2025年8月19日更新

漫画『廻天のアルバス』をネタバレ解説!フリーレンと差別化された方向性とは

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『廻天のアルバス』は「週刊少年サンデー」が贈る新たな勇者ファンタジー。原作を牧彰久、作画を箭坪幹が手掛けています。ある理由からタイムループして魔王討伐を目指す勇者・アルバスのRTA冒険譚です。 ここでは『廻天のアルバス』のあらすじをネタバレありで紹介するとともに、本作の魅力を解説します!

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漫画『廻天のアルバス』が面白い!魅力をまとめる【ネタバレなし】

譲れない理想のために立ち上がり続ける勇者アルバスに泣ける

1話だけを読むと効率厨に見えるアルバスですが、この主人公は話が進めば進むほどかっこよさが見えてくるキャラクターです。とにかく時短を最優先して動くので、途中に発生する依頼クエストにも乗り気ではありません。 いまいち信用していいのかな?と思う言動も多いのですが、1巻ラストからのアルバスの株の上がり方がすごい!弱冠15歳なのですが、勇者として自分のなすべきことを達観しており、とてつもない覚悟を持っています。 ループをしてもすべてが元通りではなく、心がすり減っているはずのアルバス。それでも勇者として立ち上がり続ける姿、そしてそれを支えて信じる仲間たちとの絆に、王道ではありますがグッときます。

フィオナの頑張りや成長が健気でかわいい!

ヒロインのフィオナの魅力も本作の見どころです。フィオナは最初はパーティ候補に手を挙げるのも尻込みしてしまうような自分に自信のない子でした。 ところがアルバスからほぼ人さらい状態でパーティメンバーに入れられ、右も左もわからないままドラゴンと戦ったり、ワープを通過するために体を張ったり。振り回されながらも35周超え勇者に食らいつき、彼のさりげない言葉に自信をつけていく姿が応援したくなります。 だからこそ1巻ラストの展開は衝撃的……ではあるのですが、不思議とその展開を知ってから読み直すと、ますますフィオナが愛おしくなります。 フィオナ以外にも魔法使いのジーナや盗賊のトコなど女の子たちが魅力的です!

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「フリーレン」と被ってる?違いは作品の方向性

葬送のフリーレン ヒンメル
©︎山田鐘人・アベツカサ/小学館

『廻天のアルバス』が連載されている「週刊少年サンデー」では『葬送のフリーレン』も連載中。勇者パーティの再冒険というざっくりとした括りでは共通項も見られますが、実際に読んでみるとそれぞれまったく違った方向性であることがわかります。 フリーレンは悠久の時の中で人を知る旅の途中。対するアルバスは1巻で魔王討伐まで描かれるようなスピード感、かつ果たさなければならぬ目的を抱いて切羽詰まった旅をしています。 ただヒンメルの勇者らしい生き方に心躍った人は、きっとアルバスのことも好きになるはず。ぜひアルバスの活躍も読んでもらいたいです!

漫画『廻天のアルバス』のネタバレ(1巻・2巻)

アルバスにとって36回目の旅は、とにかく最短で魔王討伐を達成すること。そのため時短や効率を掲げ、さながらRTA冒険です。彼が急いでいた真相はフィオナにありました。 1巻ラスト、アルバスが魔王を倒すと、その魂は次なる依代のフィオナへ。実はフィオナとその兄は魔王に呪いをかけられており、現魔王は彼女の兄だったのです。魔王を倒すとフィオナが魔王になる、それがアルバスが旅を繰り返す理由でした。 そして旅は37回目へ。今回は前回と違い仲間も加わります。1周目でも仲間だった勇者ラウロが仲間に。天才魔法使いのジーナも登場します。2巻ラストでは実は魔王軍幹部でループの記憶を持つ商人ゼアルクを、アルバスは仲間にしました。

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漫画『廻天のアルバス』のネタバレ(3巻・4巻)

前巻ではまだ仲間になっていなかったジーナや、盗賊団だったトコも仲間に加わります。一方で、ジーナから不穏な情報ももたらされました。 彼女は師匠オーロとともに禁忌である時元魔法を研究していました。そのせいで魔法学校は破門されてしまったのですが……。彼女によると、終極次元魔法「廻天」を繰り返し使い続けると、使い手であるアルバスの存在自体がこの世界から消えてしまうかもしれないというものでした。 アルバスは自分が認識されない存在になっても「完璧な未来」を目指しており、37周目の結末に不安がよぎります。 まもなく魔王城。パーティから離脱したゼアルクは魔王に呼び出されており、彼がどう動くのかも気になるところです。

漫画『廻天のアルバス』のネタバレ(5巻)

いよいよ魔王城での決戦。これまでの仲間たちが、それぞれの形で加勢してくれるという熱い展開です。 この周の魔王は自力でアルバスのループを見抜き、対策魔法まで用意していました。早々にフィオナ魔王が生まれてしまい、アルバスの「廻天」も封じられ万事休す。 アルバスが最後の手段で放ったのは「遡天(レトログラード)」。彼は自分の命と引き換えに魔王の魂からフィオナを切り離すことに成功。彼が望んだ「完璧な未来」に安堵の笑みを浮かべ死んでしまいます。 10年後、フィオナはアルバスのいない平和に納得がいかず、時間を巻き戻すことを決意。ジーナもそのための研究を続けていました。 そして幼いアルバスが登場したところで5巻は終了します。

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『廻天のアルバス』はタイムループ勇者が繰り広げるRTA冒険譚!

『廻天のアルバス』のストーリーを紹介しました。6巻からは新たなループがスタート。これまでと違う展開が繰り広げられることになりそうです。冒険ファンタジーが好きという人はぜひこの『廻天のアルバス』をチェックしてみてください!