漫画『美味しんぼ』最終回をネタバレ！「福島の真実」鼻血の描写が休載に影響している？

1983年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載されている、グルメ漫画『美味しんぼ』。本作はまだ完結しておらず、2014年から長期休載中です。 この記事では、そんな本作の現時点での最終回をネタバレするとともに、休載の理由について徹底解説します！本作が気になっている人は、ぜひ記事の最後までチェックしてみてくださいね。 ※この記事は『美味しんぼ』のネタバレを含みます。

漫画『美味しんぼ』は、1983年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載されている原作雁屋哲・作画花咲アキラによる漫画で、現在は2014年より長期休載中です。そのため、本作はまだ完結していません。 本作は、『東西新聞』文化部記者である山岡士郎と栗田ゆう子が主人公。2人が「究極のメニュー」作りを通し、行く先々の人たちが抱える悩みを、食を通して解決していきます。これまでにはなかったリアルな食事描写が、好評を博しました。

東日本大震災から半年後、山岡たち「東西新聞社」は、福島の現状を取材するため「帝都新聞社」と共同取材に乗り出します。会議の場で海原雄山は山岡に「福島はお前の根を知る場所だ」と語りますが、山岡はその真意を理解できません。 やがて訪れた霊山神社で、海原は自身が美食家を志すきっかけとなった地であり、かつて山岡の母と出会った場所だと告げます。そして母の形見である皿を山岡に手渡し、「福島を見てお前の根を掴め」と促します。 後日、山岡は返礼として家族3人が写った写真を海原に渡し、「父さん」と呼びかけます。福島の地で、二人の断絶していた時間が静かに繋がっていくのでした。

福島を離れ、北海道で畜産業を営む若者への取材を通じて、山岡と海原は改めて「福島で生きること」の難しさと向き合います。若者は、福島では自由に語ることさえ難しくなっている現実を語り、「逃げることができない人の事情もある」と静かに訴えました。 その帰り道、山岡と海原は「福島に住み続けて良いのか、自分たちの考えを言わねばならない」と語り合い、栗田は「やっぱり親子なのね」とつぶやきます。取材の締めくくりとして訪れた会津若松の食卓で、山岡は「自分の根っこが福島にある」ことへの答えを語り、海原もそれを認め合います。 最後は、福島の豊かな自然の中でそれぞれが思索にふけり、物語は静かに幕を閉じることに。

「美味しんぼ 第604話 福島の真実その22」で、登場人物が福島第一原子力発電所に取材に行ったのち、原因不明の鼻血を出すなど体調の異変を訴えました。その際、作中において実際の前福島県双葉町長である井戸川克隆が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と語る場面も描かれています。 しかしこれに対し、読者からは「風評被害を助長する原因になる」との批判が殺到。作者本人は「取材に基づいたものだ」と発言していますが、政府は否定しているため、収集がつかなくなったようです。

本作のアニメは、1988年10月17日から1992年3月17日まで、日本テレビほかにて放送されていました。アニメ版では、原作の1巻から34巻までが描かれています。 話の内容は基本的に原作に準じていますが、掲載時とは社会情勢が変化したものについてはそれに沿ったり、登場人物のセリフが原作より抑えられた表現になったり、単発キャラの設定が変わっていたりといった変更も見られます。 また、結末やギャグについても、若干変更が見られることもあります。

「至高の披露宴」は、面識のない新郎新婦の式でありながら、「東西新聞」の山岡たちも出席。重箱に詰められていたのは一見質素な料理でしたが、それは新郎新婦の幼少期からの家庭の味でした。 海原雄山は、生い立ちを映す素朴な料理を通じて、形式ばかりが重視される現代の披露宴に警鐘を鳴らし、本来の「人と人を結ぶ」意義を示します。4日後、「究極の披露宴」が近づく中、山岡は美術館の中庭という野草の宝庫に着目し、場所を借りて準備を進めます。 当日、満開の桜のもとで振る舞われたのは、前日に新郎新婦が自ら摘んだ野草を使った料理。招待客同士が絆を深める「場」を重視した山岡のもてなしに、会場には温かな一体感が広がり、招待客自らが参加する披露宴の原点が浮かび上がります。

この記事では、『美味しんぼ』最終回のネタバレや、本作の休載にまつわる噂について徹底解説しました！漫画はもちろん、本作はアニメ化もされているため、気になる場合は見比べて違いを発見してみてくださいね。