?

ゴーゴーを演じたジェイミー・チャンによると、バイクメッセンジャー(自転車便)を見たときにキャラクターのイメージが固まったそうです。

スピードスケーターの動きを参考にした?

アニメーション・リーダーのザック・パリッシュはスピードスケーターの動きをゴーゴーの体勢や動きの参考にしたと明かしました。

どんな体勢からでも高速移動し止まると何食わぬ顔でガムを膨らます彼女は全身で「かっこいいでしょ?」と表現しているそうです。

フレッドの映画と原作との違いは??

ベイマックス

原作でフレッドは最後にビッグ・ヒーロー・シックスに参加したキャラクターです。ゴジラのような見た目の盾に入ることが可能です。

映画作品内ではタフな見た目とは正反対のキャラクターで声はコメディアンが担当しました。こちらではゴジラではなく巨大トカゲのようなスーツを着ていて、面白おかしい愛着のわくキャラターへと変身しました。

フレッドの部屋のコンセプトは“オタクの城”

ドン・ホール監督は一般的な子供部屋を1とした時、その1000倍の空間をディズニー・スタジオに創り出しました。それはまさにオタクの城です。

かなり原作とは異なるワサビ

原作では寿司職人にして刀の達人。原作名はワサビ・ノー・ジンジャー(Wasabi-No-Ginger)。寿司の調理用の包丁を投げて攻撃をするキャラクターでした。

残念ながらディズニーバージョンではキャラを大きく変えられています。名前は短くワサビに変更され、シェフという肩書きはレイザーを研究している科学オタクの生徒となりました。

ゴーゴーのクールなキャラは西部劇の名優たちがモデル?

キャラクターデザインに当たってはジョン・ウェインやクリント・イーストウッド、ゲイリー・クーパーといったクールでかっこいい俳優たちを参考にしました。

ゴーゴーの声を担当したジェイミー・チャンは「ヒーローに変身する前でさえタフ!ゴーゴーは強くて冷静なの」と語っています。

ワサビは禅僧のイメージだった

ワサビの最初のイメージは“禅”、つまり僧侶でした。アニメーション・スーパーバイザーのネイサン・エンジェルハートは「神経過敏なワサビは観ていて最高だった」と語っています。

ワサビのキャラクターを変更した当初、神経質な性格にドレッドヘアーはおかしいと決めつけて髪を短くしたのですが、ワサビにはドレッドヘアーがよく似合うと誰もが感じるところとなり髪型を戻したのです。