『君と宇宙を歩くために 』最新4巻をネタバレ解説!先が見えない毎日に捧ぐ名作
「マンガ大賞2024大賞」受賞作品である『君と宇宙を歩くために』は、ヤンキーの小林と変わり者の宇野という正反対な2人が織りなす友情物語。本作は「普通」ができない2人が過ごす日常に、思わず胸を打たれると話題になっています。 この記事では、そんな本作の最新刊である4巻についてネタバレありで解説していきます! ※この記事は『君と宇宙を歩くために』のネタバレを含みます。
漫画『君と宇宙を歩くために』のあらすじ【ネタバレなし】
ヤンキーの小林はこれまで勉強もバイトも長く続かず、すべてのことからドロップアウト気味になっていました。そんなある日、彼のクラスに声が大きく常に1人で笑っている変わり者・宇野が転校してきます。 ある日の夜、小林が先輩から柄の悪いアルバイトに誘われているところを偶然通りかかった宇野に助けられたことをきっかけに、次第に2人は交流していくように。 宇野の生き様や家族のことを少しずつ知るうちにいつの間にか彼に惹かれていき、小林は自分も変わるための行動を始めます。「普通」が分からない正反対の性格の2人は、さまざまな壁にぶつかりながら成長していくのでした。
【最新刊】漫画『君と宇宙を歩くために』4巻のネタバレ
4巻のあらすじ
祭に出かけ、はぐれてしまった宇野と、彼の姉・さつき。何回電話をかけても出ない宇野のことをさつきが心配しているところに、偶然小林が通りかかります。彼のおかげで宇野の所在も分かり、さつきは一安心したものの、小林が宇野に悪い影響を与えているのではないかと疑いの目を向けるのでした。 さつきが何か誤解をしているのではないかと勘付いた小林は、つたない言葉ながらも彼女に対し、宇野に対する気持ちを伝えるのでした。 小林が心の底から宇野のことを考え、2人が本当の意味での友達であることを知ったさつきは、どこか嬉しい気持ちになります。
4巻のネタバレ
4巻では、宇野の過去とさつきがギャルになった理由が描かれていました。さつきは幼い頃から宇野の面倒を見ており、正直好きでも嫌いでもないと思っていたものの、姉として彼のことを守ってきました。ある日真面目だと舐められると直感した彼女は、ギャルになって武装するのでした。 そんな中、彼女は夏祭りで宇野の友達だという小林と深い話をすることに。さつきは最初、小林が宇野のことをおもちゃにしているのではないかと勘繰っていましたが、2人が自然に楽しそうにする姿を見て胸を打たれます。 一方で、体育祭のストーリーもメインに。運動が苦手な宇野は悪戦苦闘しながらも、組体操やリレーなど、小林と協力しながら楽しい1日を作り上げていく姿に思わずほっこりしてしまいます。
宇野と小林が過ごす何気ない毎日から、学びを得られることも多いです。
“気付かされる”ことが多い漫画
「ちゃんと感じてる?」と、自分に問いかけたくなる
宇野の手帳には、「顔を洗う」「布団をたたむ」といった毎日の行動が、ひとつひとつ丁寧に書き込まれています。悔しさを感じた時の心の対処法まで、まるで自分自身を導くように。 そんな宇野の姿を見て、小林は「感情を認めること」は、弱さじゃなくて強さなのだと気付かされます。彼は、「逃げたくなるような恥ずかしさや怒りも、誤魔化さずに受け止めること」が、自分を前に進ませる第一歩なのだと納得しました。 ありがとうと伝えたくても照れて言えなかったり。傷ついているのに、平気なふりをしてしまったり。私たちの生活の中でも心に蓋をしてしまうことがあるかもしれません。 本作を読むと、思わず自分を大切にしたくなります。
何でもない日々が、じつは“宇宙”だった
宇野にとって、朝起きて顔を洗うことも外出することも、まるで大冒険。そんな彼を見ていると、普段は忘れがちな“日常の複雑さ”に気付かされます。 毎日数え切れないほどの選択を無意識に繰り返しながら生きている私たちですが、それは当たり前なんかではないということが今となっては分かります。 ほんの小さな選択が、誰かにとっては大きなハードルであること。そして、誰かの行動が、思いがけず誰かを助けたり、すれ違わせたりすること。 本作は、そんな「宇宙みたいな日常」の奥深さを改めて知らせてくれます。
『君と宇宙を歩くために 』の4巻をネタバレ解説しました
この記事では、『君と宇宙を歩くために』最新刊のあらすじをネタバレありで徹底解説しました。宇野と小林が繰り広げる優しい毎日が今後どのように動いていくのか、先の展開からますます目が離せません!