【原作ネタバレ解説】映画『存在のすべてを』あらすじ・キャスト!原作小説のラストの意味まで徹底考察
『罪の声』で知られる作家・塩田武士のミステリー小説『存在のすべてを』が、瀬々敬久監督、西島秀俊主演で映画化され、2027年2月5日(金)より全国公開されます。 この記事では、映画『存在のすべてを』のあらすじやキャストなどの最新情報を紹介。さらに、原作小説の物語についても、ネタバレを含めて詳しく解説します。
映画『存在のすべてを』あらすじ【ネタバレなし】
| タイトル | 存在のすべてを |
|---|---|
| 公開日 | 2027年2月5日(金)全国公開 |
| 監督 | 瀬々敬久 |
| 原作 | 塩田武士『存在のすべてを』(朝日新聞出版刊) |
| 出演 | 西島秀俊 , 広瀬すず , 仲村トオル , 斎藤工 , 青柳翔 , 光石研 , 永島敏行 , 奥田瑛二 |
| 配給 | 東映 |
| 製作 | ©2027「存在のすべてを」製作委員会/©塩田武士・朝日新聞出版 |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
1991年に発生した前代未聞の未解決事件「二児同時誘拐事件」。児童の1人は無事に発見されたものの、もう1人の児童は行方不明のまま3年が過ぎ、突然祖父母宅に現れて保護されました。発見された児童は、しかしその3年間について固く口を閉ざし続けたのでした。 事件から30年、いまや未解決のまま時効となったこの事件を、旧知の刑事の死をきっかけに追うことになった新聞記者の門田。「空白の3年間」に隠された真実とは何だったのか……。
原作小説『存在のすべてを』結末までネタバレ解説
前代未聞の誘拐事件が発生
別々の場所で2人の児童が同時に誘拐されるという、1991年に起きた前代未聞の未解決事件「二児同時誘拐事件」。1件目に起きた誘拐事件の被害児童は無傷で保護されましたが、2件目の誘拐事件では犯人を取り逃がして被害児童は行方不明のままになっていました。 しかしその3年後、2件目の被害児童が祖父母宅に突然現れ、無事に発見されたのです。ただ、その児童はこの3年間どうしていたのか一切口を開こうとはしませんでした……。
真実を追い求める記者・門田次郎
二児同時誘拐事件から30年後の2021年。大日新聞宇都宮支局の支局長・門田次郎(西島秀俊)は、旧知の刑事・中澤洋一の葬儀に列席していました。門田は二児同時誘拐事件当時、横浜支局で2年目の新米記者として取材をしており、その際に中澤に世話になっていたのです。 葬儀で中澤の後輩刑事から声をかけられた門田は、2件目の被害児童の内藤亮が現在は人気写実画家・如月脩として活躍していることを知ります。しかし「空白の3年間」に何があったのか、内藤亮は固く口を閉ざしたままでした。
「空白の3年間」の真実とは
実は事件当時、容疑者であるのにもかかわらず逮捕されなかった男の親族に無名の画家がいました。門田は、もしかすると空白の3年間に被害児童と一緒にいたのはその画家なのではないかと推察。そして現場から退いていた門田は、これが現場最後の仕事になるかもしれないと事件の再取材を始めます。 そして、二児同時誘拐事件の真相が、1件目の誘拐が囮で2件目の誘拐が本命だったことがわかります。誘拐犯は野本雅彦、内藤亮を騙される形で預かっていたのが雅彦の弟夫婦・野本貴彦と優美だったのです。2人は新聞で自分たちが誘拐された子どもを預かっていると気付きますが、雅彦に返せば殺されると考え、亮の母親も育児に無関心であることを知り、自分たちで亮を育てようと決意したのでした。
物語の舞台は再び現代へ
貴彦は写実画家であり、亮に写実画を描く才能があることを知って絵でコミュニケーションを取っていました。貴彦は写実画の知識と本質を亮に授け、その経験をもとに亮は写実画家となっていたのです。貴彦と優美に育ててもらった恩を感じていた亮は、祖父母のもとに帰ってからも彼らのことを口外せずにいました。 貴彦と優美はその後は行方が分からなくなっていましたが、実は優美は亮のアトリエを手伝っていることがわかります。しかし貴彦がどうしているのか、それは明かされないままでした。
原作小説『存在のすべてを』とは
映画『存在のすべてを』の原作は、塩田武士によるミステリー小説。本作は第9回渡辺淳一文学賞を受賞し、「本の雑誌」が選ぶ2023年度ベスト10で第1位を獲得、さらに2024年本屋大賞にもノミネートされています。 塩田武士は第7回山田風太郎賞を受賞し、2020年に映画化もされた『罪の声』で知られる小説家。他の代表作に第173回直木三十五賞にノミネートされた『踊りつかれて』や、2021年に映画化された『騙し絵の牙』などがあります。
映画『存在のすべてを』キャストを解説

門田次郎(もんでんじろう) 役/西島秀俊

本作の主人公・門田次郎を演じるのは西島秀俊です。門田は「二児同時誘拐事件」の当時は警察担当の新聞記者で、旧知の刑事の死をきっかけにこの事件の真相を追うことになります。 演じる西島秀俊は、「MOZU」シリーズや「きのう何食べた?」シリーズなどで知られ、2021年公開の映画『ドライブ・マイ・カー』では海外でも高く評価されました。
土屋里穂 役/広瀬すず

主人公・門田とともに事件の真相へ近づいていく土屋里穂を演じるのは、広瀬すずです。里穂は、被害児童・内藤亮の同級生。 広瀬すずは『三度目の殺人』で第41回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど、日本映画界の第一線で活躍を続ける実力派です。
中澤洋一(なかざわ よういち) 役/仲村トオル

門田と旧知の神奈川県警の刑事・中澤洋一を演じるのは、仲村トオルです。中澤は、二児同時誘拐事件の当時に門田が世話になった人物で、その死が門田を再取材へと向かわせます。 2025年でデビュー40年を迎えたベテラン俳優が、物語の起点となる重要な役どころを担います。
先崎隆明(せんざき たかあき) 役/斎藤工

中澤の後輩刑事・先崎隆明を演じるのは、斎藤工です。俳優にとどまらず、監督などクリエイターとしても第一線で活躍する存在。事件を知る刑事として、門田の再取材に関わっていきます。
真木慎一(まき しんいち) 役/青柳翔
二児同時誘拐事件が発生した当時の警察庁捜査一課長・真木慎一を演じるのは、青柳翔です。事件対応の中枢にいた人物として、当時の警察の動きを映し出します。
藤島光一(ふじしま こういち) 役/光石研

門田が所属する大日新聞の本社記者・藤島光一を演じるのは、光石研です。数々の作品で存在感を放つ名バイプレイヤーが、報道の現場に厚みを加えます。
三村智也(みむら ともや) 役/永島敏行
誘拐事件の対応に関わった神奈川県警捜査一課管理官・三村智也を演じるのは、永島敏行です。事件の裏側を知る警察関係者として、物語に緊張感をもたらします。
木島茂(きじま しげる) 役/奥田瑛二

被害児童・内藤亮の祖父・木島茂を演じるのは、奥田瑛二です。映画界の重鎮が、事件に翻弄される家族の側を静かに体現します。
映画『存在のすべてを』は実話?モデルを解説

物語の発端となる「二児同時誘拐事件」についてはモデルとなる事件が実在するわけではないようですが、2件目の誘拐事件に絡む「無名の画家」は実際のモデルがあるそう。それは絵画オークションで目にした「伝説の逃亡画家」でした。 その画家・人見友紀は、1972年頃に起きた美術品窃盗事件の実行犯として指名手配された人物。この画家をモデルにして、本作の創作がスタートしたそうです。
映画『存在のすべてを』は2027年2月5日公開!特報映像が解禁に
映画『存在のすべてを』は、2027年2月5日(金)より全国公開されます。 映像では、前代未聞の「二児同時誘拐事件」によって巻き起こる混乱と、捜査をめぐる「警察の大失態」が映し出されます。さらに、事件から30年後も真相を追い続ける新聞記者・門田(西島秀俊)の鋭いまなざしや、被害少年の同級生・土屋里穂(広瀬すず)が手紙を見つめながら大粒の涙を流す姿も捉えられています。 今回一挙解禁された豪華キャストが演じる登場人物たちの緊迫した表情と、複雑に交錯する思惑が次々と映し出され、重厚なミステリーの奥に秘められた人間ドラマへの期待が高まる映像に仕上がっています。

