2025年4月22日更新

映画『宝島』あらすじとキャストを紹介!オンはどうなった?原作小説の結末ネタバレも

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映画『宝島』
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

直木賞受賞作品『宝島』の実写映画が、妻夫木聡主演で2025年9月19日から全国公開されることがわかりました。 本記事では映画『宝島』の基本情報やキャスト紹介に加え、原作小説のネタバレを解説していきます。

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映画『宝島』作品概要

タイトル 『宝島』
公開日 2025年9月19日
上映時間
監督 大友啓史
キャスト 妻夫木聡 , 広瀬すず , 窪田正孝 , 永山瑛太

映画『宝島』のあらすじ

映画『宝島』
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

舞台は1952年、アメリカの統治下におかれた沖縄。困窮する島民たちを救うため、米軍基地を襲撃して物資を奪う「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちが密かに活躍していました。 絶対的リーダーのオン(永山瑛太)を中心に、「戦果アギヤー」として活躍していたグスク(妻夫木聡)、レイ(窪田正孝)、ヤマコ(広瀬すず)の若者4人組は、大きな戦果を挙げるため嘉手納基地への襲撃を決意します。 しかし襲撃は失敗に終わり、逃走の最中にオンが行方不明に。その時オンは「予定外の戦果」を持ち出していて……?

映画『宝島』キャスト・登場人物解説

グスク役/妻夫木聡

妻夫木聡
©ホリプロ

米軍基地に忍び込み物資を盗む「戦果アギヤー」として活躍していた青年。グループのリーダーであるオンの親友で、行方不明になった彼の捜査をするため刑事になります。ヤマコに惹かれていましたが、子どもを授かり職場の婦警と結婚しました。 親友の行方を追い続ける刑事・グスクを演じるのは、俳優の妻夫木聡です。主な出演作品には本作と同じコザ市を舞台にした映画『涙そうそう』(2006)や、『悪人』(2011)、『ある男』(2023)などがあります。

ヤマコ役/広瀬すず

広瀬すず

オンをリーダーとする4人組の1人で、彼の恋人でもあった少女。オンの帰りを待ち続け、教師になります。グスクやレイから好意を寄せられるも、2人のことは仲間としてしか見れないようです。 本作のヒロインであるヤマコを演じているのは、話題作への出演が絶えない広瀬すずです。2025年には既に『ゆきてかへらぬ』、『片思い世界』といった映画の主演を務め、同年9月には主演映画『遠い山なみの光』の公開も控えています。

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レイ役/窪田正孝

窪田正孝

「戦果アギヤー」として活躍していた1人であり、オンの実の弟。襲撃の際にアメリカ兵に捕まり、刑務所で3年を過ごしました。出所後は地元の不良集団とつるみ、テロリストとして危険な仕事を請け負うようになります。 英雄の弟でありながらテロリストになり果てた青年・レイを演じるのは窪田正孝です。近年の出演作品には『悪い夏』(2025)や『ラストマイル』(2024)、『スイート・マイホーム』(2023)などがあります。

オン役/永山瑛太

瑛太

グスクたち3人を取りまとめるグループのリーダー。「戦果アギヤー」の活動で様々な伝説を作り、島の英雄と称えられていました。しかし嘉手納基地に忍び込んだ夜にアメリカ兵に追われ、基地から「予定外の戦果」を持ち出したまま行方不明になってしまいました。 島1番の「戦果アギヤー」である英雄・オンを、「まほろ駅前狂騒曲」シリーズや「のだめカンタービレ」シリーズなどで知られる俳優・永山瑛太が演じます。

映画『宝島』の監督は大友啓史

大友啓史

映画『宝島』のメガホンを取ったのは、「るろうに剣心」シリーズやで知られる大友啓史です。原作ファンでもある大友は、本作の映像化にあたり準備期間に長い年月を費やしたことを明かしています。 また「この冒険に集まってくれた俳優・スタッフたちと力を合わせ、多くの人に希望と勇気を感じていただけるような作品を粘り強く作りあげたい。」コメントしました。 これまでの監督作品にはほかに『3月のライオン』(2017)や、『億男』(2018)、『レジェンド&バタフライ』(2023)などがあります。

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原作小説『宝島』とは?

『宝島』

映画『宝島』は、真藤順丈の同名小説を原作にした作品です。 終戦後アメリカの統治下におかれた沖縄を舞台にした小説『宝島』は、2018年に刊行され、第160回直木三十五賞を受賞。その他にも第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞などを受賞し注目を集めました。 作者は第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞作『地図男』で、デビューを果たした真藤順丈。著書にはほかに『東京ヴァンパイア・ファイナンス』や『RANK』、『墓頭』などがあります。

原作小説『宝島』のネタバレ

大人になったグスク、レイ、ヤマコの3人はそれぞれにオンの行方を探し続け、その中で3人は浮浪児のウタと知り合います。しかし彼女は米軍に対する大規模デモの混乱で命を落としてしまいました。 そしてウタが幼い頃住んでいたという洞窟を訊ねた3人は、そこで白骨化した遺体を発見。これまでに集めてきた情報から遺体がオンのものであることや、ウタが彼に拾われた赤ん坊だったことを突き止めます。 実はあの日、オンは生まれてすぐ基地の森に捨てられた赤ん坊を見つけ、満身創痍になりながらも連れ帰ってきていました。これがオンが持ち帰った「予定外の戦果」だったのです。 そしてケガが原因で動けなくなってしまったオンは、洞窟の中で命を落としてしまいます。真実を知った3人はオンの偉大さを改めて実感すると同時に、強く生きていこうと誓うのでした。

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『宝島』の感想・評価

『宝島』の総合評価
4.5 / 2人のレビュー
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20代女性

オンちゃんが命がけで守ったウタも結局デモで死んじゃったし、なんだかすごい虚しさが残ったけど、最後のウタ手紙で救われました。グスクもレイもヤマコも、それぞれ別の人生を歩み始めたけど、どうか幸せであってほしい。

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40代男性

恥ずかしながら戦果アギヤーの存在を始め、色々と知らない史実が沢山出てきて勉強になりました。ただただ生き延びるため、命を懸ける男たちの熱量たるや。完全に圧倒されましたね。オンちゃんは正真正銘の英雄だ。

映画『宝島』の公開日は2025年9月19日!

映画『宝島』
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

戦後の沖縄を舞台に、ただひたすらに生きようともがいた若者たちの姿を映し出した映画『宝島』。混沌とした時代を必死に駆け抜けた彼らの圧倒的な熱量を、ぜひ劇場で体感してみてください。 映画『宝島』は2025年9月19日全国公開です。