『ダンダダン』メルヘンカルタの呪いとは？何巻何巻で登場するのか？

2021年4月より、「少年ジャンプ+」にて連載されている漫画『ダンダダン』。さまざまな怪異や宇宙人が登場する本作ですが、この記事ではそんな本作に登場するメルヘンカルタについて徹底解説！ アニメ2期が始まる前に、原作をチェックしておいてくださいね。 ※この記事は『ダンダダン』のネタバレを含みます。

メルヘンカルタは團曼羅の中に封印されていた、カルタのような不気味な姿をした悪魔。悪意の権化であることから、闇を抱えた人物の心の隙につけ入ろうとします。 元より見た相手を洗脳する能力を持っていますが、そこにさらに精神攻撃を仕掛けることで、確実に従順な手駒に。洗脳に成功すると、取り憑いた人間の体以外のすべてを操作できるようになります。

オカルンとともに金の玉の行方を追っていたモモは、ヤンキー高校で最強の男・ズマと出会い、そのまま彼とともに箱庭に吸い込まれてしまいます。 箱庭の中はゲームのようになっており、協力して次々とミッションをクリアしていく2人。最後のミッションでついにお札が貼られたクリスタルを破壊したズマですが、実は箱庭は「呪行李」で、そこに閉じ込められていたのは見たものを操る力を持つメルヘンカルタだったのでした。 途中でズマがメルヘンカルタに乗っ取られ、さらにモモも重傷を負わされ絶体絶命だったものの、次々と助太刀が現れ、最悪の事態は免れることに。しかし、まだまだズマの洗脳が解ける気配はありません……。

ズマの攻撃は、彼の中に眠る「破壊衝動」なのだと語るメルヘンカルタ。ズマがそのような状態になってしまっているのには、どうやら彼の過去が関係しているようです。 依然メルヘンカルタに操られている彼は、攻撃の手を止めることはありません。

なおも止まらないズマからの攻撃ですが、ついにモモが意識を取り戻します。一方呪行李の外では、リンがみんなを呪行李から出す準備を着々と進めていました。 リンの能力によってついに崩壊し始めた呪行李ですが、呪行李の中の食べ物を口にしてしまったモモは身体が浮かず、外に出ることができません。元凶であるメルヘンカルタはズマを操りながら外に出ることに成功しますが、依然としてオカルンたちは呪行李内に。 窮地に陥った彼らの前にサンジェルマン伯爵が現れ、圧倒的な攻撃力と特異な能力を駆使してメルヘンカルタを追い詰めます。最終的にオカルン、サンジェルマン伯爵、セルポ、ズマの同時攻撃により、メルヘンカルタは大破するのでした。

メルヘンカルタの一番の能力は、精神攻撃の洗脳。洗脳に成功すると、本来なら反動が強く回数制限のある技能も制限を無視して使用可能にするため、取り憑かれた肉体は大きなダメージを負うという恐ろしさがあります。 洗脳の手法は、メルヘンカルタを見た相手の精神に介入して過去のことに起因する後悔・憎悪・恐怖などの負の感情を煽り、囚われた人を負の感情一色に染め上げて支配するというもの。 実際にズマがメルヘンカルタに洗脳されてしまいましたが、中には洗脳が効かない相手も。実際、過去を乗り越え強い精神力を持つズマの育ての親・ベガには効いていませんでした。

作中で詳細は描かれていないものの、メルヘンカルタは洗脳以外にも呪いを操ることができるようです。実際にメルヘンカルタは團曼羅内をアドベンチャー風味のゲームの世界に改変していることから、一定範囲の空間を自身の考える世界へ書き換える能力も有しているのかもしれません。 その際に、ゲームに参加した人間に何かしらの呪いを押し付けられるということも示唆されています。特にゲーム内の食べ物にはその要素が強く、食べ物に手を出したモモはメルヘンカルタが撃破された後も強い後遺症を受けていました。

メルヘンカルタの元ネタは、インターネット上で都市伝説として語られていた「悪夢（もしくは悪魔）のメルヘンカルタ」というもの。 白雪姫、赤ずきん、ヘンゼルとグレーテル、人魚姫、不思議の国のアリス、ピノキオの絵が描かれた6枚の絵札が印象的なその都市伝説は、ヨーロッパの呪術師がこの世の悪を封じ込めたものとされています。 邪悪な心の持ち主に取り憑くと、その人物の体は6つに分解された上で、体以外のすべてが支配されてしまいます。6つに分解されるということがどのような状況であるかについての説明は一切されていないため、どのようなことが起きるかは謎に包まれたまま。 また、このカルタに封じ込められているのは七つの大罪の悪魔だとする説もあり、白雪姫のカルタには嫉妬の悪魔、ピノキオのカルタには怠惰の悪魔が封じ込められているという噂も。

この記事では、『ダンダダン』に登場する敵キャラ・メルヘンカルタについて徹底解説しました！2025年7月から始まるアニメ2期に向けて、原作をおさらいしておきましょう！