2025年7月23日更新

アニメ『cocoon ある夏の少女たちより』の原作漫画をネタバレ解説!ジブリとの関係は?

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2025年8月より、NHK総合にて放送されるアニメ『cocoon ある夏の少女たちより』。本作の原作は、沖縄のひめゆり学徒隊を題材とした今日マチ子による漫画『cocoon』です。 この記事では、戦後80年を迎える2025年にアニメ化される本作の原作漫画を、ネタバレありで解説していきます! ※この記事は『cocoon』のネタバレを含みます。

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アニメ『cocoon ある夏の少女たちより』のあらすじ【ネタバレなし】

物語の舞台は、戦時中のとある南の島。年頃で多感な少女である主人公・サンは、親友でもう一人の主人公であるマユたちとともに、島一番の女学校に通っています。 ある日、戦況が悪化したことをきっかけに、サンたちは看護隊として軍事活動に協力することに。しかし、敵軍が上陸したことで、攻撃は激化していきます。 ひとり、またひとりと仲間が減っていく凄惨な状況に心がくじけそうになる中、マユの言葉に勇気づけられ、なんとか現実に折り合いをつけるサン。そんな中、戦局が厳しさを増し、マユはサンを守るため、同朋の兵士を殺してしまうのでした。

原作漫画『cocoon ある夏の少女たちより』を結末までネタバレ

少女たちの日常と戦争のはじまり

舞台は、戦争の影が迫る南の島。主人公の少女・サンは島一番の女学校に通い、転校生の親友・マユやクラスメイトたちと平穏な日々を送っていました。 しかし戦況の悪化とともに、穏やかな日常は静かに崩壊していくことに。サンたちは軍の命令で看護隊に編入され、野戦病院「ガマ」で負傷兵の看護を始めることになりました。 医療の知識もない少女たちは、次々と運び込まれる兵士たちの苦しむ姿に戸惑いながらも、互いに支え合い、懸命に役目を果たそうとします。青春の真っ只中にいた彼女たちの時間は、否応なく戦争に引き裂かれていくのでした。

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戦場と化した島、奪われる日常と命

敵軍の上陸により島は戦場と化し、空襲・銃撃・飢餓が少女たちに襲いかかります。看護隊の解散後、サンとマユはわずかに残った仲間とともに逃げ場を求めて逃避行を始めますが、その道は過酷で残酷でした。 サンの仲間たちは次々と倒れていき、エツ子やタマキの死は特に衝撃的で、彼女たちの若さや夢までも奪われていく姿は深い哀しみを刻みました。 恐怖と絶望の中でも、少女たちは最後まで懸命に生きようとします。しかし、選べる道は限られており、サンの目の前から、かけがえのない存在が一人また一人と姿を消していくことに。

マユの秘密と、サンの羽化の瞬間

サンの心の支えだったマユには、ある「秘密」がありました。実はマユは男性であり、戦争から逃れるために女学生として生活していたのでした。サンはマユの正体に気が付いていませんでしたが、マユが銃撃によって命を落とした後に服を脱がせる際、初めて彼女が男性であったことを知ることに。 マユは、サンにとって現実を遠ざける「繭」のような存在でした。しかし、その繭も破れ、サンは戦争の現実に向き合う覚悟を迫られます。 戦後に生き残り、戦後の収容施設で穏やかに他者と接する姿を見せるサン。過去の傷を抱えながらも、前を向いて歩き出すその姿には、彼女が「繭を脱いで羽化した」ことを示す静かな強さが宿っていました。

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アニメ「cocoon」は8月より放送予定!先行放送の内容は?

アニメ「cocoon」は、8月にNHK総合にて放送される予定です。しかし、本作は本放送に先駆け、NHK BSにて3月に特集アニメとして60分先行放送されました。 先行放送の内容に関しては、本放送の内容とは変わらないことが予想されています。恐らく、BSを観ることができない人のために、NHK総合にて本放送されるのではないでしょうか。 そのため、3月の先行放送を見逃した人も、もう一度本作を楽しみたい人も、どちらも十分に楽しめる内容になっていること間違いなしです!

アニメの絵がジブリっぽい?

借りぐらしのアリエッティ

本作のアニメ情報が公開された際、SNSを中心に「絵がジブリっぽい」と話題になっていました。それもそのはず、本作のアニメーションを手がけるのは、元スタジオジブリのアニメーターである舘野仁美が代表をつとめるスタジオササユリ。 アニメーションプロデューサーも、舘野仁美が担当しています。柔らかい雰囲気の原作がアニメでどう表現されているのか、今から楽しみですね。

アニメ「cocoon(コクーン)」のキャスト

サン役/伊藤万理華

伊藤万理華

本作の主人公であるサンの声を担当するのは、乃木坂46の元メンバーであり、現在は女優として活躍する伊藤万理華。柔らかくも芯のある声質が、サンの声にぴったりです。 数々のドラマや映画に出演する彼女の代表作には、ドラマ『お耳に合いましたら。』や映画『チャチャ』、短編映画『息をするように』などがあります。

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マユ役/満島ひかり

満島ひかり

サンの親友であるマユの声を担当するのは、女優や歌手として幅広く活躍している満島ひかり。高い演技力が度々話題になる彼女は、これまでにもいくつかの作品で声優経験があります。 そんな彼女の代表作には、映画『愛のむきだし』や映画『川の底からこんにちは』、ドラマ『カルテット』や映画『ラストマイル』などがあります。

戦後80年の節目に紡がれるアニメ「cocoon(コクーン)」に注目

この記事では、2025年夏にNHK総合で放送予定のアニメ「cocoon」について、同名の原作をネタバレありで徹底解説しました!戦後80年という節目の時に放送される本作は、人々の記憶に残る作品となるでしょう。