『サザエさん』原作漫画の本当の最終回を紹介！海に帰る都市伝説はうそ？

長年に渡り放送され、「日曜日の顔」と言える存在になっている『サザエさん』。老若男女問わず誰もが知っている国民的アニメですが、原作の最終回を知っている人は意外と少ないはず。 そこでこの記事では原作漫画『サザエさん』の結末について徹底解説！「サザエたちが海へ帰る」という噂は本当なのか、アニメ版最終回にまつわる都市伝説と併せて紹介＆考察していきます。 ※この記事は『サザエさん』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『サザエさん』は1946年から1974年まで、『夕刊フクニチ』や『朝日新聞』などで連載されていた漫画です。磯野家の長女・サザエを主人公に、当時の日本を反映した物語が展開。コミカルな作風で人気を博し、映画やラジオドラマなどが続々と制作されました。 そして1969年10月、ついにアニメ版の放送がスタート！これが現在まで続く長寿作品となり、誰もが知っている国民的アニメになっていくのでした。

実は漫画『サザエさん』には明確な最終回が存在しません。本作は1974年2月21日まで連載が続いていたのですが、その翌日は原作者急病のため休載。翌々日に「筆者病気のためしばらく休みます」と告知され、そのまま再開されずに終了してしまいます。 つまり『サザエさん』はしっかりと完結を迎えたわけではなく、筆者の体調悪化により自然消滅してしまったのです。ちなみに事実上の最終回にあたるエピソードは、カツオが学校に弁当を持参するお話。彼が教室を見渡すと、コンロと鍋で自炊するクラスメイトがいる……というオチでした。 世間で噂されている「サザエたちが海へ帰る」という説は、あくまでも都市伝説。実際のラストはサザエさんらしい、日常に根差したコミカルなエピソードでした。

まだまだ先になるであろう『サザエさん』の最終回。世間ではそんな最終回で描かれるエピソードについて、様々な予想がまことしやかに囁かれています。その内容はダークなものから、ファンタジックなものまで多種多様。 ここからは最終回に関する都市伝説の詳細を解説していきます。

様々な最終回予想のなかでも、特に有名なのが「飛行機事故説」でしょう。これはサザエさん一家が海外旅行へ行く際、飛行機が墜落してしまうという何ともダークな内容になっています。 しかも、「サザエさんたちが実は人間の姿を借りて生きていた海産物だった」と判明し、「墜落した海で元の姿になって生きていく」という予想外のオチがついて終了。「サザエたちが海へ帰る」という都市伝説は、この説がベースになっているものと思われます。

飛行機事故説と非常に似通った内容の「車で海に転落する説」も存在します。こちらはマスオさんの運転で家族旅行に行った際、運転操作を誤って海に落ちてしまうという説です。 この話にもサザエさんたちが海産物の姿に戻り、海で暮らしていくオチがつくパターンが存在。車で海に転落する説は、飛行機事故説から派生した都市伝説だと思われます。

最後に紹介するのは「サザエさんの夢説」です。こちらは今までに描かれたお話が、「交通事故で植物人間になったサザエが見ていた夢だった」と判明するという内容。最終回で彼女が目覚めると波平とフネしか家族がおらず、カツオやワカメは空想上の人物だったと発覚するのです。 サザエは悲しみに暮れますが、最終的に自身の主治医を務めるマスオと結婚することに。少々ダークな雰囲気もありますが、最後は幸せな結末を迎えることになります。

巷で囁かれている最終回説はダークなものばかり。明るくコミカルな『サザエさん』とはかけ離れたものになっているため、実際の最終回はまったく別の内容になると思われます。 順当に考えればいつも通りサザエさん一家がどたばたな日々を送り、「これからもそんな日常が続いていく」と締めるエンドになりそうな予感。もしくはアニメ最終回でありがちな、「未来を描く」パターンもあるかもしれません。 カツオが大人になって花沢さんと結婚し、その様子をサザエたちが涙ながらに見守る。そんな心温まる結末もありそうです。どう転ぶにせよ、これまでの作風が崩れることは十中八九ないはず。ファンが安心して視聴できる、ハッピーエンドが描かれるでしょう。

多くの人々に愛される国民的アニメ『サザエさん』。 50年以上放送されている長寿作ですが、いつか終わりが来てしまうことは確か。その結末はいったいどんな内容になるのか。自分なりの最終回を予想しつつ、これからも『サザエさん』を楽しんでいきましょう！