漫画『SANDA(サンダ)』最終回までネタバレあらすじ!"大人になる”痛みを描くヒューマンドラマ×バトル

2021年から2024年まで『週刊少年チャンピオン』にて連載されていた、板垣巴留による漫画『SANDA』は、超少子化が進んだ近未来が舞台のSF作品。本作は、2025年10月よりアニメ化されることが決定しています。 この記事では、そんな本作のあらすじを最終回までネタバレありで紹介していきます! ※この記事は『SANDA』のネタバレを含みます。
『SANDA(サンダ)』のあらすじ【ネタバレなし】
舞台は、子どもが総人口の0.1%しかいない未来の日本。国は子どもたちを守るため手厚い保護を進めていますが、治安悪化や人口減少の影響で、子どもを利用しようとする大人も少なくありません。 子どもたちはその裏事情に気づきつつ、従うふりをして反抗や逃走の機会をうかがっていました。冬村四織(ふゆむらしおり)や甘矢一詩(あまやひとし)もその一員で、子供の味方とされるサンタクロースの末裔・三田一重(さんだかずしげ)に助けを求めながら、大人との静かな対立が始まっていきます。
『SANDA』完結とアニメ化決定!
2021年から『週刊少年チャンピオン』で連載されていた本作ですが、2024年に第16巻をもって完結しています。そんな本作は、2025年10月よりTBS系列でアニメ化されることが決定。 アニメーション制作を手掛けるのは、『映像研には手を出すな!』や『ダンダダン』で注目を集めるサイエンスSARUです。
『SANDA』1~3巻ネタバレ感想
超少子化が進み、子どもの存在が貴重になっている近未来。大黒愛護学園に通うごく普通の少年・三田一重は、クラスメイトの冬村四織に命を狙われていました。その理由は、冬村が三田をサンタクロースに変身させたがっていたから。 ある日突然行方不明になった親友・小野一会を見つけるため、冬村はサンタクロースになった三田に助けを求めます。協力することになった2人でしたが、ある日突然教室に小野が再び姿を現します。
少年がサンタクロースに変身するという展開が、これまでにない感じで面白い!
『SANDA』4~6巻ネタバレ感想
大渋学園長との戦いを経て自身の非力さを痛感した三田は、より強くなるために大人を殺した経験のある2年10組の生徒たちと向き合うことに。彼はそこでサンタクロースを探す10組のリーダー・生田目二海と対峙します。 その後、生田目や大渋との戦いや小野の突然の死などのさまざまな出来事を乗り越えて、三田は自身の存在意義について考えはじめるのでした。そんな中、「赤衣の特捜隊」にも新たな動きが見られはじめます。
大渋学園長、どう考えても92歳には見えないし、あまりにも強キャラすぎる……。
『SANDA』7~9巻ネタバレ感想
サンタクロースを狙う「赤衣の特捜隊」に所属する兵藤三鈴に正体がばれ、三田は彼女の攻撃により重傷を負ってしまいます。彼は、傷を治癒できるトナカイの末裔・隣甲斐(となかい)に望みを託すのでした。 そしてついに対立していた大渋に正体を明かした三田は、子どもたちを守るために彼と共闘することに。その後大日本墓地に向かった三田たちは、サンタクロースと戦いたがっている提灯(らんたん)と出会いますが……。
サンタクロースとかトナカイとか、どんどん末裔が出てきて面白くなってきた!これからの展開にも期待。
『SANDA』10~12巻ネタバレ感想
三田は三者面談の教室で冬村の父親である九門(くもん)と鉢合わせますが、実は彼こそが「赤衣の特捜隊」の隊長であり三田たちを付け狙う真の黒幕だったのです。九門の攻撃により窮地に陥った三田でしたが、なんと大渋が彼を救い出しました。 その後三田は来訪神の末裔だけを集めて「護身術クラブ」を結成し、友情を育みながらパワーアップしていきます。そんな中、メンバーの1人であるミズカブリの末裔・水被(みずかぶり)が特捜隊によって殺害されてしまいますが、そこには仲間だと思っていた久下(くげ)が関与していて……。
まさかの冬村の父親が黒幕だなんて…。見た目もそうだけど、塩を撒くという攻撃方法が不気味。
『SANDA』13~15巻ネタバレ感想
久下の裏切りが明るみに出たことで、「護身術クラブ」では内部抗争が勃発。そんな中、突如現れた謎の煙人間を相手に、メンバーたちは再び修行を始めます。 運命の「身体測定」の日に九門が姿を現すことを聞いた三田たちは準備を重ねますが、なんとその3日前に突如特捜隊が学園に襲来。大渋に「死ぬ気で戦え」と言われたクラブのメンバーたちは覚悟を決め、それぞれの力を最大限に発揮しながら立ち向かうのでした。
裏切り展開はなんとなくあるかなぁと思ってたけど、まさかの一番無害そうな久下が裏切るなんて……。
『SANDA』16巻(最終回)ネタバレ感想
最終決戦の末、九門たちに勝利した三田は、「身体測定」で大渋に勝負を申し込んだものの、相手にされません。大渋と対等になれる方法を模索するため、三田はついに実の父親と再会。彼はそこで両親の馴れ初めを聞き、「真の大人」とは何かを知るのでした。 その後紆余曲折あり、彼は学園長殺害の罪を着せられ、学園から姿を消してしまいます。5年後、成長したかつての仲間たちの姿がありますが、そこには三田の姿はありません。彼は依然として行方不明のまま、物語は幕を閉じます。
人によってはもしかしたら終わり方にモヤっとしてしまうかもしれないけど、あえて全てを語らない感じが好きだった。
アニメ『SANDA』キャラクター・声優
三田一重 CV:村瀬歩

本作の主人公である三田の声を演じるのは、柔らかく優しい声質が魅力的なアスターナイン所属の村瀬歩。彼はこれまでにも、数々の作品で主演を演じてきました。 女性役までこなす幅広い声域の持ち主である彼の代表作には、『ハイキュー!!』の日向翔陽役や『魔入りました!入間くん』の鈴木入間役、『王様ランキング』のカゲ役などがあります。
サンタクロース CV:東地宏樹

三田が赤い服を着た際に変身する姿であるサンタクロース役を演じるのは、大沢事務所所属の東地宏樹。落ち着いた声色が魅力的な彼は、これまでにアニメ作品だけでなく数多くの吹き替えを担当しています。 そんな彼の代表作には、『葬送のフリーレン』のハイター役や『トリリオンゲーム』の祁答院一輝などがあるほか、ウィル・スミスの吹き替えなどがあります。
冬村四織 CV:庄司宇芽香

本作のヒロインである冬村四織役を演じるのは、青二プロダクション所属の庄司宇芽香。落ち着いた雰囲気で深みのある声質を持つ彼女は、中性的な冬村にぴったりです。 そんな彼女の代表作には、『ワッチャプリマジ!』の皇あまね役や『ゲゲゲの鬼太郎(第6作)』のねこ娘役、『デジモンユニバース アプリモンスターズ』の花嵐エリ役などがあります。
小野一会 CV:永瀬アンナ
冬村の親友であり、三田のクラスメイトでもある謎の失踪を遂げた少女・小野一会役を演じるのは、81プロデュース所属の永瀬アンナ。若手ながらも数多くの作品に出演しており、注目を集めています。 そんな彼女の代表作には、『サマータイムレンダ』の小舟潮役や『呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変』の天内理子役、『タコピーの原罪』の東役などがあります。
甘矢一詩 CV:新祐樹

三田のルームメイトであり、そのルックスや立ち居振る舞いから王子と呼ばれることの多い甘矢一詩役を演じるのは、賢プロダクション所属の新祐樹。彼は2021年に、アニメ初主演を飾りました。 そんな彼の代表作には、『東京リベンジャーズ』の花垣武道役や『怪獣8号』の古橋伊春役、『ガチアクタ』のジャバー役などがあります。
風尾二胡 CV:松岡美里

国が決めた三田の婚約者であり、自由奔放な性格が魅力的な風尾二胡役を演じるのは、アイムエンタープライズ所属の松岡美里。彼女は2020年にアニメ初出演を果たした、注目の若手です。 そんな彼女の代表作には、『映像研には手を出すな!』の水崎ツバメ役や『キミとアイドルプリキュア♪』の咲良うた役、『可愛いだけじゃない式守さん』の猫崎享役などがあります。
アニメ化でますます盛り上がる『SANDA』から目が離せない!
この記事では、2024年に完結した板垣巴留の漫画『SANDA』についてネタバレありで徹底解説しました!本作は2025年10月よりアニメが放送予定なので、アニメ化前に原作をチェックしておきましょう!