2022年9月28日更新

実写映画『リトル・マーメイド』あらすじ・キャストを紹介!黒人俳優ハリー・ベイリーが抜擢された背景とは?

1989年に製作されたディズニーの『リトル・マーメイド』は、人間世界に憧れる人魚姫アリエルの夢やロマンス、冒険を心躍る音楽にのせて描いたアニメーション映画です。 公開以来多くのファンを持つ本作がいよいよ、実写映画化されることになりました。 公開日は2023年5月を予定しています。 今回は、ハリー・ベイリーが主演を務めるディズニー実写映画について詳しくお届けとともに、クロエ・モレッツ主演で進んでいたユニバーサル・ピクチャーズ製作の『リトル・マーメイド』にも触れていきます。

実写『リトル・マーメイド』アリエル役に黒人歌手ハリー・ベイリーが抜擢

ハリー・ベイリー、ハル・ベイリー
©Adriana M. Barraza/WENN.com/zetaimage

ディズニー製作の『リトル・マーメイド』の主役アリエルに抜擢されたのは、19歳の歌手ハリー・ベイリー。 姉のクロエと姉妹デュオ「クロエ×ハル」として活躍しており、YouTubeでビヨンセの楽曲をカバーしたことで注目を浴びた実力派歌手です。姉とともに女優としても活動しています。

ロブ・マーシャル監督は、「徹底的にアリエル探しに取り組んだ」とコメント。その結果、演じるのに必要なすべてを兼ね備えていたのがハリー・ベイリーでした。 見事な歌声は当然として、彼女は「精神、ハート、若さ、純真さ、重要性」を持っており、内面の部分を評価しての抜擢だったのだとか!アリエルと言えば、”自主的に”行動を起こしていくプリンセスで、古き良き時代のディズニー映画では異色と言えます。 そんなアリエルとベイリーの共通点について、「アリエルのようにもっとたくさんのことを望んでいる性格を、彼女も持ち合わせている」と語ったマーシャル監督。彼がベイリーを選んだのは、アリエルの想いを共有できる女優だと判断したからなのでしょう。 長編映画は本作が初めてとなるベイリー。何よりディズニーアニメの名作実写化に抜擢されたことを喜び、自身のツイッターに黒髪のアリエルの画像をアップして「夢が叶った……。」と投稿しました。 ところがこのキャスティングについて、SNSで賛否両論が!批判の多くは、アリエルは“白人”だというもの。これに対して反論も起こっており、マライア・キャリーやゼンデイヤ、女優ハル・ベリーやアニメ版でアリエル役を務めた声優ジョディ・ベンソンなど多くの著名人がベイリーにエールを送っています。

実写『リトル・マーメイド』特報映像解禁!

2022年9月10日には臨場感あふれる幻想的な特報映像も解禁!ほの暗い海中にアリエルや魚たちのシルエットが映し出され、最後は歌唱シーンで幕を閉じます。 アリエルが歌うのはもちろん、アニメ版の名曲「パート・オブ・ユア・ワールド」の一節。ハリー・ベイリーの圧倒的な歌唱力によって、人間の世界への憧れやもどかしさが入り交じった心情が表現されており、作品の全貌が早く知りたくなりますね。 特報映像は黒人の少女たちを中心に「私と同じ!」「鳥肌が立った」などと話題を集め、YouTubeでの再生回数は1500万回を突破しました。

実写『リトル・マーメイド』のあらすじは?原作・アニメ版を踏まえて徹底予想!

これまでにも『シンデレラ』や『美女と野獣』といったディズニー作品が実写化されてきましたが、今回の『リトル・マーメイド』はどのようなストーリーになるのでしょうか。 以下では、原作童話とディズニーアニメのあらすじを踏まえて、実写『リトル・マーメイド』のあらすじを予想していきます!

原作童話『人魚姫』のあらすじ

『人魚姫』は1836年にデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンによって執筆された童話。 水難事故に遭った人間の王子を助け、恋してしまった人魚姫。海の魔女のもとへ向かい、声を預ける代わりに人間の姿を手に入れます。しかし王子と結ばれることはなく、人魚姫は海の泡となって消えてしまうのでした。

ディズニーアニメ『リトル・マーメイド』のあらすじ

リトル・マーメイド
©T.C.D / VISUAL Press Agency

ディズニーアニメ『リトル・マーメイド』は、海を治めるトリトン王の末娘で人間の世界に憧れる人魚姫アリエルが主人公。 アリエルはいつの日か人間の世界で行きたいと強く心で願っており、ある日溺れかけたエリック王子を救って一目ぼれします。またエリック王子も、わずかに覚えているアリエルの面影と可憐な歌声に魅了されていました。 人魚と人間、決して結ばれない間柄の2人ですが、アリエルは海の魔女アースラの呪文で自分の美しい声と引き換えに人間の姿を手に入れます。しかし声を出せないアリエルにエリックは気付きません。 ようやく、あの日救ってくれた美しい歌声を持つ少女だと知ったエリックは、アリエルや海を守るために魔女アースラと戦います。そしてアースラに打ち勝った2人は、晴れて結ばれるのでした。

実写映画版のあらすじ予想

原作は悲恋物語ですが、ディズニーアニメ版はヴィラン(悪役)に打ち勝ち結ばれるハッピーエンド。 これまでに実写化されてきた『シンデレラ』や『美女と野獣』がアニメ版に沿って描かれていることを踏まえると、本作もアニメ版に沿ったストーリーになることが予想できます。 つまり実写版『リトル・マーメイド』も、ヴィランに打ち勝ち結ばれるハッピーエンドのストーリーとして描かれるのではないでしょうか!

実写映画『リトル・マーメイド』に登場するその他のキャスト

アースラ役/メリッサ・マッカーシー

メリッサ・マッカーシー
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

『リトル・マーメイド』のヴィランで、海の魔女アースラにキャスティングされたのは、シットコム『サマンサ Who?』や映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』でブレイクした女優メリッサ・マッカーシー です。 ハリウッドを代表するコメディ女優であり、ユニークな演技で人々を魅了するマッカーシー。きらびやかなイメージとは正反対ですが、1度観たら忘れられないインパクトがあります。「この(アースラの)キャスティングは最高すぎる!」と話題を集めているようです。

『リトルマーメイド』アリエル、アースラ
©︎ WALT DISNEY/zetaimage

アースラは海の王トリトンに追放されたことを恨み、アリエルを利用して海の覇権を奪おうと企みます。

エリック王子役/ジョナ・ハウアー・キング

ジョナ・ハウアー・キング
©USA/Sip/Newscom/Zeta Image

アリエルの恋の相手となるエリック王子役はジョナ・ハウアー・キング。 1995年5月30日生まれの俳優で、今後の活躍が期待される新鋭です。映画『ベラのワンダフル・ホーム』では、野良の子犬を保護する心優しい学生を演じました。 甘いマスクはエリック王子と重なりますし、本作を機にブレイクするかもしれませんね!

リトルマーメイド
©Buena Vista Pictures/Photofest/Zeta Image

ハンサムな人間の王子様・エリック王子。恋には奥手な一面がありましたが、アリエルとの出会いをきっかけに少しずつ変わっていきます。

トリトン王役/ハビエル・バルデム

ハビエル・バルデム
©PHOTOPQR/LE PARISIEN/MAXPPP

トリトン王を演じるのは、スペインを代表する演技派俳優ハビエル・バルデム。 映画『ノーカントリー』や『007 スカイフォール』などで知られています。6歳で子役デビューしたベテランですが、ラグビーの世代別代表チームに選抜された経歴も! 181㎝の長身を誇る体格や印象的なヒゲは、トリトン王のビジュアルに近いかもしれません。

リトルマーメイド
©Buena Vista Pictures/Photofest/Zeta Image

アトランティス王国の王様・トリトン王。末娘のアリエルをかわいがっており、人間の世界に憧れる彼女につらく当たることもあります。

フランダー役/ジェイコブ・トレンブレイ

ジェイコブ・トレンブレイ
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

アリエルの親友で魚のフランダー役に決定したのは、『ルーム』や『ワンダー 君は太陽』で知られる名子役のジェイコブ・トレンブレイです。 年齢は2006年10月5日生まれの15歳(2022年9月時点)。幼さを残しつつも確かな演技力を併せ持つ彼だからこそ、ちょっと臆病なフランダーを等身大に演じられるでしょう。声優の経験も豊富で、ピクサー映画『あの夏のルカ』では好奇心が旺盛な主人公を演じました。

リトルマーメイド
©Buena Vista Pictures/Photofest/Zeta Image

フランダーはアトランティスでは唯一、アリエルの地上への興味を共有している理解者です。

スカットル役/オークワフィナ

オークワフィナ
©Lev Radin/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

スカットル役には女優でラッパーとしても活躍するオークワフィナ。 2019年公開の映画『フェアウェル』では主演を務め、アジア系アメリカ人女優として初めてゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)に輝きました。 その実力を存分に発揮して、マイペースなスカットルをコミカルに演じてくれるでしょう。

リトルマーメイド
©Buena Vista Pictures/Photofest/Zeta Image

アリエルの友人の陽気なカモメ・スカットル。人間の世界について詳しく、(誤情報もあるものの)アリエルに色々な話を聞かせてくれます。

セバスチャン役/ダヴィード・ディグス

ダヴィード・ディグス
©Joseph Marzullo/WENN.com/Zeta Image

セバスチャンの声を演じるのは、舞台でも活躍する俳優ダヴィード・ディグス。 ミュージカル『ハミルトン』で演じたトーマス役が特に有名です。ディズニー&ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』では、髪店の客ポール役の声優を務めました。 ユニークな役柄のイメージが強く、セバスチャン役にぴったりのキャスティングですね。

リトルマーメイド
©Buena Vista Pictures/Photofest/Zeta Image

アトランティスの宮廷音楽家であり、アリエルのお目付け役でもあるセバスチャン。伝説的な名曲「アンダー・ザ・シー」の歌唱が期待されるキャラクターです。

監督はロブ・マーシャル、脚本はデビッド・マギー

ロブ・マーシャル
©WENN

監督を務めるのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』や『メリー・ポピンズ リターンズ』などの実写ディズニー作品も手がけてきたロブ・マーシャル。脚本は同じく『メリー・ポピンズ リターンズ』を手がけたデビッド・マギーが担当しています。 ロブ・マーシャルはアメリカの映画監督で、元々はブロードウェイの舞台振付師として活動していた舞台出身の人物。代表作にミュージカル映画『シカゴ』や『NINE』があります。『NINE』では振付も担当しました。 脚本を務めているデビッド・マギーは、ジョニー・デップ主演の『ネバーランド』やアン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で知られるアメリカの脚本家。『ネバーランド』ではアカデミー賞脚色賞にノミネートされました。

ハリー・ベイリーの歌に期待大!楽曲を担当するのはアラン・メンケン

アラン・メンケン
©Stephen Smith/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

音楽を担当するのは、数々のディズニー作品で音楽を手がけてきたアラン・メンケン。実写版では『美女と野獣』や『アラジン』を音楽面で支え、大ヒットに導いているのも記憶に新しいところですね。彼はアニメ版『リトル・マーメイド』も手がけており、主題歌「アンダー・ザ・シー」でアカデミー賞主題歌賞を受賞しています。

実写版『リトル・マーメイド』では、『モアナと伝説の海』のリン=マニュエル・ミランダと新曲を制作するようです。主演を務めるのが実力派歌手ハリー・ベイリーであることを考えると、実写版『アラジン』でナオミ・スコットが歌った新曲「スピーチレス〜心の声」のような、ヒロインが熱唱する新曲も作られる可能性は高いかもしれません。

ベイリーが演じるアリエルの歌唱シーンはもちろんですが、その他のキャストの歌唱シーンにも期待したいところ。

歌唱曲まとめ

「パート・オブ・ユア・ワールド」 アリエル(ハリー・ベイリー)
「アンダー・ザ・シー」 セバスチャン(ダヴィード・ディグス)
「哀れな人々」 アースラ(メリッサ・マッカーシー)
「キス・ザ・ガール」 セバスチャン(ダヴィード・ディグス)

ディズニー版以外にも実写『リトル・マーメイド』の製作は進められていた!

クロエ・グレース・モレッツ
Dennis Van Tine/ABACAUSA.COM/Newscom/Zeta Image

実写版『リトル・マーメイド』は、当初アンデルセン童話『人魚姫』を原作にユニバーサル・ピクチャーズ製作、クロエ・グレース・モレッツ主演で企画が進んでいました。 元々はソフィア・コッポラが監督する予定でしたが、製作側と意見が食い違い白紙に。そこで白羽の矢が立ったのが新進気鋭の若手女性映画監督レベッカ・トーマスで、クロエとは意気投合していたとか。 『キックアス』でヒット・ガールを演じたクロエ・モレッツは可憐で純情さも兼ね備えており、アリエル役にぴったり!と多くのファンが期待。しかし2016年9月、クロエが突如女優業休業を発表し、結局クロエ・モレッツの実写アリエルは実現しませんでした。

さらにここへきてもう1作の実写版が登場。テレビドラマ『シャナラ・クロニクルズ』のポピー・ドレイトン主演『リトル・マーメイド 人魚姫と魔法の秘密』が、2018年に全米公開されました。 この作品はアンデルセン童話『人魚姫』をモチーフに現代的アレンジを加えたもので、製作はコングロマリット・メディアとキングスウェイ・プロダクション。「ナルニア国物語」シリーズのウィリアム・モーズリーが共演しています。

ディズニー実写映画『リトル・マーメイド』はどう評価される?公開日に期待

実写映画『リトル・マーメイド』は2023年初夏に日本公開スタート!アニメ版が名作すぎるゆえに、実写版は常に高いハードルが課せられてきました。 2018年版はオリジナル色の強さが賛否を呼びましたが、今回はどう評価されるのでしょう? アリエル役のキャスティングが物議を醸し、主要キャストにはラテン系、アジア系アメリカ人など国際色豊かな俳優陣が集結している本作。かつてない斬新な作品として、ディズニー実写映画の歴史を変えることになるかもしれません。