映画『平場の月』あらすじ&原作ネタバレ紹介!大人の青春が眩しくて切ない⋯⋯
朝倉かすみによるベストセラー小説を原作に、堺雅人が主演を務める映画『平場の月』。 この記事では、『平場の月』のあらすじから原作ネタバレ、注目のキャストやスタッフについて解説していきます。
映画『平場の月』作品概要・あらすじ
タイトル | 『平場の月』 |
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公開日 | 2025年11月14日 |
上映時間 | ‐ |
監督 | 土井裕泰 |
脚本 | 向井康介 |
原作 | 朝倉かすみ『平場の月』(光文社文庫) |
映画『平場の月』は、朝倉かすみによるベストセラー小説を原作としています。 主演を務めるのは、幅広い映画やドラマで活躍している堺雅人。『花束みたいな恋をした』(2021年)などの土井裕泰がメガホンをとり、『ある男』(2022年)などで知られる向井康介が脚本を手掛ける注目作です。
映画『平場の月』あらすじ
妻と別れ、地元に戻って印刷会社に再就職した青砥健将(堺雅人)。慎ましく、平穏な日々を送っていた彼は、あるとき中学時代に思いを寄せていた須藤葉子(井川遥)と再会しました。 夫と死別し、今はパートで生計を立てているという葉子。お互いに独り身となり、さまざまな人生経験を積んだ2人は意気投合し、中学生以来、離れていた時を埋めていきます。 再び自然と惹かれ合うようになった2人。やがて未来のことを話すようになりますが……。
原作小説『平場の月』をネタバレ解説
本作の原作である朝倉かすみによる『平場の月』は、第32回山本周五郎賞を受賞し、2018年の刊行以来、発行部数20万部を突破したベストセラー小説です。 作者の朝倉かすみは、『田村はまだか』(2008年/光文社)で第30回吉川英治文学新人賞を受賞するなど、多くの作品で数々の賞に輝いています。 『平場の月』は、離婚して地元に戻ってきた青砥と、彼の初恋の相手で夫と死別後ひとりで強く生きてきた須藤が再会し、再び惹かれ合っていく物語。もう若くない普通の男女の、静かでリアルな恋愛が描かれています。
原作の結末は?ネタバレで解説
製本会社で働く青砥健将は、施設で暮らす母の面倒を見ながら、実家でひとり暮らしをしていました。ある日、体調不良で病院へ行った彼は、中学時代の同級生・須藤葉子と再会します。その夜呑みに行った2人は、近況を報告しあい、それから呑み友達に。 徐々に距離を縮めていく2人。そんななか須藤は体に異変を感じ、精密検査を受けたところ大腸がんが見つかりました。須藤が手術のために入院する前日、2人は結ばれました。 手術後、青砥と一緒に暮らしはじめた須藤。抗がん剤の副作用に苦しみながらも2月には体調も安定し、須藤は4月に自分のアパートに戻りました。 その後、青砥は須藤にプロポーズします。しかし自分がもう長くないと知っていた須藤はこれを断ります。すると青砥は「1年はお前の言う通り会わないが、1年後に温泉旅行に行こう」と提案しました。 まもなく自分に死が訪れることを知っていて青砥に頼るのは卑怯だと思った須藤は、青砥と連絡を絶ちます。 なにも知らない青砥は、1年後の復縁を信じて時を過ごします。1年が経過した6月のある日、青砥は須藤が5月3日にすでに亡くなっていたことを元同級生から知らされるのでした。
映画『平場の月』見どころとは?
“これまでにない恋愛小説”がついに映画化
『平場の月』は、中学時代の初恋の相手同士が再会し、惹かれ合う姿を描いた物語です。さまざまな人生経験を積んだ2人が心を通わせていく展開は、「これまでにない大人の恋愛小説」として話題を呼びました。 発売当初から映像化の要望が多数寄せられていた本作は、30社以上からのオファーを経て、今回満を持しての映画化が実現したのです。
現代ラブストーリー初主演の堺雅人
近年強烈なキャラクターを演じることの多かった堺雅人ですが、本作では等身大の50代男性を演じます。実は堺は映画主演は『DESTINY 鎌倉ものがたり』(2017年)以来8年ぶり。さらに現代もののラブストーリーは初挑戦となります。 また、須藤役の井川遥とは『半沢直樹』(2020年)以来の共演。「役としての井川さんに出会って、須藤の横にずっといたいという気持ちが強くなりました」とコメントしています。
『花束みたいな恋をした』土井裕泰×『ある男』向井康介による豪華タッグが実現
監督:土井裕泰
『平場の月』の監督を務めるのは、『罪の声』(2020年)や『花束みたいな恋をした』(2021年)など、近年ヒット作を連発している土井裕泰です。 ラブストーリーからミステリまで、幅広い作品を手掛けており、2025年には『片思い世界』も公開されました。
脚本:向井康介
脚本を手がかるのは、『愚行録』(2017年)や『ある男』、『マイ・ブロークン・マリコ』(ともに2022年)などで知られる向井康介です。 『ある男』では、第46回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞しました。
映画『平場の月』キャスト解説
青砥健将役/堺雅人

妻と別れ、地元に戻って印刷会社に再就職した青砥健将。平穏な生活を贈る、50代の平凡な男性です。さまざまな人生経験を積んできた彼は、初恋の人と再会し、再び心惹かれるようになっていきます。 演じるのは、ドラマ「半沢直樹」シリーズや『VIVANT』(2023年)などで知られる堺雅人です。
須藤葉子役/井川遥

須藤葉子は、芯の強さと同時にどこか儚く、切なさを感じる女性です。幼少期の両親の不仲、夫との死別など、つらい過去を抱えながら、パートで生計を立てています。 葉子を演じる井川遥は、ドラマ『流星ワゴン』(2015年)や映画『さかなのこ』(2022年)などにも出演しています。
大人の青春映画!『平場の月』2025年11月14日公開
ベストセラー小説を原作に、これまでにない大人の恋愛を描く『平場の月』。 堺雅人をはじめとする人気・実力ともにトップクラスのキャストを迎え、ヒットメーカーとして知られるスタッフが集結した映画『平場の月』は、2025年11月14日公開です。