『ダンダダン』HAYASii(囃子)の元ネタはX JAPAN?YOSHIKIの発言からパクリ騒動の経緯を解説

HAYASiiはアニメ『ダンダダン』18話で登場したお祓いができるロックバンド。「お祓いだぁぁ!」の全力シャウトとともに披露した「Hunting Soul」が、オマージュ元のX JAPANのYOSHIKIの目に止まりちょっとした騒ぎとなりました。 この記事では騒動の経緯を簡潔に紹介していきます。
『ダンダダン』HAYASii/囃子(はやし)とは?
囃子はアニメ18話で登場したお祓いバンド。原作では正式なバンド名は登場しませんでしたが、アニメのオリジナルシーンでバンド名が「HAYASii」だと判明しました。 ジジこと円城寺仁(えんじょうじじん)に取り憑いている強力な怪異・邪視(じゃし)のお祓いを依頼されて登場します。彼らのロック魂は神仏に届くほどのパワーを秘めているとのこと。 ボーカルは声優界きってのロッカー谷山紀章、ギターはマーティ・フリードマンが担当しています。
HAYASiiの元ネタ・モデルはXJAPAN?

HAYASiiの元ネタはX JAPANです。これは漫画の時点から明らかで、このお囃子のシーンはアニメ化できるのか?と、読者がざわつくほどにわかりやすく“ザ・X JAPAN”でした。 漫画でもバンドメンバーの風貌や演奏スタイルはX JAPANをモデルとしていました。アニメ化の際、さらに攻める形で本家に寄せており、「お祓いだぁぁ!」のシャウトから始まる楽曲は誰もが『紅』が元ネタだとわかる形になっています。
HAYASiiにYOSHIKI(XJAPAN)が反応?パクリ騒動に
きっかけはXでのポスト
アニメ放送後、ファンが『Hunting Soul』の演奏シーン動画をYOSHIKI本人へリプライの形で共有。これに気づいたYOSHIKI自身が、引用で「何これ?」と反応したことが一連の騒動のきっかけに。 現在はすでに削除されていますが、当初はアニメの公式YouTube動画にもコメントを残しており、彼が相当困惑していたことが窺えます。
周りから「著作権侵害」との声
最初のポスト後も彼は「この件何も知らないんだけど」と投稿するなど、事前に何も聞かされていなかったことを強調。さらに弁護士から連絡があったことを明かし、法的な手段に出る可能性があることも示唆していました。 アニメを配信したサブスクのアカウントにも返信をつけており、かなりの物申したい気持ちが伝わってきます。
ソニーが関わっており著作権侵害ではなかった
ちなみに、X JAPANの「紅」の著作権はソニー・ミュージックパブリッシングが管理しています。作曲したのは自分ですが、私自身も、この曲を使用する際には自分でさえも許可を得ることがよくあります。#YOSHIKI @DandadanTV @animeDANDADANen @netflix@hulu @XJapanOfficial @Yoshiki_Staff… https://t.co/6EhhNcJSHQ
— Yoshiki (@YoshikiOfficial) August 8, 2025
オマージュ元となった楽曲『紅』の著作権はソニーが管理しているそう。アニメの製作委員会にはソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社のアニプレックスが名を連ねており、おそらくグループ会社内での確認は取れていたのではないでしょうか。 上記ポストの翌日には態度を軟化させており、弁護士云々の話にも触れていないので、水面下で解決したと予想されています。
YOSHIKIも納得し騒動も落ち着く
今回の件、急に連絡が来て驚いて、つい呟いちゃいました。お騒がせしてすみません。
— Yoshiki (@YoshikiOfficial) August 9, 2025
ごめんなさい。#YOSHIKI @DandadanTV @animeDANDADANen @NetflixAnime@XJapanOfficial @Yoshiki_Staff#dandadan #紅 #Kurenai #XJAPAN https://t.co/T4BpODxXPa https://t.co/tR9jiqSmkv
ギターを担当したマーティ・フリードマンからのX JAPANへの愛あるリプライをもらったこともあってか、最初の投稿から半日後には『ダンダダン』にも興味津々。「アニメ見たくなってきた」と発言も前向きに。 「関係者で近く話し合いが行われるようです」「お騒がせしてすみません」と続けて投稿しており、プチ炎上騒動は収束に向かいました。
一連のパクリ騒動に対する世間の反応は?
否定派

YOSHIKIを擁護する立場の人々からは、これだけわかりやすいオマージュであれば本人への確認が必要という声も。 実際に権利周りでどの立場まで話が事前にいっていたのかは不明ですが、本人に伝わっていなかったことはたしか。そこまで話をしっかり下ろしておけば、一連の騒動も起きずに済んだはずです。
肯定派
元ネタへの敬意あるオマージュやパロディは大歓迎とする意見も。しかも今回はかなり気合が入っていたことが、楽曲の布陣と映像クオリティからも伝わってきます。 パロディ元がどう受け取るかは自由としたうえで、YOSHIKIが自分のファンに問いかけるような形でSNS上で問題提起したことに疑問を感じたり、その行動に"ダサい"と反応する人も多かったようです。
『ダンダダン』騒動を経てYOSHIKIも虜にする!?
パロディは前提として元ネタを多くの人が知っているからこそ成り立つもの。今回の『ダンダダン』のHAYASii騒動も、X JAPANの功績が偉大だからこそ起きてしまったトラブルともいえます。 アニメを観てみようかなという発言もあったので、いつか『ダンダダン』×YOSHIKIの公式コラボなどが実現するといいですね。